廃校になった小学校を活用した道の駅「保田(ほた)小学校」が11日、千葉県鋸南町に「開校」する。宿泊室や食堂に黒板や児童の整理棚が残り、2階の外廊下から校章が見える。9日の竣工(しゅんこう)式と内覧会に訪れた住民からは「懐かしい」の声が聞こえた。

 統合で昨春閉校した保田小を生かした。1階は中華料理店「3年B組」など飲食店街。2階は教室を半分に仕切った4人部屋と15人部屋で70人まで泊まれる。浴室もある。体育館は農産物直売所になる。

 町が都市交流をめざす施設として計画し、設計案の公募で、骨格は残し外装を一新、宿泊室を設ける、などの案が集まった。総事業費約12億1千万円のうち、国と県の補助金は計約4億円。国土交通省によれば、「小学校」と名のつく道の駅は全国で初めて。