物語も現在放映中の『ゴースト』とリンクしながら、主人公タケルの少年時代(10年前)まで遡るというタイムリープ・ストーリーが展開され、正直「ああ、またかいな(最近のライダー映画はタイムリープものが妙に多い)」といった感もなきにしもあらずだが、そのことで『ドライブ』のラストで主人公・泊進ノ介と涙の別れとなったベルトさんとも再会(いや、出会いというべきか?)できるという流れに無理はない。
物語も現在放映中の『ゴースト』とリンクしながら、主人公タケルの少年時代(10年前)まで遡るというタイムリープ・ストーリーが展開され、正直「ああ、またかいな(最近のライダー映画はタイムリープものが妙に多い)」といった感もなきにしもあらずだが、そのことで『ドライブ』のラストで主人公・泊進ノ介と涙の別れとなったベルトさんとも再会(いや、出会いというべきか?)できるという流れに無理はない。
ただし、ドラマとしての基軸は『ゴースト』のタケルと亡き父との交流に重きが置かれているのだが、一方で10年前の『ドライブ』ベルトさんはまだ進ノ介と出会ってない分どこかよそよそしく、逆にそのあたりを掘り下げると面白くなるのにとか、変身したドライブの姿が妙に地味であるといった微笑ましさなどなど、どうしても気持ちは『ドライブ』のほうに傾いてしまうのは、何もこちらが『ドライブ』のファンだったからという理由だけではなさそうな気もする。
対する敵側は、レオナルド・ダヴィンチの魂が込められた眼魂(アイコン)を使うダヴィンチ眼魔をはじめとするルネッサンスな怪物たちで、その造形もユニークなら、モナリザの絵画などを使った技の数々もまたニンマリさせられるものがあり、スタッフの遊び心も感じられる。
遊び心といえば、今回は『ドライブ』の片岡鶴太郎と『ゴースト』の竹中直人がいかなる形で登場するのかとひそかに期待していたのだが、これがもう抱腹絶倒の面白さで、要は鶴太郎が浦辺粂子や坂上二郎、竹中直人が丹波哲郎や笑いながら怒る男などの芸を、あの世とこの世の境目でお互い披露してくれるブレイクタイムがあり、ここで大人のマスコミや関係者で満杯の試写室は大爆笑。
しかし、子どもを連れてこの作品を見に来るであろう今のパパさんママさんたちは、世代的にこれらのギャグを知っているのか? そもそも子どもたちは、これらのギャグを目の当たりにしてどう反応するのか? これは劇場でじかに確認してみたいものと、仮面ライダーとは直接関係のないところで妙に気持ちが高ぶってしまった!?