ついに最強選手が立ち上がった。
狙う獲物はあいつしかいない!世界選手権では日本人初のメダルを獲得したやり投げの史上最強オリンピアン。
あ〜!現役でリオをめざしながら大学でやり投げに関係する研究を続けている。
そんな理論派がある新星の出現にどぎもを抜かれた。
何もかもが規格外!今回のネクストエイジは最強の天然素材。
あ〜!なんと競技を始めて僅か2年でタイトルを総なめ。
ユース選手権も制し同世代の世界一に。
日本陸上界待望の逸材に…もはや教える事はないのか?ところが少女は悩んでいた。
(北川)すごい悩みですね。
大物すぎる悩み。
その答えを北川悠仁と杉山愛が大研究!一体どこがすごいの!?
(杉山)何だろう?その秘密を探るべく北の大地へ。
学校のグラウンドはさまざまなクラブが入り交じりヤリを投げられない。
その片隅で活動する陸上部。
お目当ての女子高生は…。
いた!背が高い!お〜大きい!体格は申し分なし。
豪快に笑う…では肝心の競技に対する思いは…。
「好きなようにできる」。
面白い発想ですね。
ねえ。
しかしやり投げはそんなに単純な競技ではない。
助走で得たスピードを下半身のバネを使ってパワーに変えその力を最後に腕に伝える。
複雑な動きの組み合わせだ。
その要素を一つずつチェック。
まずは腕力。
意外にもパワーは平均レベル。
あ〜。
バネを鍛える練習では…。
バネ感じないですね。
ダッシュを見てもスピードは感じられず…。
これはダッシュしてんのかな?これダッシュですか?これ。
走るのが得意でない北口は助走も苦手。
このように長く走って勢いをつけるものだが北口の助走は…。
短っ!うわ〜7歩!半分!ほとんど助走の意味をなしていない。
一体なぜ北口のヤリはあんなに飛ぶのか?最初にやり投げを勧めた先生さえも思わず首をひねる。
先生も分かんないですか。
まあそのままの流れで。
誰も強さの秘密が分からない。
だから勝っていてもどこか手応えがない。
(北川杉山)う〜ん。
調子がよくてやってる時に何でいいのか分かんないって時は不安になるんですよね。
私も小さい頃は全然分からなかったんです強さが。
やっぱり。
やっぱり勝ってるけど何で勝てたのかは分かんない。
やはりこうやっててこれが効いてるから今こういうふうにうまくいってるっていうこのステップがあるとすごく自信持って調子も安定してきますし。
何か来ました。
何でしょうか?
(2人)えっ?北口さんだ。
お〜。
何でしょうね?食いしばり?あっ…。
何だろう…。
でも…。
この角度?気になりますよねここ。
ここね。
ここ気になりますよね。
これもしかしたら北口さん手首グニャグニャなんじゃないですか?ねえ。
スナップがピャ〜って。
関節の軟らかさ。
しなやかさ。
しなやかさ。
うん。
あっスタッフが鈍い空気になってますよ。
あ〜。
これ当てちゃったパターンじゃ…。
「当てちゃったな」みたいな。
北口の秘密を解き明かすのはこのオリンピアン。
本気指導のためにはるばる北海道へ。
一方北口は村上が来る事をまだ知らない。
うわ〜ドキドキ。
ドキドキしますね毎回この瞬間は。
2人の距離は視界に入るまでに…。
ところが北口は全く気付かない。
スル−。
そのまま2周目に突入。
いいな〜。
いいですねこの人。
オリンピアンの方から更に距離を詰めると…。
予想外の出来事にも動じる様子はない。
(村上)こんにちは。
今日はよろしくお願いします。
お願いします。
早速練習開始。
…かと思いきやなぜかその場を立ち去る。
あら?どうしたの?あ〜そうか。
そういう事か。
やり投げ界のスーパースターを前に珍しく緊張。
その間に村上は…。
強さの秘密を探るべくふだんの練習メニューを聞く。
ハンドボール投げにすかさず反応。
実はこの練習北口の能力を測るにはうってつけの練習だという。
普通ボールを投げる時は腕をしならせたあと手首のスナップを利かせる。
しかしやり投げの場合腕は伸ばしたままで手首のスナップはほとんど使わない。
はい。
まず確認したかったのはやり投げならではの腕を振る感覚。
さて北口の腕の振りは…?
