群馬の名峰赤城山。
「キッチンが走る!」。
今回は赤城山を望む館林の旅。
夏は40度近くになる猛暑の町が実りの秋を迎えています。
食材探しの前に訪ねたのは館林の名所…
(杉浦)うわたぬきおるやん!それもさまざまなたぬきがいますね。
実はこちらたぬきが茶釜に化けた昔話「分福茶釜」のルーツとなったお寺。
この茶釜が福を分けてくれると日本各地から多くの人々が参拝に訪れています。
今回も素敵な出会いがありますように。
お願いします!お願いします!旅をするのはイタリア料理の仲田睦さん。
高校時代にはテニスで日本一に。
その後23歳で料理の世界へ。
ぬくもりいっぱいの母の味。
北イタリアの郷土料理で今人気のシェフです。
なるほどなるほど。
シルエットは似てますからね。
でそれ今振ってるみたいな。
秋の味覚を探すキッチンワゴン。
畑で作業している人を発見。
畑があればゴーしちゃいますか?行きますか?行っちゃいますか?早速降りてみる事に。
この一角だけですね。
周り田んぼなのに。
すみません!こんにちは〜!
(越沢)あ!あの「キッチンが走る!」という番組なんですけどもちょっと畑があったので。
この野菜何ていう野菜ですか?赤大根?赤大根。
大根がこの底にいるわけですか。
そうです。
あまだ?ちっちゃい?お邪魔してもいいですか?
(越沢)どうぞどうぞ。
食材探してるんですけどこれまだちっちゃいっすよね。
(越沢)そうですねまだちっちゃいんでね何とも。
この時期にいい野菜みたいな何かないですかね?大根葉?葉っぱ?え?間引く葉っぱ…こういうやつですか?
(越沢)そうですそうです。
(越沢)食べます。
どう…?
(越沢)そういう感じで。
間引くやつも無駄なく食べるため。
(越沢)そうですそうです。
出会ったのは館林で14代続く農家の…今は収穫に向け葉ぶりのいい大根を残し間引きをしていました。
(越沢)どうぞ。
そのままいっちゃっていいっすか。
(越沢)赤いですけど商品価値にはなんないんです。
この大根はどんな形になるんですか?大根はおっきさ的にはですねこのぐらいのこのぐらい。
作っているのは紅しぐれ大根という新しい品種。
辛みが少なく酢漬けにすると赤みが増すのが特徴です。
越沢さんは7年前に作り始め今では館林の名物となっています。
目立ちますね確かに。
じゃあいろんな野菜を作る…もう冒険ですねじゃあ。
そうですそうです。
秋晴れの空の下仲田シェフと太陽君もお手伝い。
間引いた大根を分けて頂きます。
何ですか?シークワーサーって。
沖縄じゃないんですか?
(越沢)沖縄なんですけども。
見に行ってもいいですか?それ。
あどうぞどうぞ。
今年の夏は猛暑日を29日も記録した館林。
この地方ならではの暑さを生かして栽培を始めたといいます。
(越沢)こちらなんですよね。
あこれだこれ。
あ!いた!いたいたいた。
(越沢)これです。
かわいい!
(越沢)そうです。
沖縄特産のかんきつ類シークワーサー。
ビタミンCやクエン酸が豊富でレモンのような強い酸味が特徴です。
館林の新たな名物にしたいと2年前から直売所に出荷しています。
シークワーサーを。
(笑い)仲田シェフもぎたてを味見。
どうした?どうしました?シェフ?アハハ…。
そんな酸っぱいですか?たべ…食べました?まだ食べてないです。
食べた方がいいですよ。
おう…。
結構キュッとキュッとキュッと締まる感じでしょ?ホントですね目が覚める。
持ってきてくれたのはシークワーサーのゼリー。
販売の手助けをしたいと試作していました。
うん!すがすがしい!あ全然…いい酸味ですよこれは。
(由美)ありがとうございます。
おいしい。
あ〜南国の味だ爽やかだ。
群馬群馬ですよここ。
あそっか。
(越沢)群馬です。
館林。
2人が農業を始めたのは19年前。
当時会社員だった幸夫さんが実家の農業を継ぎました。
農家の妻になるとは思ってもいなかった由美さん。
当初は慣れない農作業に戸惑ったものの挑戦を続ける幸夫さんを応援したいと支え続けてきました。
やはり女房の力なしではできませんから私も。
本当に感謝はしてますね。
農家に嫁いで良かった事って奥様何かありますか?そうですね…。
めっちゃ仲いいし。
館林は夫婦までも熱いよこれ。
(越沢)熱い熱い…。
シークワーサー実りますよそれは。
(笑い)どんな料理になりますかね?そうですね。
アモーレ!いいですね!館林イコール…。
(杉浦仲田)アモーレ!
