スマホで写真を家族・友達と共有、Googleフォトでアルバムを共同編集する方法と3つの注意点
2015.12.12 21:15スマホを使って家族・友達間で写真・動画のアルバムを共有し、アルバムを編集できるウェブサービスはいくつも存在します。ただ、写真の画質に難があったり、無料でのファイル保存数に制限があったり、使い勝手がイマイチだったりと、それぞれ一長一短がありました。
そこで筆者が推したいのは「Googleフォト」です。
このGoogleが提供する写真サービスは、無料かつ実質的に容量無制限で写真・動画をクラウドにバックアップでき、写真撮影に使うデバイスはiPhoneやAndroidスマートフォンだというライトユーザー層にとって"最強"と呼ぶに相応しいクオリティを有しています(詳しくは下記記事を参照)。
関連:「Googleフォト」がスマホユーザーにとって最強である4つの理由
しかし、Googleフォトでは家族や友達と一緒にアルバムを作成できないのが1つのウィークポイントになっていました。この点、アルバムを他人にリンクで共有する機能がありましたが、アルバムを共有したユーザー(以下、オーナー)以外のユーザーは閲覧することしかできず、ユーザーから不満の声が聞こえていたところでした。そこでGoogleは2015年12月11日、オーナーによって共有されたアルバムに他の参加ユーザーが写真・動画を追加できる共同編集機能を公開。Googleフォトをさらに強化しました。
もっとも、アルバムの共有機能は非常に便利である一方、使い方によっては大きなデメリットが生じかねません。そこで、この記事ではGoogleフォトを使って写真アルバムを共有・共同編集する方法を注意点とともに解説します。説明はAndroid版ベース。iPhoneアプリでもウェブ版でも基本的な使い方は同じです。
共同編集アルバムでできること
共同編集アルバムでできることは以下のとおり。共同編集アルバムの大きなメリットは、前述したように参加ユーザーによる写真・動画の追加やダウンロードが可能になることです。
- 写真・動画の閲覧・追加
- 写真・動画のダウンロード・ライブラリ追加
- 自分が追加した写真・動画の削除
- アルバムの共有
- 参加ユーザーが追加した写真・動画の削除(オーナーのみ可)
- アルバム名の変更(オーナーのみ可)
- アルバムの削除(オーナーのみ可)
また、共同編集アルバムへの新メンバー参加や写真追加などの際には、共有しているユーザーに通知が飛ぶようになっています。
オーナーと参加メンバーとの違い
参加ユーザーはオーナー権限がないため、利用できる機能が制限されています。
アルバム名の変更やアルバムの削除は、オーナーのみに許された機能です。また、オーナーは参加ユーザーによって追加されたものも含めて全ての写真・動画を削除できる一方で、参加ユーザーは自分の追加した写真・動画しか削除できない点も大きな違いです。オーナーはアルバム全体を管理する権限を有するわけです。
「ダウンロード」と「ライブラリに追加」は似て非なる機能
共同編集アルバムを共有しているユーザーは、その写真を「ダウンロード」したり、「ライブラリに追加」したりすることが可能になります。
ここで「ダウンロード」と「ライブラリに追加」は同じような意味に聞こえるかもしれませんが、これらは似て非なる結果をもたらします。Googleフォトを利用する上で、「ダウンロード」と「ライブラリに追加」の相違点を理解しておくことは重要です。
まず、「ダウンロード」はスマホやPCなどのローカル環境に写真を保存することを意味するのに対し、「ライブラリに追加」は自分のGoogleフォトに写真を追加することを意味します。写真データにアクセスできるという点では両者に変わりはありませんが、写真がどこに保存されているのかという点で両者は異なってきます。後者の「ライブラリに追加」だと、Googleのサーバに保存されるものの、自分のローカル環境にはファイルが保存されないからです。ローカル環境にファイルを保管しておきたい人は要注意です。
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アルバムを共同編集できるようにする3つの方法
他のユーザーとアルバムを共同編集できるようにする方法は3つ用意されています。
方法1:写真を選択して共有し共同編集アルバムにする
アルバムが未作成の場合、あらかじめアルバムを作成していなくても、写真を選択して共有することで共同編集アルバムを作成できます。
まず、写真を選択してから右上のシェアボタンをタップすると共有シートが表示されるので、「New Shared album」(Androidアプリは記事掲載時点で未翻訳)をタップ。iPhone版では「共有アルバム」>「新規共有アルバム」を選びます。
次に「Let others add their photos(他のユーザーに写真の追加を許可する)」(Androidアプリは記事掲載時点で未翻訳、ウェブ版は翻訳済み、iPhoneアプリだと「共有相手に写真の追加を許可する」)にチェックを入れます。自動的に有効化されていれば、そのままで構いません。
この時点で、アルバムはいつでも共有可能になっています。アルバムへのリンクがクリップボードにコピーされているので、LINEやハングアウト、メール、Facebookなど適当な手段で共有しましょう。
これで、リンクを知っているユーザーはいつでも共同編集アルバムに参加できます。
方法2:作成済みのアルバムを共同編集アルバムにする
すでに自分でアルバムを作成しているものの未共有の場合、そのアルバムを共有するついでに共同編集アルバムにすることができます。
シェアボタンから共有するパターン
アルバムをシェアする際に「Let others add their photos」を有効にしてから、リンクを共有します。
その他メニューから共有オプションを変更するパターン
まず、縦3ドットのその他メニューで「共有オプション」を選択し、「アルバムを共有」を有効にします。すると、「共同編集」の項目が現れるので有効化してください。あとはリンクをコピーして共有すればOKです。
方法3:共有済みのアルバムを共同編集アルバムにする
共有アルバムはいつでも共同編集アルバムに変更できます。両者の違いは、「他のユーザーに写真の追加を許可する」オプションが有効化されているかいないかという点だけです。
アルバムを共有する上での3つの注意点
注意1:共有を解除すると参加ユーザーが追加した写真が削除される
アルバムのオーナーはいつでも自由にアルバムの共有を解除できます。共有を解除すると、その時点までに他の参加ユーザーがアルバムに追加していた写真がアルバムから削除される仕組みになっています。
アルバムの共有は解除したいが他のユーザーが追加した写真を自分のGoogleフォトに残しておきたい場合、あらかじめ写真をダウンロードもしくはライブラリに追加しておきましょう。
注意2:共有を解除すると共有アルバムが削除されることがある
共有アルバムが自分のコレクションに表示されていないと、共有解除時にアルバム自体が削除されてしまいます。前述の「写真を選択して共有し共同編集アルバムにする」方法で共有アルバムをつくったケースで発生します。共有は解除したいがアルバムは残しておきたいなら、オプションから「コレクションに表示」を選択しておきましょう。
注意3:プライバシー保護に留意
アルバムは一意のURLのみを介して共有されます。これが意味するのは、Googleフォト上のアルバムを閲覧できるリンクさえ知っていれば、どんなユーザーであってもアルバムの中身を覗けてしまうということです。
したがって、TwitterやFacebook、Google+などのオープンな空間にリンクを安易に共有することがないように気をつける必要があります。