(2人)うわ〜。
男子高校生の平均27メートルを軽々超える。
何あれ?あ〜すいません。
手首に頼らず腕全体を使うやり投げの動きが自然とできている。
腕の振り方ですよね。
うん。
僕ら結構近かったですけどね。
微妙にちょっと違いましたね。
そうですね。
違いましたね。
今度は村上流のチェック。
変わったやり方で上半身の使い方を確かめる。
やり投げではヤリを持つ側にばかり力を入れると思われがちだが本当に大事なのは反対側の筋肉。
下の方?はい。
北口が持つ天性の感覚にオリンピアンも思わず脱帽。
(北口)好きじゃない。
続いて取り出したのは重たいボール。
最後に北口の全身の動きをチェックする。
お〜お〜お〜。
すごい。
おいおいおい。
すばらしいですね。
もうできちゃうというかね。
普通だったら考えながらとか意識しながらやる動きがもう既にできちゃう。
何も考えずにできちゃうっていう。
強さの秘密は十分分かった。
ではこの先北口が成長するには何が必要なのか?村上は手本を見せ北口自身に考えさせる。
軽々投げて…。
うわ〜。
ふだんから人の投てきを見る習慣がない北口。
まさかの駄目出し。
だが村上は優しく対応。
なのに北口は…。
お手本作戦は空振り。
そもそも北口はどこまでやり投げの事を考えているのか?北口自身にヤリを投げさせその意識をはかる。
真っ先に聞いたのは飛距離の出やすい角度。
選手はそれぞれ自分の体に合った角度を探るものだが…。
自分で投げてては…何か…普通…普通っていうか…もう思い切っていこうと?はい。
はい。
これまで考えなくてもできていた。
しかし本当にこのままでいいのか。
(2人)う〜ん。
「考えないで投げる瞬間が一番好きだ」って言ってましたもんね。
もちろん感覚派と頭でよく考える派っていると思うんですけど絶対的に両方必要ですよね。
ただただ投げて快感というのならいいんでしょうけど競技者としてやっていくっていう事にはやはり先ほどおっしゃってたように裏付けがないと不安になりますよね。
おっ何か来ました。
二十歳の若さで日本一になり世界に挑んできた村上。
しかし高い壁に阻まれ続け…練習のやり方を根本から見つめ直した。
そしてついに世界大会では日本人初のメダルを手にした。
村上さん自分の経験がきっと今この指導になってるんでしょうね。
同じタイプという事ですしね。
初めはねこうボ〜ンといってそこから壁にぶち当たってっていうところですから。
いよいよ本気指導。
テーマは「動きの裏付け」。
そのため村上はやり投げを分解し一つ一つの動きのポイントを考えさせる。
村上の言う「アーチ」とはヤリを投げる直前にできる弓なりの姿勢。
大きく踏み出した足と上半身がうまく連動しないと理想の曲線は描けない。
北口を見てみると理想の動きが自然とできている。
(北川杉山)本当だ。
あえて北口が得意な動きを取り上げ考えるためのきっかけを作る。
投げた瞬間「あっ」って…倒したハードルをくぐる練習。
この動き実はやり投げのアーチを作る時とポイントは同じ。
まず足を大きく踏み出しその勢いで上半身を引っ張る。
あ〜でも確かにそうか。
下半身と上半身の連動。
投げる時ならいとも簡単にできる北口。
アーチとポイントは同じはずなのに…。
くぐりはしたがぎこちない。
そっか。
やろうと思ってできなかったっていう事ですね。
ポイントを考えやすくするためくぐりやすくしてもう一度。
要はこの部分に…乗っていく事でグ〜ってなるのか。
あ〜なるほどなるほど。
これまで気にした事もない動きのメカニズムと初めて向き合う。
ちょっと…。
考えてる考えてる。
これがいいんですよねきっと。
これがやっぱいいんですね。
ねえ。
考えて。
どうすれば下半身と上半身を連動させる事ができるのか?痛っ。
やり投げだったらできるのにね。
うん。
こういうふうに…。
村上からのヒント。
アーチを作る瞬間…しかし考えれば考えるほど頭の中は大混乱。
そうだよ。
いいねえこの時間。
やっぱりそうなんですね。
こうやって考えて悩む時間が大切なんだ。
