(伊達)「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
(富澤)どうも。
どうも。
ん?何かタコにUFO…。
うん。
今月は「宇宙のチカラ」ですか?いや違いますね。
これは子どもたちが描いた「未来の街」なんですって。
へぇ〜。
でも絵なのに複雑に動いてるように見えるんだけど何か仕事のしすぎかな俺。
いや実際動いてますね。
動いてる?動いてるんですね。
東京お台場で開かれていたイベントなんですけれどもまず紙に自由に車や建物を描きます。
うん。
それをスキャンするとですねご覧のとおり画面で動き出すんですね。
すごいね。
DaiGoのメンタリズムみたいだね。
ちょっと違いますけどねそれとはね。
違うの。
このイベントではほかにもデジタル技術を使った作品が17種類展示されました。
すごい人気でですね開催してから5か月で…まあ47万人といえば俺らの単独ライブのお客さんより少し多いぐらいだね。
めちゃくちゃ多いですよ。
そんなに来ませんからね。
でこの作品を作ったのが今月の講師ってことかな?そうなんですね。
猪子寿之さんです。
デジタル技術を駆使して人を驚かせるさまざまな作品を作り出している集団チームラボの代表なんですね。
でそのゲッターロボの代表が東北と何か関係あるの?ゲッターロボじゃありません。
チームラボですね。
チームラボ。
はい。
チームラボの猪子さん実はですね東北と関係すごい大ありなんですね。
何か正義の味方のロボットでも作るんですか?違うんですよ。
会津若松市はですね東日本大震災後観光客が非常に減っているんですね。
そこで猪子さんの独創的なアイデアで観光客を呼び戻そうと今計画を練っているということですね。
う〜ん。
ちょっと何言ってるか分かんないですけどね。
何が分かんないんだ。
どこが分かんなかったんだよ。
でもそんな人が一体どんな授業をしてくれるんだろうね?多くの人の能力を集結するずばり「チームのチカラ」です。
では「チームのチカラ」。
(2人)スタートです。
電脳教室最初の舞台です。
東京大学から歩いて15分猪子さんが代表を務めるチームラボがあります。
塾生は8人。
建築やプロダクトデザインソフトウェアを学んでいる学生たちです。
時代の先頭を走るデジタルの風雲児に会えると気持ちがはやります。
狭いエレベーターの扉が開くと目に飛び込んだのは…。
(電子音)呼び出し用の巨大タッチパネル。
タッチすると相手のパソコンに連絡が行き返事が来る仕組みです。
(電子音)
(塾生たち)あっ!
(電子音)
(塾生たち)ははははは!
(猪子)こんにちは。
(塾生たち)あっ!こんにちは。
ははは…。
いらっしゃい。
今月の講師…身長190cmどこにでもラフな格好で現れます。
じゃあ会社オフィスミーティングルーム上あるから行こうかね。
挨拶もそこそこに連れて行かれたのは会議室。
といっても普通じゃありません。
独創的なアイデアが生まれる工夫が詰まっているんです。
ここふだんはねお客さんも来るし社内の打ち合わせもしたりするような場所で…例えば壁が黄色なのもいろんな色があった方が例えば真っ白でちゃんとしすぎてると緊張するっていうか何か…できるだけこう何だろう…何か…
(笑い声)「間違い」かどうかはともかく確かに机や椅子から床や壁まで統一感がないように見えます。
会議室全体がチームラボの作品。
この遊び心がいかにも自由な発想を生み出しそうです。
スタッフがデザインした机もあります。
例えばあとねこれはメモデスクってねチームラボで作ってるテーブルなんだけど。
みんなこれで書きながら打ち合わせをしたりしてるね。
机の天板は模造紙でできています。
このアナログ感満載の机からデジタルなアイデアが生まれます。
そうじゃなくて結構フラットに一緒に考えれるようにこういう机をわざわざ自分たちで作ってるね。
壁はねわざとほぼないようにしていて。
ほかの打ち合わせがね互いに聞こえあえたり例えばどっかの打ち合わせに気軽に参加できるように壁っていうか敷居がほぼないのね。
「どうしても壁を作ってくれ」ってお客さんに言われるとこの椅子を積んで壁を作るんだよね。
え〜!え?どういう意味?「下どうなってる」って。
下凹ってなってるよ。
(塾生たち)あ〜!集めてこう壁をね臨時で。
ちなみにふだんの会議室はこんな感じ。
