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 過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーとみられる4人が、スイス・ジュネーブ周辺に潜伏している可能性が出てきたとして、スイス警察当局が警戒度を高めた。地元メディアなどが10日報じた。パリの同時多発テロとの関連は不明。警察当局は、11日からジュネーブで開かれる予定のシリア和平関連の会合がテロの標的になることを警戒している。

 ジュネーブ州警察当局によると、9日午後、連邦当局から「ジュネーブ地域に不審者がいる可能性が高い」との情報を受け取ったため、テロ捜査の一環として警戒レベルを引き上げたという。地元紙ル・マタンは、この情報が米中央情報局(CIA)からスイス当局にもたらされたとした。

 ジュネーブの国連欧州本部はすでに警備レベルを上げ、警備員が軽機関銃で武装。さらに同本部は、11日のシリア和平関連の会合が、同本部の代わりに非公開の場所で開かれると発表した。ロシア政府代表部など外国公館前にも警察官が配置された。(ジュネーブ=松尾一郎)

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