現在、中国にはありません。
ですから、これは法として罰することができない。
罰するのであれば売り手側
(柳原)安西先生。
佐藤さんの術後レントゲン入れときます。
(安西)頼む。
おい。
浅原さんの胸部CTは?
(医局員)まだ放射線科ですが。
(安西)バカ野郎!すぐ取ってこい。
(医局員)はい!
(佃)おい時間だぞ。
準備いいか?
(医局員一同)はい。
(佃)714の西条さんの2回目の血算は?結果出ました。
よくなってきてますね。
それと762の鈴木さんの腫瘍マーカーグラフです。
(佃)うんありがとう。
(柳原)お願いします。
よし行こう!
(医局員一同)はい!
(佃)金井先生。
時間です。
お願いします。
(金井)よし分かった。
(静香)近藤さんは回復室桜井さんは個室亀山さんは大部屋お願いします。
(一同)はい。
(君子)放射線科から726の馬場さんレントゲンで呼び出されてますけど?
(静香)これから教授回診だからあとにしてもらってください。
(君子)はい。
(静香)では各自よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
〜
(医局員)すいません!
(安西)何やってんだ!
(柳原)先行ってください。
(佃)急げ!〜すいません。
そろってんな?
(一同)はい。
おい。
おい。
(安西)だっ第一外科財前講座教授総回診よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします!
(財前)フフッ。
よろしく。
(アナウンス)「財前教授の総回診です」財前教授の回診ですよ。
(財前)いかがですか?
(老婦人)はあ。
(佃)総胆管結石の術後3日目でティーチューブドレナージ中です。
うん問題ないね。
抗生物質は終わりだな。
(老婦人)教授先生。
ここがまだ…。
(財前)よかったですね。
順調ですよ。
お大事に。
(老婦人)あぁ。
(安西)頚部食道切除術後10日目です。
リークもなく食事を開始しました。
(財前)うん。
順調ですよ。
お大事に。
(財前)佐伯会長。
回復が早いですね。
(佐伯)いやぁ財前先生のおかげですよ。
(財前)痛くないですか?
(佐伯)いや。
教授就任おめでとうございます。
はい。
(財前)はあ会長。
このような物を受け取ることはできません。
医師として当然のことをしたまでです。
どうかお気遣いなく。
(よし江)おなかすいたよね。
(庸平)うん。
(君子)財前教授の回診ですよ。
回診ですよ。
ご家族の方は表でお待ちになってくださいね。
(よし江)はい。
(よし江)手術の際にはお世話になりました。
(柳原)昨日抜糸を行いました。
午後術後透視の予定です。
(財前)うん。
顔色がよくなりましたね。
(庸平)どうも。
(財前)もう酸素を外していても苦しくないですね?
(庸平)あのわしいつごろ退院できまっしゃろか?1日もね早う店出なあ商売上がったりでして。
佐々木さん。
回診中です。
財前教授の質問に答えていただけますか?
(庸平)あぁすんません。
じっとしとったらどうもないんですけど何ちゅうか歩いて…。
いいだろう。
酸素投与を中止して。
モニターももう必要ないな。
(柳原)はい。
術後の経過は極めて良好です。
何の問題もありません。
(安西)胃全摘の術後3日目です。
(せき)
(安西)ハーベー8.3。
輸血の検討をしていますが。
(庸平のせき)
(財前)自己血はあるな?
