KTX:来春からソウル、釜山など4駅で保安検査

 韓国高速鉄道(KTX)で来年から、米国や英国のように、乗車時の保安検査を受けることになる見通しだ。

 国土交通部(省に相当)の関係者は9日「早ければ来年3月、ソウル駅と釜山駅、五松駅、益山駅の4駅に保安検査場を設置し、運営していく計画だ」と発表した。政府は関連予算として12億ウォン(約1460億円)を計上し、移動式の検査台を10-12台購入する予定だ。

 検査台は、乗客が通るドア型の装置と、荷物を通す装置、携帯用の探知機からなる。

 だが、KTXの全ての乗客が保安検査を受けるわけではない。国土交通部の関係者は「保安検査場は米国や英国と同じ方式で運営していく方針だ」と話した。米国では2001年9月11日の同時多発テロ直後など、テロの脅威が高まっている時期にはすべての乗客に対し保安検査を行うなど、弾力的な運営をしている。現在、韓国の鉄道は事実上、テロに対し無防備な状態だというのが、専門家たちの見解だ。仮にテロリストが爆発物や引火性物質を持ってKTXに乗ったとしても、取り締まる方法はないというわけだ。国土交通部側は「まずは試験的に運営し、その後拡大するか否かを決定する方針dな」と説明した。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
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