はい分かってます。
行き詰まる北口に村上が最大のヒント。
例えばこっち向いてる時。
(北口)そこら辺。
お〜。
(北口)そこら辺です。
お〜。
はいどうぞ。
え〜。
え〜。
足を先に出すのはブランコも同じ。
しかしその動きを支えているのは実はおなかの回りの筋肉。
(村上)ブランコ乗ってるね。
それと一緒。
(村上)お〜近い近い近い近い近い近い近い。
そうそうそうそう。
そしてもう一度…。
お〜。
得意な動きの裏付けを初めて手にする事ができた。
更に北口の苦手な助走についてもそのポイントを考える。
もうリズムがパンパンパンパンって。
動きのメカニズムを考えながら正しい体の使い方を身をもって知る。
動きの裏付けがあれば練習との向き合い方も違ってくる。
(2人)う〜ん。
考えさせるというね。
ついこう言いたくなっちゃうんですよね教えてもね。
だけど本人に考えさせる。
自分でこうした方がいいんじゃないかああした方がいいんじゃないかっていうふうにやって身になったものって本当にグッて力になりますね。
絶対そうですね。
もしかしたらこの今のまだそこまで大きな壁にぶつかっていない状況から考える力を身につけられるっていうのはすごい大きな事かもしれないですよね。
そうですよね。
更にそこに裏付けがついたらすごい事になると思うんですよ。
どうです?北口さんみたいな選手を見てるとアスリートとしてちょっと羨ましいなっていう…。
いや〜魅力的ですよね。
その魅力をもっともっと磨くためオリンピアンの問いかけは続く。
また考えさせられてましたね。
でも北口さんの口から自分のやり投げの魅力に関して結構的確なものも出てましたよね。
うん。
今までとはちょっと違いますよね。
うん。
「やり投げの魅力ってこうなんですよ」って人に伝える時ってどういうふうに例える?フフフ…。
ヤリの飛び方がその選手が歩んできた歴史というか。
ブルルルルって飛んでいくようなヤリはさもう力強いっていうかどっちかといえば剛のヤリじゃん。
しなやかな走るトレーニングだとかそういうのを中心的にやってる選手っていうのはポ〜ンポ〜ンって飛んでいくんだけどそこから「ああこいつこんな練習してんだろうな」とかっていうのを見るのも面白いやり投げの見方かなと。
やり投げの魅力をじゃあ言って下さい。
え〜。
(笑い声)こういうムチャぶりがいろいろ来るからこれから。
2015/12/08(火) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン▽やり投げ女王 成長のカギは“考える”!?[解][字]
競技歴2年で世界ユースを制した17歳。規格外の強さの秘密を探ると「気ままに投げているだけ」という意外な問題が浮上!超天然素材に「考える」意味をどう理解させるか?
詳細情報
番組内容
高校からやり投げを始め、わずか2年で世界ユースを制した北口榛花。なぜ勝てるのか?誰も分からなかった強さの秘密を解き明かしたのは、世界選手権で日本初のメダルを獲得した最強オリンピアン村上幸史。天性の能力を次々と発見していく過程で、ある重大な問題に気づく。それは北口が「何も考えず投げている」こと。「動きの裏づけ」が理解できないと世界で戦えないと、村上は「考えさせる」ための奇妙なトレーニングを始める!
出演者
【司会】北川悠仁,【ゲスト】杉山愛,【出演】元五輪代表選手…村上幸史,やり投げ選手…北口榛花,【語り】山上智
ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
バラエティ – トークバラエティ
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日本語
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日本語(解説)
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