(笑い)アツアツ夫婦のシークワーサーと紅しぐれ大根分けて頂きました。
新しい風を吹かせましょう。
はい。
アモーレ。
シェフはイタリアンなんですけども…イタリアンが多分自分の中の性格上こまごましてないし素材ありきだし何かこう明るいイメージだしよくよく勉強していくとイタリアにも郷土料理っていうのがあるんだっていうのを勉強して…じゃあそれを見てみたいと思って行ったんですよね。
仲田シェフが修業の場に選んだのは北イタリアのトレンティーノ地方。
山岳地帯ならではの料理を学び現地でレストランを開店。
日本人初のオーナーシェフとなりました。
帰国後は日本の旬の食材を使って北イタリアの郷土料理を振る舞っています。
食材探しを続ける2人。
お何かありますよ。
あった!早速立ち寄る事に。
スーパーみたい。
スーパーみたいハッハッハッ…。
広い店内には野菜から果物まで館林周辺の旬の食材がそろいます。
まさに地元の台所。
ズッキーニもありますよ。
なす…。
今日お買い物に来たんですか?お買い物来て今済んだんだけど。
肌すべすべですね何にもしてないから。
多すぎて迷っちゃって。
太陽君ここで意外な食材を発見。
すげえ…。
睦さんパパイア…。
何?え?さすが暑い町ですね。
暑いですね〜。
パパイアまであんねんや。
何とまたも南国のフルーツパパイアです。
黄色く熟す前に野菜として出荷されていました。
これ群馬県で作ってるんですよね?・そうですそうです。
群馬県の方ですね。
群馬県だから…板倉?近いですか?・う〜ん…まあ近いのは近い…。
車で頑張れば行ける?・車で頑張れば行けます。
何すか?これ番号?あこれ電話番号。
生産者の住所をゲットした2人。
星さん。
あのここの住所分かります?
(星)あじゃあナビで入れて。
あナビで分かる。
(星)はい。
キッチンワゴン行けそうっすかね?はいちょっとやってみます。
やってみます…。
行けるかな?早速向かいます。
小野田さん。
小野田さんどんな方なんでしょう?家が結構ありますね。
このハウス違うかな?ど…どこだろう?表札がない…。
表札もない…。
あ!これ!これちゃう?これ「野」でいいんっすかね?ん?え?一回行ってみますか。
すいません。
あ〜こんにちは〜良かった〜。
あ良かった当たった…。
すいませんNHKの…。
(小野田)え?NHK?「キッチンが走る!」という番組なんですけども。
青いパパイアを作っているという…青パパイアが直売所にあったんで来たんですけども青パパイア見る事ってできますか?そこ?すいません突然お邪魔して。
(小野田)い〜えとんでもない。
すごいすごい!
(小野田)こっちがほらあの畑だよ。
うわ!いっぱい生えてる!わ〜おっきい!
(小野田)こっちがほら。
ホントだ!色づく柿の隣に南国食材パパイアの木が。
あのパパイアって南国のイメージがあるんですけど。
そうだよね。
何だか分かんないんだけどあのお友達が作ったんだよ。
それで出したんでじゃあ私も植えてみようって。
それ何年ぐらい前なんですか?まだ3年なんだ新しいんですね。
まだそう3年目ぐらい。
毎年1歳。
冬になると枯れちゃうんだ!枯れちゃうって…え?ちょっと待って下さい。
1年。
春植えてこんななんの?ホントに?春に植えた苗木が成長し秋にはおよそ2メートルにもなるパパイアの木。
定子さんが育て始めたのは3年前。
2本の苗木から毎年増やし今では13本に。
ここではパパイアは冬になると枯れてしまうため秋のうちに野菜として出荷しています。
これまでもさまざまな野菜作りに挑戦してきた定子さん。
75歳の今も毎日畑に出るのが楽しいといいます。
定子さん農業やって何年ぐらいなんですか?え〜去年が50年だよここへ来て。
50年だで。
あはいそうです。
杉浦太陽です!あとちょっともう一個気になったのがこれとうがらしですよね?