(安西)はい。
お疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした。
うん。
いよいよ今日から第一外科は正式に新体制となった。
各自しっかりと目的意識を持って臨んでくれ。
(一同)はい。
僕は今週末からワルシャワで行われる国際学会に赴く。
留守中よろしく頼むぞ。
お任せください。
後のことはお気遣いなく。
うん。
早速だが安西君。
君に頼んだ発表用のスライド80枚だが選定が甘い。
もう一度論文を熟読してより強調しえるものを選び直してほしい。
申し訳ありません。
すぐにやり直します。
それから金井君。
はい。
(財前)君に頼んだ英文の添削だが文法的には正しくても今ひとつ表現が硬く平板じゃないか?あっいやしかし添削したのは東教授がボストンの学会に出られたときに受け持った方で…。
東教授?あっいや…。
財前先生。
わたしにやらせてください。
先生が国際外科医学会で講演されることはわたしたちにとっても栄誉なことです。
ほんの少しでもお役に立ちたいと思います。
(財前)うん。
じゃせっかくだからやってもらうか。
ありがとうございます。
頑張ります。
(財前)ついでに僕の留守中の回診と講義の責任者も佃君にお願いするか。
お待ちください。
回診と講義のほうは助教授の私が責任を持って当たらせていただきます。
フフッ。
そうか。
じゃあやはり金井君にお願いしよう。
ただし万一何らかの不手際があったらそれなりの責任を取ってもらうからそのつもりでやってくれよ。
当然です。
(財前)みんなもいいな。
第一外科の主宰者としてはどんな失敗もはっきり追及せざるをえない。
決して気を抜かないように。
(一同)はい!
(ノック)
(里見)おう。
(竹内)先生。
合同カンファレンス始まりますよ。
(里見)分かった。
すぐ行く。
やっぱ派手なほうが何かと注目を浴びるんですかね。
注目を浴びるためにやってるわけじゃないがな。
〜〜〜
(庸平の鼻歌)
(庸平のせき)変なせきしてるわねお父ちゃん。
大丈夫かしら?ガンの手術したんや。
せきぐらい出るっちゅうねん。
そんなしょうもないこと言うてんと早う店へ帰れ。
そろそろ仕込みの時間やろ。
しょうもないってどれだけ心配したか…。
(庸平)もう何を今…。
(よし江)里見先生。
病棟まで来たので寄ってみました。
順調だそうですね。
ええ。
おかげさまで手術大成功のようでホントにありがとうございました。
ああいやわたしは何も…。
いえ里見先生命の恩人です。
主人に入院を勧めてくれて病気見つけてくれて財前先生まで紹介してくださって。
ああいえ。
(庸平)こら。
里見先生困ってはるやないか。
もうええ。
俺がちゃんとお礼を言うとくさかいに。
早う行け。
分かったわよ。
勝手なんだから。
店がありますんですいません。
揚げ物の油替えとけよ。
分かってる!あっすいません。
はあ。
うるさいうるさい。
先生。
男は病気したらあかんな。
嫁はんでかい面してかなわんわ。
(2人)ハハハ。
それだけ大事に思ってるということじゃないですか。
まあ退院したらありがとうのひと言ぐらい言うたらなあかんかなと思うてますけどね。
(せき)大丈夫ですか?うっ大丈夫大丈夫。
佐々木さん。
はい。
このとおりです。
失礼します。
「六甲颪に…」
(せき)君。
佐々木さんの担当医は?
(又一)これやこれや。
ヘヘヘヘ。
これを待っとったんやがな。
ヘヘ。
「財前五郎殿貴殿を国立浪速大学医学部教授に昇任させる」
(笑い声)五郎君。
ちょっとこの椅子を押さえといて。
あっはい。
(又一)うん。
クギ打ったんで。
ヘヘヘ。
ちょっと肩借りるで。
(財前)はい。
(又一)よいしょ。
よっこいしょ。
お義父さん。
そこに掛けるんですか?
(又一)いや国会議員みたいにバッジがあるわけやないねんから。
(看護師)院長先生。
ご退院の患者さんです。
(又一)おお。
アッハハ。
(患者)お世話になりました。
(又一)今日退院やったな。
(患者)はい。
ちょっとこれ持っといて。
(財前)はい。
ああおめでとうさん。
ヘヘッ。
(又一)あっ五郎君。
ちょっと。
ヘヘヘ。
はい。
(又一の笑い声)
(又一)あのウチの娘婿の財前五郎ですわ。
ええ。
この度国立浪速大学の医学部の教授になりまして。
(患者の母)まあ教授に!すばらしいわまあ!せやこの子にええ運がつくように抱いてもらおうか?
(患者)いやぁうれしい!
