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現職市長が刑事裁判の弁護を担当 福岡
12月11日 23時32分

元検事で弁護士資格を持つ、福岡県直方市の現職の市長が、詐欺未遂の罪に問われた福岡県警察本部の元警視の刑事裁判で弁護を務めることになり、11日に開かれた初公判で被告の無罪を主張しました。市長は警察の捜査に疑問を持ち、弁護を引き受けたということで、「公務に支障のない範囲で弁護活動をするので問題ない」と話しています。
この裁判は、福岡県警察本部留置管理課の警視だった要幸次被告(57)が、キャッシュカードを使うなどして自分で現金を引き出したのに、カードを紛失して不正に使われたように装って、銀行に損害の穴埋めを要求して、220万円をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の罪に問われているものです。
被告の弁護は、元検事で弁護士資格を持つ福岡県直方市の壬生隆明市長が務めることになり、11日に福岡地方裁判所で初公判が開かれました。
初公判で被告の元警視は起訴された内容を否認し、弁護に当たる壬生市長も、「なくしたカードの再発行を前提に会話しているなかで、身に覚えのない取り引きがあったため、確認したかっただけで、うそを言ったわけではない」と述べて、無罪を主張しました。
壬生市長は東京高検の検事などを務めたあと、ことし1月から弁護士として活動し、4月の直方市長選挙に立候補して初当選しました。
被告とはお互いの親族が知り合いだったことから相談を受け、接見するうちに警察の捜査に疑問を持ち、弁護を引き受けたということで、「公務に支障のない範囲で弁護活動をするので問題ない」と話しています。

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