そこは自分だけのお宝を発見できる不思議な場所。
今回の舞台は世界最大東京・神田の古書店街。
立ち並ぶお店はなんと160軒以上。
平安時代の書物からプレミアつきの写真集まで見つからないものはないともいわれている。
まさに古書の迷宮。
この街を3日間歩いてみたらどんな人と出会えるのか。
その奥深い世界をのぞいてみた。
木曜日の昼に撮影を開始。
古書店が並ぶ目抜き通り。
平日の昼間だというのにたくさんの人でにぎわっている。
お目当ては店の外に並ぶ安売りセールの本。
午後からの会議の前にふらっと立ち寄っただけというけど…。
眺めているうちにどんどん気になる本が出てきたみたい。
中心部にはなんとビル全体が古書店というスポットも。
1階から9階まで細かくジャンルが分かれてる。
分かりました。
すみません。
いえいえいえ。
懐かしの漫画や少年雑誌の専門店。
この男性昔夢中だった漫画雑誌を2万円分も大人買いしたみたい。
(取材者)そんなに?ネットでもなかなか手に入らない雑誌や絶版本がずらり。
まさに宝の山。
3階には…あっ魚類図鑑のコーナーに若い人。
大学院で魚の生態を研究しているという24歳。
春からは水産関係の研究職に就くんだって。
古い雑誌の専門店に女性の姿。
お母さんの青春時代の話を聞くうちそのころの空気に触れてみたくなったという彼女。
2歳の頃両親が離婚しおばあさんとお母さんと女3代で暮らしているんだって。
実はこのセーターもお母さんのお下がりなんだとか。
80年代の雑誌を囲んで今夜はみんなでガールズトークかな?古書店街も閉店間際。
美術書の店で本を何度も確かめるように見る女性がいた。
20年間探し続けた本を奇跡的に見つけたばかりだという。
小さい頃から絵が好きで一時は画家になる事を夢みていたという女性。
20年前展覧会で見て衝撃を受けたけど本を買いそびれて後悔していたらしい。
ありがとうございました。
絵を描く事に燃えていた若い頃の思いがよみがえる。
日本で刑場…処罰した人のなきがらを解剖してから…。
おはようございます。
おはようございます。
2日目は雨。
朝一番傘を差しながら必死に本を探す人が…。
えっ?かばんに入れちゃった。
たとえ値段がつかない本でも誰かの手に渡ってほしいと店のご主人が始めたそう。
午後2時。
ガレージセールの本を見る若い男性。
これまで10社以上の企業を受けてきたという大学生。
結構追い込まれてるみたい。
そんな彼が選んだのは…。
ありがとうございました。
まさに今がふんばり時。
本を片手に頑張ってね。
午後5時半。
セールの古本を隅から隅まで40分近く見て回る男性がいた。
69歳独身。
この1年で280冊も本を買ったという。
貪るように読み始めたのにはきっかけがあった。
母を引き取り8年間介護。
母が好きだった本を読むうち読書の世界にはまっていったという。
仕事に追われていた時には分からなかった豊かな時間。
でも母をみとって数年後今度は男性自身に転機が訪れた。
ご苦労さまです。
一度きりの人生。
これからも体の続く限り古書店街に通い続ける。
3日目は土曜日。
私撮るの?あっそうなんですね。
それでもまだ…。
えっ90歳?たった一人で重い本を運んでるけど…。
鉄道の本で全国的に有名だったけど近いうちに店を閉めるという。
一人で頑張ってきたのは夫と息子が必死に集めた本をお客さんに手渡したいから。
最後の一冊が売れるまで一人店に立ち続ける。
児童書の棚をのぞく男性。
アトリエを構え数年ごとに版画の個展を開いている30歳。
小さい頃から脳性まひで足が不自由だけど懸命にリハビリしてつえなしで歩けるようになったという。
今も毎月運動を兼ねて古書店街の空気に触れに来るんだって。
いろいろありがとうございました。
頑張って下さい。
今日はこのあと美術書の専門店をはしごする予定。
夕方ガレージで本を見つめる女性。
元雑誌の編集者。
締め切り前は夜中まで働いてきた。
家には自分で編集したり集めたりした本が山積みなんだとか。
最近は人生の全てをささげてきた本の処分を考え始めているという。
この街の一冊一冊にはそれを大切にしてきた人の思いが詰まっている。
閉店間際まで必死に本を探す若い女性。
手に取ったのは格闘技の本?アニメの仕事を始めて3年半。
半日以上古本屋を巡ってようやく求める本にたどりついた。
大切な本がまた見知らぬ誰かに受け継がれてゆく。
やっぱりこれでしょう。
来るか?9方向!入っている輪もあるぞ!2015/12/09(水) 02:15〜02:40
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「世界最大 古書の迷宮へようこそ」[字][再]
舞台は、東京・神田の世界最大といわれる古書店街。1千万円の値がつく中世の書物など、驚くようなお宝が発見される古書の迷宮だ。その奥深い世界を3日間のぞいてみた。
詳細情報
番組内容
舞台は、東京・神田の世界最大といわれる古書店街。160軒以上ある店からは1千万円の値がつく中世の書物や文豪の未発表原稿など、驚くようなお宝が発見される。街には全国からさまざまな人がやってくる。大好きだった少年漫画を大人買いする会社員、我が子のために絶版の名作絵本を探す母親、よすがとなるものを求めて哲学書を手に取る就活生。彼らと古書の迷宮にタイムスリップ。その奥深い世界を3日間のぞいてみた。
出演者
【語り】吹石一恵
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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