(患者の母)まあ!お義父さん。
困りますよ。
そんな大げさな。
(又一)うんうん。
抱いてなっ。
抱いて。
ヘヘヘ。
ああはい。
首な首ちゃんと押さえてな。
フフフ。
そやそやそや。
はあ。
なあなあ。
ハハッ。
お義父さん。
ちょっとすみません。
電話が…。
ああそうか。
ほいほい。
あっ大丈夫か?あっ…。
ほいほいほいほい。
(又一の赤ちゃんをあやす声)はい。
(柳原)もしもし柳原ですが。
お忙しいところすいません。
佐々木庸平さんなんですが発熱がありエックス線写真で左中肺野がうっすらと白く…。
佐々木庸平って誰だ?
(柳原)熱が37度2分とそれほど高くありませんが里見先生が呼吸数の多さが気になるとおっしゃってます。
おい。
はい。
なぜ里見君がいるんだ?ちょうど病棟を通りかかられたそうで。
君は担当医だろ!内科のドクターに診断を仰いでどうする!
(又一)僕僕。
ちょっと髪…。
髪引っ張らんといて。
ちょっとちょっと…。
すぐにお引き取り願え。
申し訳ありません。
左中肺野の浸潤性の陰影は術後肺炎の所見だ。
抗生物質でたたいておけ。
それぐらいの判断ができなくてどうする!
(柳原)どうもありがとう。
軽い術後肺炎のようですので抗生物質を投与します。
術後肺炎?CTを撮って術前に見られた影との比較をしてからのほうがよくないか?どうもお忙しいところありがとうございました。
財前先生が外科に任せてお引き取りくださいとのことです。
分かった。
財前先生によろしく伝えてくれ。
(杏子)財前杏子でございます。
この度は皆さま方のくれない会に正式に入会させていただきましてありがとうございます。
未熟者でございますのでご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
(拍手)
(典江)お世話さま。
(典江)財前さん。
(杏子)はい。
この教授夫人会の目的は教授たる夫を支える妻同士親睦を図ることです。
どうぞ精進なさいませね。
はい。
精一杯努めさせていただきます。
(喜久子)新年早々何ですけれども前任者の東先生はその後いかがなさってるのかしら?財前さんならご存じでしょう?はあ。
(昭子)再就職のお話聞きませんので心配しておりますのよ。
ねえ。
私の口からは申し上げにくいのですが決まってらした就職口が白紙になり自宅に引きこもってらっしゃるとか。
(信子)まあどうしてでしょう?東先生ほどの方が…。
ねえ。
(一同)ねえ。
引き際の問題でございますのよ。
「引き際」引き際を誤りますとそのあとの暮らしにまで響くものです。
皆さま。
明日は我が身と思って気を付けましょうね。
はーい。
肝に銘じまーす。
(政子)あなた。
あなた。
あなた!
(東)ああおかえり。
(政子)もうさっきから何度もお声掛けていますのに退官なさると急に耳まで遠くおなりになるんですか。
(東)どうだ?いい枝になっただろう?
(政子)もう植木の枝ぶりよりも…。
はいはい。
もうよろしいじゃございませんか。
はいはい。
ご自分の身の振り方を考えていただきたいのですけれどね。
(東)いやいやそれは…。
ほら。
よろしいじゃありませんの。
考えてはいるんだよ。
(政子)はいはいはいはい…。
(政子)だったら早く行動に移してくださいな。
文科省の山岡参事官でも京都医科大の神堂名誉教授でもお頼みに…。
嫌ですよあなた。
軍手でもうもうもうもう。
お頼みになればそれなりの口ご紹介くださいますわよ。
あのこれちょっと…。
(佐枝子)ただいま戻りました。
(東)ああおかえり。
あっああおかえり。
(佐枝子)ただいま。
お父さまお母さま。
どうだったの?佐枝子さん。
(佐枝子)面接まではしてもらったんだけど。
もうおやめなさい。
就職活動なんて。
恥をさらすばかりで惨めではありませんか。
佐枝子さん。
あなたどうしたの?お着替えもしないで手も洗わないで。
ああ…。
わたし惨めだなんて思ってないわ。
