2015年12月11日

新しいSF団体をつくりましょうか。

 みなさま
 瀬名秀明です。
 新しいSF団体を起ち上げてみてもいいのかもしれないなと考えました。

 私も少しずつ作家としての活動を取り戻していきたいと思っています。ここ数年ほど、体調の関係もあって避けてきた部分もあったのですが、それで多くの方にご迷惑をおかけしたかと思います。そのことについてはお詫び申し上げます。

 SFのおもしろさや、科学・技術、未来を語ることの楽しさを多くの人で共有してゆくことを目標として、多くの一般読者やSFファンのみなさまと一緒に楽しめるゆるやかな集まりをひとつつくるのもいいのではないか、と思いました。

 私のイメージはこんなところです。
・メンバー(会員)は、SFが好きで、その楽しさを多くの人と共有し、SFや科学・技術の未来をつくっていきたいなと思っている人。プロの人たちだけでなく、科学者(人文・社会・自然科学・情報など、なんでもよし)やSFイベントの運営をおこなっている人などでもよい。
・SFの定義は人それぞれなので、そこはあまり気にしない。あまり「SF」にこだわりすぎない(私自身、SFにどっぷり浸かるつもりはないので)。
・会員資格をあえていうと、飲み会で他人の悪口よりも物語や科学・技術、未来の話をする方が楽しいという人。
・年に一度、顕彰イベントをおこなう(既存のものとは違う性格づけにするのがよい)。読者やファンとの交流もおこなう。
・設立のときはキックオフイベントを開催して、発表会や懇親会で楽しむ。
・年に数回、SFの楽しさをより多くの人と共有するイベントを開催する。
・ときどき集まって食事会で楽しむ。
・外部のSF展示会やSFイベントなどからお声かけをいただいたら、できる範囲で楽しみながら協力する。会員でない方々とのコラボレーションも楽しくおこなう。
・最初は会員数30名か50名くらいの限定で始める。それで手応えがあれば、毎年少しずつ新規会員を募集する。できれば会員は、年に一度の顕彰イベントや、また他のイベントに、無理のない範囲で協力してもらえると嬉しい。そうですね、最初は他のSF団体に入っていない方をまずは優先に。
・運営方法は定期的に見直して、つねに改善してゆく。
・明朗会計。クリアな運営。
・基本は個々人の仕事が充実することが大切。無理のない範囲でおこなう。
・いつかさまざまな方からご協力をいただけるようになれば、書籍の刊行などもおこなっていきたい。
・とりあえず5年続ける。時期が来たらすぱっとやめることも念頭に置く。
・そのなかで1回くらいは、世間をあっといわせるような面白いことができたらよいのでは。

 いかがでしょうか。
 私自身はまだ体調も万全とはいえませんが、まあこういうのは誰かがやりたいといってみることも大切かと思ったので。
 でも、以前のようにばりばり動ける感じにはまだ至っていないので、できましたら積極的に動いてくださる方が何名かいらっしゃると嬉しいです。
 急ぐわけではありません。もしこういうことを楽しくやってみたいと思ってくださる方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。人が集まらなかったらやらない、というただそれだけのことです。現状で満足、という方が多いなら、それで構わないわけだし。
 まず7、8名集まったら、設立へ向けて会合をしてみる、という感じでいかがでしょう。
 あるいは、こういうことをやってみたいという方がみなさまの周りにいらっしゃるのなら、まず話し合っていただいて、揃って私にご連絡いただくのでもよいと思います。これまできっかけがなかったがこういうことを思い描いていた、という方もいらっしゃるでしょうから。
 私の連絡先は、以前と変わりません。日本文藝家協会や日本推理作家協会、あとはいくつかの学術団体にも入っていますから、連絡先はそちらからでもわかります。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

2015年12月11日
瀬名秀明


追記
 この記事も、少し経ったら消しますね。こういう気持ちもあるということが伝わればよいかなと。
 少しずつ新しい小説を書いています。上のように述べましたが、もちろん原稿を書くことがいちばん大事です。読者のみなさまへよい作品をこれからも届けていきたいと願っていますので、どうかお待ちいただければ幸いです。
posted by Hideaki Sena at 16:19| 仕事