韓国の鉄鋼企業に破綻・倒産の危機、中国の安価な製品が大きな打撃―韓国紙

配信日時:2015年12月11日(金) 9時30分
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8日、「産業の米」とも呼ばれることのある鉄鋼価格が下落の一途をたどっている中、韓国の鉄鋼企業は高価な高品質製品の生産や営業力の向上によって生き残りを図ろうとしている。
2015年12月8日、韓国紙・朝鮮日報によると、「産業の米」とも呼ばれることのある鉄鋼価格が下落の一途をたどっている中、韓国の鉄鋼企業は高価な高品質製品の生産や営業力の向上によって生き残りを図ろうとしている。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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韓国製の熱延鋼材価格は2008年には1トン当たり99万ウォン(約10万9000円)だったのが、15年12月には49万ウォン(約5万4000円)と半値にまで落ち込んでいる。その原因は、設備投資で工場を増やしたものの供給過剰に陥った中国の鉄鋼企業が韓国など海外市場に安価な製品を販売し続けていることにある。中国は世界最大の鉄鋼消費国であるとともに最大の生産国でもある。

安価な中国製鉄鋼製品の氾濫は海外企業に極めて大きな打撃となっており、数々の倒産を引き起こしている。米国2位のUSスチール社はこの1年で株価が7割も暴落し、2014年には北米地区で3000人の従業員を解雇せざるを得なかった。英国最大、EU2位のレッドカー社も資金繰りの悪化で操業停止を申請した。中国でも60年の歴史を持つ国内最大の攀成鋼(CSST)が経営破綻するなど、鉄鋼業の倒産危機は高まっている。

韓国の鉄鋼業も楽観できない状態が続いている。生き残りをかけて品質の高い高価格帯製品の生産に力を入れたり、営業力を高めたりするなどの対策を講じているが、倒産の危険も出ている。ワークアウト(企業財務構造改善作業)に入った東部メタルは16年初旬を目標に売却を進めている。(翻訳・編集/岡田)
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