働くと決めた以上恥もかかなきゃと思ってる。
心配しないで。
(政子)そんな。
あなたからも…。
(マミ)いらっしゃいませ。
お邪魔します。
(ケイ子)いらっしゃいませ。
(ケイ子)いかがですか?教授の椅子の座り心地は。
ああ。
あらもっと有頂天な顔してるかと思ったのに。
俺は勝つべくして勝ったんだ。
そうそううれしげな顔していられるか。
まあ。
(財前)フン。
たった一人で教授になったみたいね。
教授に決まってからさっぱりウチにも来ないじゃない。
国際学会の準備で何かと忙しいんだよ。
助教授のときは勤務中でも抜け出してきた人が?君の部屋は病院から遠いからな。
いっそもっと条件のいい所に引っ越したらどうだ?あああっ…。
ハハッ。
(財前)ハハハハ。
都島辺りの高層マンションの最上階なんかいいじゃないか。
頭金ぐらい出してやるよ。
悪いけどわたし上から下を見下ろす趣味なんてないわ。
五郎ちゃんがどんなに偉くなってもわたしはわたしよ。
自分の住む所くらい自分で決めます。
一緒に来るか?ワルシャワの学会だよ。
(ケイ子)奥さまご同伴じゃないんですか?初めて行く土地に女房を連れていってもつまらないだろ。
フッフフフフフ…。
遠慮しておきます。
これでもお店がございますから。
ならいい。
二度は誘わない。
まっ寒いワルシャワでとにかく少しでも頭冷やしてくることね。
このところ自信過剰気味だから。
頭を冷やしてる暇なんかないね。
向こうでは公開オペも予定されている。
あっちの連中は総じて不器用だから僕の手技を見たらどぎもを抜かすぞ。
(よし江)先生。
ウチの人どうしちゃったんですか?
(柳原)軽い肺炎を起こしてる可能性がありますので念のため回復室で様子を診ることにします。
(よし江)肺炎!?どうして肺炎なんか…。
(柳原)手術のあとでは抵抗力が落ちますので肺炎にかかる方がおられます。
抗生物質が効いてきたら熱も下がり呼吸も落ち着きます。
(よし江)あの財前先生に診ていただけないんでしょうか?
(柳原)ご安心ください。
これは財前先生の指示ですから。
(よし江)ああじゃあ財前先生が診てくださったんですね?いえ。
財前先生は学会を控えておられて今日は早く病院を出られましたので…。
でもちゃんと連絡を取って指示をもらっています。
(よし江)そうですか。
じゃああした診ていただけますよね?あしたは…。
(君子)熱は下がってきましたので今日はもうお帰りになって大丈夫ですよ。
何かありましたらすぐにご連絡しますので。
何かあったら困ります!主人に何かあったら困るんです。
だから嫌がるのを説得して手術受けさせたのに。
(庸一)もう帰ろうぜ。
看護婦さんに言ってもしかたないだろ。
(よし江)だって…。
(庸一)とにかく帰っていいって言ってんだから帰ろうぜ。
(庸平の荒い呼吸)
(よし江)先生。
主人診てもらえないでしょうか?どうもあの新米の先生じゃ不安で…。
(里見)佐々木さん。
ご主人は外科で手術を受けたのですから外科の先生に診ていただくことになります。
(よし江)いやそれは分かってます。
でも主人は里見先生信じてここ来たんです。
手術受ける気にもなったんです。
ですから何とか少しだけでも。
財前先生が来られるまでお待ちください。
どうしてもですか?ほんのちょっとでも無理ですか?佐々木さん。
外科を信頼してください。
(庸一の笑い声)
(笑い声)
(財前)じゃあ里見先生にお尋ねするよ。
この影はガンの転移に見えるか?
(財前)そうだろう。
普通は炎症性変化と判断する。
万が一万が一とおびえていたらオペの時期を逸するよ
(財前)僕は医者には決断力が何より必要だと思うがね
(里見)判断を誤ったら取り返しのつかないこともあるんじゃないのか僕は判断を誤ることはないよ
(鵜飼)財前教授。
国際外科医学会出席おめでとう。
(鵜飼)持ち前の自信と実力をもって特別講演を収めていただくべく医学部長として拍手をもって財前教授の大成功を祈るしだいです。
乾杯!
(一同)乾杯!
