大西史恭
2015年12月10日13時49分
まだ日本選手が誕生していないアメリカンフットボールの最高峰、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)。だが、チアリーダーとして活動している日本人女性は多く、目指す女性も増えている。聞くと、NFLチアは待遇があまり良くないらしい。なぜ、そんな世界を目指すのか。来年、神戸からNFLチア入りを狙う柴野由佳さん(26)の挑戦を追った。
11月下旬。ボディービルダーも多く通う神戸市内のスポーツジムに柴野さんの姿があった。柔軟運動やランニングはもちろん、バーベルやダンベルも使って鍛え抜く。「ダンスにキレを出さないといけないので」。黙々とトレーニングメニューをこなしていった。
柴野さんはアメフットの社会人Xリーグ西地区のエレコム神戸ファイニーズの専属チアリーダー。今季もエレコム神戸の試合で会場を盛り上げ、神戸マラソンなど地元のイベントでもパフォーマンスを披露した。京産大でチアリーダーを始め、「凜(りん)としてチアとしても、女性としても魅力がある姿に憧れた」と社会人でもオーディションを受けた。今季で5年目。「チアとしてさらに成長したい」と来季はNFLチアの世界を目指す決意をした。
だが、簡単になれる世界ではない。
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