(小野田)それとうがらし。
辛いですか?
(小野田)これはたかのつめだから辛いですよ。
頂いても大丈夫ですか?
(小野田)いいよ。
ホントですか?いやいやそんないっぱい…。
(小野田)いいでこれ持ってって。
ほら。
いいの?ありがとうございます。
(小野田)だってこんなに食べきれない。
今じゃあ袋入れてく?お芋。
更に秋の味覚里芋も。
じゃあちっちゃいのもらっていい?
(小野田)うんちっちゃいのこういう方が。
定子おばあちゃんからたくさんの食材を分けて頂きました。
突然すみませんありがとうございました。
仲田シェフ早速青いパパイアで試作。
きんぴらにして食べると言っていましたが火を通すとどんな味になるのか?でも何かウリ科っぽいですね。
使うのは初めてですか?初めてですよ!いってみていいっすか?うんいってみて下さい。
やわらかくなった?はい。
ウリ科のやっぱ味がしますね。
うんうん。
ほんのりやっぱちょっとちょい苦みがありますか?イタリアンに合いそうな。
うんうんうん。
いいかもしれないですよ。
お!ひらめいてる。
味見しておりてきましたか!おりてきましたよ。
イメージ的にはこれ…ゆっくり。
そっか。
入れてあげたらきっとおいしいんじゃないかな。
青いパパイアには魚が合うとひらめいた仲田シェフ。
早速魚探しスタート。
町の中心部はすが群生する城沼を訪ねます。
館林は南に利根川北に渡良瀬川と2つの川に挟まれ沼や湿地が点在する水郷地帯。
一体どんな魚がいるのか?あほら何かやってる人いるじゃないですか。
何取ってるんだ?あれ。
れんこん採りじゃないですよね?違いますね。
何か魚とかじゃないですか?魚っぽいですよね。
こっちにいらっしゃいましたよね?あの辺に…。
結構大きいなここ!はすが広がってるよ!あいたいたいたいた!あいました?あホントだ!網揚げてる!網揚げてる。
絶対はすじゃないあれ。
すいませ〜ん!お父さん今漁をされてるんですか?
(関口)そうそう。
あのちょっと食材探しの旅してまして。
ここは何が取れるんですか?出会ったのは城沼で3代続く漁師の…
(関口)見てみる?いいっすか?落としたらむっちゃ怒られるな。
よいしょ…。
あ!うなぎが入っとる!うわ〜。
うわなまずもでっか!籠の中にはたくさんの川魚が。
中でもなまずは館林の名物です。
いってきま〜す!2人も漁を見せてもらう事に。
よろしくお願いします!いいかもしれないよこの景色!これ楽しいですね!楽しい楽しい!フゥー!定置網で行うなまず漁。
沼の4か所に仕掛けた網を3日ごとに揚げて回ります。
ガサッと!ガサッと!ほら。
うお〜!めっちゃ入ってる!マジでか!
