報道ステーション 2015.12.09


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫水曜日は「相棒」の直後は「報道ステーション」ということになります。
≫こんばんは。
≫今日のコメンテーターのご紹介です。
北海道大学、政治学がご専門の中島岳志先生です。
どうぞよろしくお願いします。
まず、こちらからお伝えしましょうか。
はっきりと、正面からこの男の容貌が映し出されていますが27歳の韓国人。
今日、日本にみすみす戻ってきたところ即逮捕となったんですね。
靖国神社爆発音に絡んで。
どうして、また日本に戻ってきたのか。
ちょっとわからないことだらけです。
≫午後8時45分です。
取り調べを受けていましたチョン容疑者が今、麹町署から出てきました。
ゆっくりと周りを見渡しながら歩いているようです。
非常に不機嫌そうな顔をして警察、捜査員に囲まれて、今、警察車両へと入っていきます。
頭を押さえられるようにして今、警察車両に乗り込みました。
≫靖国神社の公衆トイレで爆発音がし不審物が見つかった事件。
今日、急展開を見せた。
≫今、チョン容疑者を乗せた車が麹町署から出てきました。
無数のフラッシュがたかれます。
チョン容疑者、真ん中に座っていますね。
後部座席の真ん中に座って今、警視庁の本庁へと移送されていきます。
≫韓国人の27歳の男チョン・チャンハン容疑者が逮捕されたのだ。
容疑は、参拝など正当な目的がないのに靖国神社に侵入したという疑い。
爆発物の設置などに直接、関わるものではない。
それにしても謎だらけの事件だ。
≫午前8時前に韓国のソウルを飛び立ったチョン容疑者は午前10時ごろここ、日本に再び入国します。
そして羽田空港に駆けつけた警視庁の捜査員が任意同行を求めたところチョン容疑者は素直に応じたということです。
≫日本と韓国の間には犯罪人の身柄引き渡し条約がある。
しかし、警視庁はまだ、この手続きをとっておらずチョン容疑者が、韓国で手配されていたわけではなかった。
チョン容疑者の動向を韓国の捜査当局がつかんでいたという情報も今のところない。
現在、テロ対策の一環などで海外から日本に向けて出国する人物に対して一定の手続きをとれば当局が情報を入手できるという。
警視庁は、事件が起きたときにチョン容疑者が宿泊していたホテルの捜索などで名前やパスポート番号などの個人情報を把握していた。
こうした情報をもとに、警視庁がチョン容疑者が日本に向かったことをつかんだ可能性がある。
それにしても、実名で通し続けているところに謎が残る。
チョン容疑者の母親は逮捕は信じられないという。
≫今回の事件。
もう1つどうしても引っかかる。
チョン容疑者はソウルから車で3時間半ほどグンサンのアパートに住んでいた。
≫チョン容疑者が以前、住んでいた場所です。
ちょうどこの建物の2階の奥ワンルームなんですけどもあちらに2か月ほど前まで住んでいてその後、別のところに引っ越したということです。
≫家賃は3万円。
滞納などのトラブルもなかったという。
チョン容疑者は今年の3月までグンサンの空軍基地で勤務していた。
韓国メディアによると施設や車両を管理する、施設兵科に所属していたという。
韓国の警察関係者によると3月に軍を辞めてからは部屋に引きこもって、ほとんど周囲との交流はなかったという。
反日運動の活動グループに所属していた形跡もない。
昨日、チョン容疑者は韓国メディアの取材にこう答えている。
≫爆弾については知らないと答えた。
日本や韓国のメディアからの取材を受けて自分が、靖国神社の事件の容疑者とみられていることを知っていたはずのチョン容疑者。
まるで捕まりにきたようだ。
しかし、本人はこう供述している。
≫しかも、チョン容疑者は午後4時過ぎの韓国への帰国便を予約していた。
≫チョン容疑者は、依然として容疑を否認している。
≫なんでまた今日おあつらえ向きという感じで日本に入ってきたのかって肝心なことが全然、わからないので。
私なんか、こういうふうに。
韓国の一部世論のことを考えると韓国政府が関与する形でこの男を日本に引き渡すのはよくないので韓国政府があずかり知らないところでこの男が、勝手に再入国したところを捕まったという体にするというようなそういうことなのかなと勝手な妄想ね。
そういう妄想を思うしかないです。
わからなさすぎて。
次、いきましょうか。
≫まいりましょう。
番組でも、お伝えしましたがおととい、金星探査機の「あかつき」がエンジンの逆噴射を行って金星の軌道に入る再挑戦をしました。