(拍手)財前君。
ひと言。
世界のプロフェッサー!ハハハハ!ありがとうございます。
ただいま身に余るはなむけのお言葉を頂きただただ恐縮いたしております。
鵜飼先生。
ヘヘヘヘ。
この度はまあ一方ならぬお世話になりまして。
まあまあまずはまずはまずは。
教授就任国際学会とめでたいこと続きで大変ですな。
ハハハハ。
(記者)財前教授。
こちらお願いします。
(又一)それもこれも皆々さま方のお力添えあったればこそですわ。
もう今後ともなお一層のお引き立て賜りますようよろしゅうお願い申し上げます。
ハハハ。
この上まだ引き立てろとは…。
あなた方を見てると人間とは底なしに欲張りな生き物だと思えてきますよ。
まぁよろしいやないですか。
欲張るにも器がいりまっせ。
財前五郎の器はまだまだ余裕がありまっせ。
ヘヘッ。
(柳原)熱は?
(君子)38度2分。
脈拍120サチュレーションが92です。
92!?
(庸平の荒い呼吸)どうして効かないんだ。
マスクに替えて酸素10リットルお願いします。
はい。
先生。
どうなってんですか?だんだんひどくなってるじゃないですか。
(柳原)今CTで確認しますので。
財前先生どうなさったんですか?診てくださるはずじゃなかったんですか?
(柳原)いやそうしたいのですが財前先生はあしたから海外出張にたたれますので今日はもう大学のほうへは来られないのです。
(よし江)そんな…!明日たたれるなら今日診られるじゃないですか。
お願いします。
手術してくださった先生に診ていただかないと納得できません!すいません。
(庸平の荒い呼吸)
(よし江)お父ちゃん。
前回の国際外科医学会の招待講演のリポート内容事務局に問い合わせてみて。
(医局員)はい。
(安西)ついでに国内で奨励賞取ったときの財前先生の…。
あのすいません。
財前先生は今?
(佃)ああ…医師会館で壮行会。
〜
(柳原)どうしたらいいのでしょう?
(佃)うん?
(柳原)佐々木さんの術後肺炎なんですが抗生物質でいったんは熱が下がったんですがまた今朝から。
CTで確認しても左肺全体に白い影が広がっています。
何かほかの合併症を起こしてる可能性はないでしょうか?でも財前先生は術後肺炎と診断したんだろう?
(柳原)はい。
それ以外考えられないと。
財前先生がそう言うんなら術後肺炎だろう。
(安西)まあ影の感じも肺炎だな。
あっだとしたら抗生物質が効くのでは…。
焦るなよ。
効果が出るまで3、4日かかるだろ。
初めて患者を任されるときはさ不安なもんだけど。
(佃)おい安西。
ワルシャワ医科大の主要教授陣確か拡大手術容認…。
(柳原)念のため胸腔鏡で肺の組織検査をしてもらったほうがいいのではないでしょうかこれは転移ではない。
なのに君の言うように胸腔鏡検査などをしていたら患者は体力を消耗する。
オペは延期しなければならない。
僕がワルシャワから帰ってくるまでガンをほうっておくつもりかね
(竹内)おう。
どうした?お前。
失礼します。
(柳原)あっすいません。
〜
(又一の長唄)頼むよ財前君。
君が海外で成功することは学長選に出る僕にとっても望ましいことだからね。
全力を尽くして参ります。
(鵜飼)僕はね君の次のステップについてもちゃんと考えてるから。
鵜飼先生。
(ボーイ)失礼します。
財前さま。
見て分からんのかね。
大事な話をしてるんだ!