(関口)ほら…なまずもいたで。
なまずいたいた。
うわ〜すごいすごいすごいすごい。
ほらきた〜!うわきた〜!なまずゲット〜!なまずゲット〜!昔から貴重なたんぱく源として食べられてきた城沼の天然なまず。
今では漁師の数は減りましたが関口さんは地元の味を守りたいと漁を続けています。
そんな館林名物のなまず料理をごちそうになります。
皮付きでいいんすか?皮も?皮も食べれるんですか?関口さんのおすすめは皮の裏にある脂。
さばいたら妻の敏江さんにバトンタッチ。
作るのは館林の郷土料理なまずの天ぷらです。
(敏江)お待たせしました。
きました〜!ありがとうございます!癖のない白身と皮の脂のうまみが自慢の天ぷら。
シンプルに塩で食べるのが関口さんのおすすめ。
いただきます。
楽しみ〜。
(敏江)心配中まで通るか心配…。
熱っ!アツアツ?うんおいしい。
おいしい?全然皮も。
うん!全然…うなぎとは全然違うんだ。
ふっくらジューシー。
うん。
ばっちり?いやこれは新しい発見です。
子供の時から食ってるから。
でほら他の牛肉だとか豚肉なんてめったに食えねえじゃない?当時は。
だからこういうもんばっかり。
子供の時からおやじと一緒に年中船だから。
小学生から。
物心つく時から。
もうつく前から。
小学校5年ごろから。
まあ魚が好きなんでしょうね。
取るのも食べるのも。
そっか。
城沼で長年漁をしてきた関口さん。
ところが妻の敏江さんは川魚が大の苦手。
なまずは40年も食べていないといいます。
奥様川魚あんま好きじゃないって?そう…そう。
あのなんとなく…何があったんですか?トラウマ…。
あ〜!それか!骨が刺さってもうあかん魚無理!みたいな?そうそうそう…。
それからみたいどうも。
トラウマがあって。
魚もいるの?って。
館林の郷土の味天然なまず。
仲田シェフなまずが苦手な敏江さんのためにどんな料理を作るのか?ありがとうございました!あした待ってます!まさか奥さんが川魚嫌いやったとはね。
これ逆にちょっと苦手なね奥様でも食べられるようなイタリアンにすれば。
してあげたいですね是非。
キッチンワゴンは館林市の隣明和町へ。
利根川の北に広がるこの町は肥沃な土壌が広がる農業の町です。
梨…。
この辺そうだ。
へ〜。
梨だ!梨園が。
この道はその名も梨街道。
通りを中心に30軒もの梨園があります。
水はけのいい肥沃な土壌のおかげで甘くてみずみずしい梨が育つと明治時代から栽培が盛んになりました。
梨作りを始めたばかりの若手農家がいると聞き訪ねる事に。
ああった…。
あ結構低っ低いですね。
低い…。
すいません!こんにちは!入っても大丈夫ですかね?お邪魔します。
あらお二人いらっしゃいます。
就農して4年目の…2年目の…なってますね。
そうですねまさに…あの何十年と梨園あるんで…梨の重みでこうなっちゃってるんっすか?そうなんすよ多分もともとはもっと高かったと思うんすよね。
今旬を迎えているのが新高梨。
特徴はその大きさ。
何と重さ1キロにもなるといいます。
あ〜…。
結構重いですよ。
重いですか?お〜!ホントだ!梨の重さじゃない。
なるほどな。
大きさはもちろんみずみずしさも自慢です。
お〜汁が果汁が…。
うわ〜詰まってますねこれ。
いただきます。
どうぞどうぞ食べて下さい。
おいしい!で…でかいなこれ!あ〜!喉が癒やされる!果汁が飲み物ですよこれ…。
飲み物。
滴るもんな。
もともとは旅行雑誌の記者だった東さん。
明和町が梨農家の後継者を募集している事を知り自分も挑戦してみたいと応募。
高齢化で手放された梨園を受け継ぎました。
でもまだ4年でこんな立派な梨が作れるんですね。
厳しいですか?厳しいです。
厳しいか?厳しい?優しいです。
(笑い)師匠!関本さん!こちらが2人の師匠。
明和町で3代続く梨農家の…来た当時は住む場所はない。
そんな飛び込みだったんですか?飛び込みみたいな感じでしたね。
住む場所もなくここに来たんですか。
始めてどうですか?頑張りは。
やっぱりあのセンスは持ってますね。
それは分かるんですか?それは?
(関口)分かりますね。
うれしいっすね今のひと言。
てれちゃいますね。
師匠からセンスが。
初めて聞いたな…そうっすか。
東さんは今でも収穫のタイミングやせんていの仕方について関本さんからアドバイスを受けているといいます。
まだ東にしては…
(関本)梨の実持ってきましてね。
あまだ来てるんっすか!そんな行ってましたっけ?