たくさんのミーティングが仕切りなしに進行中です。
隣の会議が気になったら飛び入り参加も大歓迎。
メモデスクも活躍してます。
いよいよ猪子さんの作品を教材に使っての講義が始まります。
ミラノでねミラノ万博っていうのが行われていてまあそれの…イタリアミラノで開催されていた国際博覧会。
テーマは「食」。
猪子さん率いるチームラボは日本館で2つの作品を展示しました。
最大9時間待ちの大行列。
猪子さんたちが作品でアピールしたのは日本の農業と農作物の多様性です。
これはいろんな食の多様性みたいなものをお握りだったり何か分かんないけど…自分の携帯を置けるようになっていて置くとこういう…。
触るとどんどん入っていって。
取り込むことができる画像は1,000以上。
農作物の産地の情報や料理のレシピも載っています。
「訪れた人が見るだけでなく能動的にかかわれる」猪子作品の真骨頂です。
たくさんの光る線は滝をイメージ。
水の粒子の流れをコンピューターで解析しました。
16人のスタッフがチームを組んで作った作品です。
全体的な。
う〜ん…。
それ難しい質問だね。
(笑い声)まあ多様性を表現するような空間なのでいろんなコンテンツがあるだけでいいんだけどもまあその裏側には全ての食それは国に問わずね全ての文化圏の全ての食。
で日本っていうのは平野がないので…大陸の川とかに比べて。
で非常に滝が多い。
なので…日本の文化にこだわってきた猪子さん。
ミラノ万博では水田を再現した作品も展示しました。
チームラボを結成して14年。
日本の自然や伝統文化を時に強烈なインパクトで時に親しみやすくデジタル技術を駆使して表現してきました。
僕らはこういうものを職業にしてるというか仕事にしてるというかまあよく分からないよね。
実は僕らが会社を作る時に具体的にね職業があったとかね具体的に何かビジネスモデルがあったわけではなくて。
ちょうど自分が大学の頃にデジタル…まあインターネットみたいのに出会って新しい時代が来る。
デジタルっていうものをね人類は手に入れてそれが社会の中心になっていくだろうと思って。
じゃあ何か新たなものを作ってもしその新たなものがほかの人たちが喜べばきっとねそれは新しい仕事になるんじゃないかなと思ってまあ始めたのね。
1990年代後半インターネットが普及しデジタル時代が到来しました。
当時東京大学工学部に在籍していた猪子さんはその時代の流れを敏感に感じ取りました。
卒業の年4人の友達とチームラボを立ち上げます。
経営を学んだメンバーはおらず手探りの船出でした。
最初は企業のホームページや音楽イベントを舞台に新しい表現を模索しました。
専門知識がないと難しいよね。
デザインも専門知識がすごいいるし。
例えばソフトウェアのプログラムを書くとかハードウェアを作るとかそういうのも非常に専門知識がいる。
だから1人で全部の専門知識をね全部吸収するっていうのは僕は無理だと思ったのね。
それよりは自分の得意なことを生かしてそれぞれ得意なものがある人専門知識がある人が集まって一緒に考えるし一緒に手を動かすし一緒に作っていく。
だからデザインとかテクノロジーを切り分けずに作っていくそういう仕事のしかたをしたいなと思ってチームラボっていうね。
そのままだよね。
チームで何かを作る場。
まあラボってねラボラトリーっていう意味だから研究所みたいな実験場とかそういうね…。
だからチームで何か実験をしていく場所っていう意味で「チームラボ」っていう会社名にしたんだよね。
(ウィッキー・シンツナタ)すみません。
はい。
あ僕ら?うん。
僕らは実際ね一番初めね5人でね仕事を始めたのね。
今はまあ400人以上にうん。
なってるんだけど。
まあプロジェクト自体はねすっごいたくさんあるから小っちゃいプロジェクトだと2〜3人だったりするし大っきいプロジェクトだともうほんとう〜ん何だろう…30〜40人。
30〜40人とか。
現在チームラボで働くのは400人。
プログラマーやエンジニアから建築家や数学者まで皆専門分野のスペシャリストです。
現在進行中のプロジェクトは150。
プロジェクトごとに必要なメンバーが招集されます。
こちらのプロジェクトの会議を特別に見学させてもらいました。
この日の出席者11人の内訳はご覧のとおり。
子どもが遊べるデジタル遊園地に新たな乗り物を追加しようと招集されました。