(ボーイ)申し訳ございません。
ご面会の方が…。
(鵜飼)何じゃありゃ。
どうしたんだこんな所まで。
(柳原)申し訳ありません。
佐々木庸平さんなんですが抗生物質の投与後いったんは熱は下がったのですがまた今朝から上がり呼吸困難を起こしてサチュレーションも低下しています。
それは君の投与の仕方が悪いんだろう。
どういう投与をしたんだ?1回1グラムで1日に2回投与していて。
君は今一時熱は下がったと言ったじゃないか。
肺炎の診断は正しいということだ。
別の種類の抗生剤を加えて投与量も増やしなさい。
それと抗真菌剤もだ。
先生。
佐々木さんを診ていただけないでしょうか?何か僕の診断に疑問でもあるのか?いえ。
ただCT像では左肺全体に白い影が広がっています。
やはり術前の小さな影は肺への転移だったという可能性も…。
何度言えば分かる!あれは炎症性変化だと言ったろう。
CTで肺全体に陰影が広がっているのは肺炎の典型像だ。
抗生剤で押せばいい。
しかし…。
そもそも患者の様子がちょっとおかしいからと言っていちいち教授に診察を求めるなど不見識にも程がある。
これ以上同じことを言わせるなら誰かほかの人間に受け持ちを代わってもらうよ。
もちろん君の進退についても考えさせてもらう。
(ミウラ)やあ財前先生。
これはミウラ先生。
ごぶさたいたしております。
(ミウラ)おめでとうございます。
ありがとうございます。
どうぞ。
ああわざわざお忙しいのにありがとうございます。
〜
(庸平の荒い呼吸)
(安西)リザーバーマスクに変えよう。
(君子)はい。
(庸平の荒い呼吸)ううっうううっうーっ。
〜おうどうしたんだ?呼吸状態は落ち着いたのか?お待たせしました。
財前先生のご指示を確認してきました。
治療方針に変更はありません。
ああそう。
結局財前先生は来てくださらないんですか?わたしは担当医として責任を持って治療をしています。
でも…。
わたしが信じられないのなら今すぐ病院を出てってください。
(よし江)そんな!そんなことできるわけないじゃないですか!なら黙っててください。
新しい抗生物質を投与します!
(ノック)
(里見)なぜ財前を引っ張ってこなかったんだ?壮行会の最中でしたしあしたは早朝の便で出られるので今日は早くお休みにならなければなりません。
医者なら何があっても患者を優先させるべきだろう。
ましてや自分が執刀した患者に異変が起きてるならなおさらだ。
異変といっても術後肺炎ですから。
じゃあ君は何を悩んでるんだ?財前の治療方針に疑問を感じたからじゃないのか。
柳原君。
僕の診るところ佐々木さんの症状は術後肺炎ではなくオペ前に見えた肺の影と無関係じゃないと思う。
君だって…。
(柳原)あれは…。
財前先生の言うとおり炎症性変化です。
よって現在の症状は術後肺炎です。
そうか。
でもこれだけは言わせてもらう。
患者を知ろうとしない財前はおかしいが知っていて見ない振りをする君もまたおかしいよ。
(運転手)先生先生。
ご自宅に到着いたしましたが。
(運転手)あの明日は6時にお迎えに上がります。
ああ…。
ご苦労さん。
里見。
(里見)夜分遅くにすまない。
財前。
今すぐ病院に戻ってくれないか?何だと?君が執刀した佐々木庸平の診察をしてもらいたいんだ。
容体がよくない。
またあの患者のことか。
そのことならちゃんと担当医に指示を出した。
担当医の報告だけで判断するのは危険だ。
執刀医として自ら診察すべきだろう。
部外者である君からそんな指図がましいことを言われる筋合いはないね。
(杏子)何してるの?あら里見さん?あっどうも。
寒い。
どうぞ。
いや。
いいんだ。
えっ?君はまだあの陰影が肺への転移だということに固執しているのか?ああ固執するよ。
俺は患者には固執する。
症状と画像からしてガン性リンパ管症の可能性も考えられる。
今すぐHRCTを撮って確認すべきだ。
その必要はない。
僕は実際に佐々木庸平の体を切り中を見たんだぞ。
たかだかT2止まりでリンパ節転移もない食道ガンが術後早々に肺へ遠隔転移を起こしていることなど絶対にありえない。
そういった断定の仕方が最も危険だと思わんのか?里見君。
7階は外科病棟だ。
僕は第一外科の教授として君の診療を拒否する。
二度と僕の患者には近づかないでくれ。
失礼するよ。
あしたも早いんだ。
(里見)おい財前。
わざわざご苦労さんだった。
(庸平の荒い呼吸)奥さんたちあしたの朝また来るって。
(君子)少し熱下がったじゃない。
さっき柳原先生一歩近づいたと思うわ。
あこがれの財前教授に。
(君子)あれでよかったのよ。
何か捨てなきゃ一人前の外科医にはなれないのよきっと。
〜
(佃)先生。
特別講演の添削原稿でございます。
スライドも選定し直しておきました。
後のことはくれぐれもよろしくな。
(佃・安西)はい。
(製薬会社社員)現地では我が社の駐在員に何でもおっしゃってください。
うん。
朝早くから見送りありがとう。
いってらっしゃいませ。
(一同)いってらっしゃいませ。
それでは行ってまいります。
(佃)財前先生の国際外科医学会成功を祈って万歳。
万歳!
