韓国籍の女子ゴルファーが3億円申告漏れ 「日本の居住者」と判断

2015.12.9 11:36

李知姫選手

李知姫選手【拡大】

 日本女子プロゴルフのトップ選手の1人、李知姫(イ・チヒ)選手(36)=韓国籍=が、大阪国税局の税務調査で、所得の申告漏れ約3億円を指摘されていたことが9日分かった。韓国で税務申告していたが、日本でも納税義務がある居住者に該当すると判断された。無申告加算税を含めた追徴税額約2千万円は納付済みとみられる。

 関係者によると、李選手は日韓でゴルフツアーの賞金やスポンサー収入などがあり、韓国でのみ所得税の申告を行っていた。しかし大阪国税局は、李選手が関西に拠点を置き、長年にわたり日本ツアー参戦のため年間9カ月程度は国内にいることから、日本の居住者であると判断。平成25年までの5年間で約3億円の申告漏れを認定した。

 ただ、韓国での納税分を調整したほか、収入が源泉所得税を天引きされていたことから、追徴税額は約2千万円となった。

 日本女子プロゴルフ協会によると、李選手は12年に日本のプロテストに合格。今季はツアーで2勝し、獲得賞金は5位だった。

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