壁の?うん。
ね。
ややこしいかな。
それぞれのスペシャリストが刺激し合い新しい発想が生まれます。
会議室は24時間フル稼働です。
それが何ていうんだろう…やっぱ少し違うんだな〜っていうのを感じましたね。
1人がねゴールを初めから持っていて…まあもちろんターゲットにしてる期日っていうのはあってそれに向かってより良いものを作っていくっていう。
その中でその…大枠で何となくゴールは決めてんだけどやっぱりそこまで明確にね自分たちも分からないんだよ誰も。
やっぱ…理屈はともかく実際に作品を見せようと猪子さんが案内したのは神奈川県の江ノ島。
この水族館に「チームのチカラ」を体感できる作品があるというのです。
ほんとだ。
エイに映った。
大水槽を泳ぐ2万匹の魚たちに咲き乱れる花の映像が投影されています。
この作品を作ったプロジェクトチームは7人。
魚の動きを計測するエンジニア花を描くCGデザイナー更に魚の動きと映像のバランスを考える映像エンジニアなどなど。
「チームのチカラ」の結晶です。
これは花と魚っていう……ような作品で。
魚自体をセンシングしていて魚が側を横切るとあっ今あそこ横切ってるんだけど横切るとそこら辺の花が散っていくっていうような。
魚があたかも花畑の中を飛んでいるかのように自然な動きで花が散っていきます。
そうだね。
あ〜。
僕らは1個こういうことをやる時もチームがあってよりねそこにあるものをより生かしたものを作れると思うし。
デジタルができる空間新しい空間のあり方みたいなものを模索してんだね。
さまざまな技術やアイデアを持つメンバーがさまざまに組み合わさり新しいものを生み出す。
そのためには数々の試行錯誤を重ねることが重要だと猪子さんは言います。
僕らは発想と手を動かして作るっていうのを曖昧にしていて…作りながらまた……っていうのを繰り返しながらものを作っていくんだけど。
そういうのをねもちろん……だと思ってるのね。
デジタルの作品を見てるとおしゃれでスマートだけど完成させるのにはたくさんの人が苦労してるんだね。
そうですね。
人を楽しませたり驚かせたりするには「チームのチカラ」が欠かせないってことですよ。
僕も伊達さんとチームを組ませて頂いてるおかげで多くの人を笑わせることができてると思ってます。
あ…僕も富澤さんとチームを組ませて頂いてね幸せです。
で次回は何やるの?早いな早いな戻るの早い。
戻ったの?うん。
あそうですか。
次回は猪子さんから塾生にちょっと変わった課題が出されます。
飛行機の乗客を増やすアイデアをね考えて発表してもらえればなと思ってます。
お客さんを増やすには安くすればいいんじゃないのかな。
いやいや。
そんな単純な答えではクリエーターの猪子さんは納得しませんね。
猪子さんはユニークな模範解答を用意しています。
次回「チームのチカラ」課題挑戦編。
(伊達富澤)お楽しみに。
2015/12/09(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾 猪子寿之の電脳教室「これが“チームのチカラ”だ」[解][字][再]
デジタルアートで世界を驚かし続ける会社の代表・猪子寿之さん(38)が講師。独創的なアイデアが生まれる会議室の工夫を大紹介!サンドウィッチマンも驚き!語り吉本実憂
詳細情報
番組内容
デジタルアートで世界を驚かし続けるチームを率いる猪子寿之さん、38歳。今年、イタリアで開かれた“ミラノ万博”では日本館の展示を担当し、展示デザイン部門の金賞に導いた。猪子さんが塾生を招いたのは、チームの事務所。そこには独創的なアイデアが生まれるように工夫が凝らされた会議室がある。「ここは間違いだらけにしてあるんだよ」と猪子さん。アイデアを生むマチガイとは?【MC】サンドウィッチマン【語り】吉本実憂
出演者
【出演】チームラボ株式会社代表取締役…猪子寿之,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
情報/ワイドショー – イベント
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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