(一同)万歳!万歳!
(一同)万歳!万歳…!
(ドアの開く音)
(よし江)おはよう。
『阪神タイガースの歌』〜
(ポーランド語の会話)
(諒子)お上手ですね。
いえ挨拶だけですが。
中央製薬ワルシャワ支社の平泉諒子です。
ご帰国までこちらでのご案内役をさせていただきます。
〜これお願いします。
(英語の挨拶)財前先生。
国際外科医学会会長のエマーソン教授がお見えになりました。
(英語の会話)
(よし江)本当にその薬で治るんですか?はい。
少し落ち着きも見られるようですし。
落ち着いてるんじゃなくて弱ってるんじゃないんですか?抗生物質が効いてるんです。
あのこんなこと言いたくないんですけど財前先生の手術は失敗だったんじゃないんですか?
(柳原)そんなことありえません。
手術にわたしも立ち会いましたが財前先生の手術は完ぺきでした。
財前先生いつお帰りになるんですか?再来週です。
そうですか。
じゃあこれだけは約束してください。
お帰りになったらすぐ診察してください。
分かりました。
(竹内)佐々木さん呼吸不全みたいですね。
サチュレーションはどうだった?リザーバーマスクで何とか保ってるみたいでした。
まずいな。
先生。
もう深入りするのはやめたらどうですか。
先生は内科医として十二分のことをして外科へ送り出したんです。
君もそういうこと言うのか。
僕は先生が傷つくんじゃないかと思っただけです。
俺が傷つく?
(竹内)いくら同期でも財前先生は教授で里見先生は助教授です。
万一都合の悪いことが起こったら里見先生のせいにされるんじゃないかと。
帰りなさい。
いや…。
帰りなさい。
(財前の鼻歌)
(財前の鼻歌)
(雑談)
(英語の挨拶)
(財前の鼻歌)
(財前)グッドモーニング。
(一同)グッドモーニング。
(英語の会話)
(財前)メス。
(助手)ガーゼ。
〜
(医局員)お先に失礼します。
(里見)お疲れさま。
〜〜〜〜
(財前と手術スタッフの会話)2015/12/07(月) 14:55〜15:50
関西テレビ1
白い巨塔 #11−1[再][字]【第2部スタート!財前教授の総回診が始まります!】
「待望の第二部衝撃スタート!!天国と地獄・前編」
詳細情報
番組内容
財前(唐沢寿明)が国際学会の準備に追われている折、里見(江口洋介)が庸平(田山涼成)の再診を求めるが、それを無視し、財前は術後肺炎と断定、機上の人となる。公開手術も講演も成功させ、財前は国際学会の名誉会員に推挙される。だが、財前がアウシュビッツを見学している頃、庸平の容態はさらに悪化し・・・。
出演者
唐沢寿明
江口洋介
黒木瞳
矢田亜希子
水野真紀
沢村一樹
片岡孝太郎
伊武雅刀
若村麻由美
西田尚美
野川由美子
池内淳子
かたせ梨乃
伊藤英明
石坂浩二
西田敏行ほか
原作・脚本
【原作】
山崎豊子
【脚本】
井上由美子
監督・演出
【企画】
和田行
【プロデューサー】
高橋萬彦
川上一夫
【演出】
西谷弘
【音楽】
加古隆
【主題歌】
「アメイジング・グレイス」ヘイリー
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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