(笑い)今年この新高できましたんでね。
あそうなんだ。
あの分かんない事があったらどんどん来てもらったりでそれクリアしなくちゃ前へ進まないわけですからそれはやっぱり越えてもらいたい事ですよね。
商品として出してるのは何種類なんですか?今年では。
残り14種類も増やすんっすか?増やしたいですね。
やっぱり新高だけじゃなくてこの時期に採れる他の梨を直売所で一緒に食べてもらって。
食べ比べしてもらって。
お好きなもの選んでもらって。
混合でも面白いですよね。
そういう事でお客さんとのコミュニケーションも取れますしそういうの好きなんで。
いいですか?師匠より種類増えますけども。
そこはちょっとおい控えろよ!みたいな感じで。
男の師弟愛を感じますよ。
ありがとうございます。
ホントに。
そっか…。
師匠から弟子に受け継がれる大きな梨。
分けて頂きました。
太陽が降り注ぐ水郷の里での食材探しはこれで終了。
やっぱり「これまだもうひと皿ある?」って聞かれるような…頑張らないと!いいですね!明日はイタリアの郷土料理でお返しをしたいと意気込む仲田シェフ。
「おかわり」のひと言は聞けるのか?翌朝。
仲田睦シェフ調理開始です。
まずは館林の名物城沼の天然なまず。
あ〜そうかそうか。
底にいる魚ですね。
底にいる魚っていう感じがしますね。
なまずが苦手だという漁師の妻敏江さんのために小骨を丁寧に抜いていきます。
一口大に切ったらフライに。
合わせるのは間引きした紅しぐれ大根。
葉や茎をざく切りに。
細い根の部分も使います。
越沢さん夫婦のアツアツぶりも表現したいという仲田シェフ。
ここでシークワーサーが登場。
作るのはイタリア風の南蛮漬けエスカベッシュという郷土料理をアレンジした前菜です。
具材を漬け込み冷蔵庫で寝かせる事1時間。
さあ出来上がりましたよ。
すご〜い。
色が変わって…あこれ赤大根?赤大根の色なんですよ。
情熱的な赤に。
う〜んアモーレ!シークワーサーですよお酢じゃないですこれ。
できました。
お〜できた〜アモーレ!アモーレのお皿仕上がりました。
ばっちり!ばっちりです!2品目の主役は青いパパイア。
お!驚かせちゃいますか!まずは薄切りにしてソテー。
更に水と牛乳を加えてやわらかくなるまで煮込んでいきます。
これをミキサーへ。
作っているのは何とパパイアのソース。
うん!おいしい!ボーノ?よく知ってますね!きた〜!合わせるのは里芋。
ゆでて潰しニョッキというパスタを作ります。
ここで仲田シェフが手を汚さず簡単にニョッキを作るテクニックを披露。
あ出た!出た!こうやって1個ずつやると大変なんで。
やっぱり手で伸ばしてしまうと通常のニョッキのようにまとまらないんでこのやり方ならば多分里芋の味を残しながら…。
ゆで上がったニョッキを青いパパイアのソースの中へ。
…とそこに。
あら!定子おばあちゃん!こんにちは〜!あらおしゃれして下さってありがとうございます!恥ずかしいわ。
昨日とガラッと変身しましたよ。
青いパパイアの定子おばあちゃんが来てくれました。
今日里芋も使わせてもらいました。
(小野田)あそうですか。
イタリアンだなんて食べ方も分かんないから。
定子おばあちゃんに喜んでもらえるか?メインディッシュはなまずとパパイアを合わせます。
まずはなまず。
大きめに切り分けます。
パパイアでいっちゃいますか。
やってみようかなと思ってます。
ここからが仲田シェフの真骨頂。
青いパパイアを細かくおろしてなまずの上にのせます。
クロスタと呼ばれるイタリアの郷土料理をアレンジ。
付け合わせには師弟愛が詰まった新高梨。
バターでソテーし更に甘さを際立たせます。
これね梨ソテーしてもジューシーさが失われてないです。
お〜さすがこの梨。
みずみずしくて甘いですよ。
館林の名物とイタリアの郷土料理を見事に融合させたひと皿に。
完成です。
きました!これで全ての準備が整いました。
お待たせしました!できました〜!外で気持ちいいっすね〜!
(拍手)会場には…。
1品目はなまずや梨を紅しぐれ大根で真っ赤に染めた前菜。
シークワーサーの酸味が梨の甘みを引き立てます。
情熱的な愛アモーレを表現したひと皿です。
(一同)いただきます!梨も入ってますので。
あの子です!間引いた…。
(越沢)あ〜!大根の。
そうです。
シークワーサーのジュースに反応してこうやって赤くなっちゃったんです。
ピッタリですね〜。
越沢さんが作った情熱が甘酸っぱく色も…。
真っ赤に真っ赤に染まりました。
てれちゃうなちょっと。
なまずがピンクになりました。
甘酸っぱく。
甘酸っぱい。
お酒のおつまみになります?
(敏江)そうなんです実は。
(笑い)これどうですか?これは。
オーケー?お〜!きました〜!オーケー頂きました!
