2012年の合計特殊出生率(1人の女性が一生のうちに産む子供の数)は1.41と前年を0.02ポイント上回ったと同時に、16年ぶりに1.4台を回復した。しかし、人口を維持していくには先進国では2.08以上の合計特殊出生率が求められる。
2013年6月にタマホームが実施した出生意識調査によれば、既婚男女の71.8%は「子供は2人以上ほしい」と思っているそうだ。1組の夫婦から子供が2人以上生まれれば少子化に歯止めをかけられる。だが、すでに子供を1人育てている夫婦の64.8%は「2人目の出産をためらっている」という結果も同調査で明らかになっている。
さまざまな事情により2人目の出産をためらうことを、タマホームは「2人目の壁」と表現している。壁ができる理由は何だろうか?
晩婚化が進み、高齢出産の例も増えてきているが、2人目の出産をためらう理由に年齢を挙げているのは52.1%。むしろ「2人目の壁」を感じる理由のトップに挙げられるのは子育てや教育など家計の見通しを考えたときに感じる経済的な不安(85.1%)なのだ。
一方で、2人目の出産をちゅうちょしたものの、実際に2人以上の子供を産んだ夫婦の98.4%は家族の幸福という観点から満足を感じているともいう。家庭の幸福度を100点満点で数値化してもらうと、子供の数が多くなるほど満足度が高くなる傾向も分かった。
2人目の壁を打ち破るために必要なものは何なのか? 少子化問題を解決したいという想いからタマホームは2013年10月、「1 more Baby応援団」プロジェクトをスタート。「2人目の子どもが生まれたら、どんな暮らしをしたいのか」という視点に立ち、こどものための家づくりを考えるコンテンツを提供してきた。
そして、今回、180秒にもわたるCM動画をYouTubeで公開した。題して「ふたりめ会議」。監督は、映画『桐島、部活やめるってよ』を手掛けた吉田大八さんだ。
妹がほしいという長女の願いを全力で肯定する父親(ただし、妻から突きつけられる子育てへの協力は口約束のように見えなくもない)、2人目はほしいと思いつつも、さまざまな課題から思いきることができない母親。
簡単には答えがでないデリケートな話題、あなたならどう思うだろうか? そして「ふたりめ会議」の結論はどこへ向かうのか?
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