ソウル=牧野愛博
2015年12月13日01時07分
北朝鮮の開城で開かれていた南北朝鮮の次官級会談は12日夜、合意文を作らず、次の日程も決めずに終了した。ただ、双方は南北対話の継続を望んでおり、水面下で交渉を続ける見通しだ。
対話は11日から断続的に開かれた。韓国統一省などによれば、韓国側は南北離散家族全員の生死確認などを要求。北朝鮮側は2008年の韓国人観光客射殺事件を契機に中断している金剛山観光の再開を強く求めた。北朝鮮は最終的に「(韓国に)観光再開の意思がないようだ」として、一方的に会談を打ち切った。
会談は、労働や教育分野の改革で成果を得られない韓国の朴槿恵(パククネ)政権と、来年5月の党大会を前に経済難に苦しむ北朝鮮が、南北対話での成果を狙って交渉を続けていた。
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朝日新聞国際報道部
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