(仲田杉浦)良かった〜。
2品目は定子おばあちゃんにささげるパスタ。
ほのかな苦みを生かした青いパパイアのソースがもちもち食感の里芋ニョッキに絡むひと皿。
アクセントにシークワーサーの皮で南国の香りを添えました。
(関口)何?これ。
このもちもちは?もちもち。
あれ?定子さん。
お〜!もしかして!
(越沢)里芋ですか!
(関口)全然分かんねえな!
(敏江)このクリームソースは?これは青パパイアをゆでてソースにしたものなんです。
(一同)え〜!
(敏江)パパイアのソース?
(笑い)いやありがとうございます。
あ〜すばらしい。
若者はおなかすいてると思うんでおかわりやったらおかわりあるんで。
おマジっすか?早いっすね!真剣にいいですか?ありがとうございます!あいやいやいや!おかわり出ますね!出ますね〜お〜きた!おかわり続出!シェフにとっての最高の褒め言葉「おかわり」も頂きました!はい失礼します。
はいどうぞ。
これはシェフうれしいんじゃないですか?すごいうれしいですね。
やっぱりおかわりして頂けるほどおいしかったっていう事だと思うんですごく最高ですね。
誰も見てなきゃなめちゃうんだけど…。
ぺろりやぺろり!最後は天然なまずと青いパパイアを合わせたメインディッシュ。
カリカリに仕上げた青いパパイアと天然なまずのやわらかい食感が絶妙にマッチ。
梨の爽やかな甘みが全体を包み込みます。
この梨とともに。
(敏江)ふわふわ。
(関口)うん。
ふわふわですか?この上にのっかってるこれ何か分かりますか?
(小野田)え?ちょっとカリカリになってる。
(小野田)いやこれが何だろう…そう!あ〜そうかそうか。
あ〜へ〜…パパイアの千切り。
いい梨作ってますからね!でも炒めても全然何か水分飛ばないんですね。
多少は出るんですけどやっぱり何せ多いんで水分が。
(関口)合うんね考えられなかった梨となまずだなんて。
どちらも歴史があるものですからね。
おいしくまたね使って頂いて。
素材も喜んでるんじゃないですかね。
おいしかったですうん。
まさかまさかまさかのパパイアが出てくるとは思いませんでした。
パパイアを作るっていう発想はまだなかった?なかったです。
今後検討します。
目指せパパイアの産地!自分の土地をどういう所だと感じてますか?最高じゃないの?最高?もう俺も70だからさもういいとこに住んだなと思って。
お嫁に来てから40年。
もうあのね何て言うんでしょうこの自然がものすごいある所だし…初めて聞いた。
そう?
(笑い)とにかくねこう…今日使わせて頂いた食材にやっぱり驚きました。
ホントに皆さんの熱意とでまた人へ伝えていくっていう事をすごく学んだ気がします。
ホントに皆さんありがとうございました。
皆さんのおかげです。
アモーレで熱い館林!熱い館林。
皆さんとの出会いホントにどうもありがとうございました!ありがとうございました。
ごちそうさまでした!
(拍手)アモーレ!太陽の恵みを生かし新たな挑戦を始める人たち。
郷土に息づく味を守り未来につなぐ男たち。
驚きの食材に出会えた秋の旅でした。
2015/12/08(火) 15:15〜15:59
NHK総合1・神戸
キッチンが走る!「秋も熱いぞ!水郷の里にあふれる上州魂〜群馬県 館林〜」[字]
利根川と渡良瀬川に挟まれた水郷・群馬県館林市と明和町の旅。川魚はもちろん、夏の猛暑で知られるこの地方ならではの南国食材をイタリア料理の仲田睦シェフが絶品料理に!
詳細情報
番組内容
群馬県南部の館林市と明和町で食材探し。そこで出会うのは、水郷地帯・館林名物という川魚、夏には40度近い猛暑を記録するこの地方らしい南国フルーツ、利根川近くの街道沿いでは旬を迎えた秋の果物、さらに、自然や気候を生かしてユニークな食材を作る情熱あふれる生産者たち。旅人は、北イタリア郷土料理の仲田睦さん。本場イタリアで修業を積んだ女性シェフが上州の豊かな自然と人情に出会った感動を創作料理で表現する。
出演者
【出演】イタリア料理…仲田睦,【リポーター】杉浦太陽,【語り】高橋克実
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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