ひどい暴力ポルノがすべて「演技」で実際には安全に撮影が行なわれているという話を人々があっさり受け入れてしまうのも、公正世界仮説である程度説明できる。そんなひどいことが実際に行なわれているはずない、そんなものが合法的に堂々と販売されいるわけがない、と信じ込むことで安定性が保たれる。
「のうりん」ポスターなどには怒りをストレートに表明できる人でも、実写暴力ポルノに対してどこか及び腰になるのは、それがあまりにもひどすぎて、怒りの感情さえ麻痺してしまうからだけでなく、世の中がそこまではひどくないと信じたい気持ちが出てきて、自己決定の神話に逃げ込みたくなるから。
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これまで暴力ポルノの問題に真剣に取り組んだ人は本当にごくわずかだった。一時的に問題意識を持った人でも、問題があまりにも深刻で、何をどうしたらいいのかわからないので、やがて離れていく。そして、日常世界には暴力ポルノはそれほど露出していないので、見ようとしなければ見ないですむ。
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私たちが活動を続けてこれたのは、もちろん、マッキノンとドウォーキンの理論とその先駆的活動のおかげでもあるが、実際に被害者およびその恋人・家族から話を聞いてきたから。
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