今日JAXAが会見を行いまして金星探査機「あかつき」は順調に軌道に乗ったという発表がありました。
≫今日惑星探査機「あかつき」が金星を回る軌道に無事、乗ったことがわかった。
ついに、日本初の惑星探査が実現することになる。
≫「あかつき」は2010年金星周回軌道の投入に失敗。
最高温度140度にも達する厳しい環境の中太陽の周りを回り続けていた。
更に、燃料も3割程度しか残っていないうえ機体の設計寿命の4年半を過ぎている。
今回がまさに最後の力を振り絞ってのラストチャンスだったのだ。
軌道の再投入に成功した「あかつき」。
当初、予定していた軌道より遠い楕円形の軌道に投入されたため1周するのに13日と14時間もかかるという。
金星から離れる時間が多くなることで観測精度は若干、下がるが時間をかけた調査などが可能になるというメリットもある。
大きさなどから地球の双子星と呼ばれる金星。
一方、金星は高温の二酸化炭素に包まれているなど大きな違いもある。
「あかつき」による調査が進み、金星の実態が解明できれば地球の誕生や、気候変動温暖化などを解明する手がかりになるかもしれない。
JAXAは今後「あかつき」による試験観測を徐々に始めていき来年4月以降本格的な観測に入りたいとしている。
≫次のニュースなんですが何も、いつものところからやればいいのでここから改まってやる意味も全くないんですけどしかし、ずっと消費税の軽減税率をめぐってはいろんな情報をお伝えしてきたことを考えますとですねなんで、こういうふうになっちゃうんだろう。
はじめからそうすりゃいいんじゃないのかとかそもそもなんなのって気持ちになってしまうのでこれからお伝えをするんですが。
そもそも税と社会保障の一体改革といってとにかく消費税を5から88から結果的には10まで、とりあえずは上げて社会保障の財源とするという話がずっとあってさあ、今度はいよいよ10%になったときには軽減税率をやらなきゃだめだと約束していたものの軽減税率も4000億円以上の財源は自民党としては、出せませんと。
そうしたらあとは社会保障はいろんなところを切らなくちゃいけませんと公明党とずっと折衝して折り合わずといっていていよいよ明日の税制大綱だっていうときにどーんと、4000億円の財源しか出せないといっていたのが8000億から1兆円の間でということで加工食品のほうも大丈夫だというニュアンスに今日、なったというお伝えなんですけど。
谷垣幹事長も全然、出せないと言っていて出せる。
じゃあ財源はどこから1兆円から8000億円になったときに出せるのか。
借金かなんかで結果的には事実上出すという話になってなんなんでしょう。
≫後部座席で口を真一文字にして会場をあとにした自民党、谷垣幹事長。
≫無言のままの公明党井上幹事長。
自民党と公明党の間で平行線が続いていた軽減税率の協議が動いた。
自民党側が一転して公明党に譲歩し加工食品も軽減対象とする方向で最終調整を始めたことがわかった。
今日、政府高官も突然、記者たちにこう述べた。
≫これまで、自民党側は生鮮食品だけを軽減税率の対象にし4000億円分までしか軽減できないと主張。
一方、公明党は麺類やインスタント食品といった加工食品など幅広く対象にして1兆円規模を軽減せよと迫っていた。
それが、自民党が8000億円程度軽減し公明党の主張の最低ライン外食や菓子、飲料を除いた加工食品まで認める方向で調整し始めたのだ。
公明党が押し切った形になったこの問題。
自民党が譲歩した最大の理由は選挙だった。
来年の参院選を控えて公明党の協力は欠かせないと判断し妥協したのだ。
ある自民党幹部は…。
≫自民党の参議院の幹事長も軽減税率問題について昨日、こう述べていた。
≫8000億円もの税金が結局、選挙協力という自民・公明の間の貸し借りで決まってしまう構図。
そもそも、軽減税率のための財源は4000億円しかなかったのではないのか。
政府はもともと消費税を10%に引き上げたあかつきにはそのうちの1.4兆円を使って所得の低い人の介護保険料を減らすなどの社会保障の充実をするはずだった。
その1つが総合合算という制度。
医療、介護、保育の自己負担の総額に限度を設け、所得の低い人の負担を減らすものだ。
自民党はこの導入を見送ることで4000億円を浮かせこれが財源の限界だとしていた。
先月24日には、総理自らが谷垣幹事長に対しこう指示したという。
≫公明党からは加工食品を軽減するために消費税以外の財源ほかの税収を使うという案まで出されたが…。
≫となれば総合合算制度以外にも社会保障の充実策を諦めるということか。
消費税を10%に上げる再来年4月からは所得の低い人の介護保険料を減らしたり25年以上、保険料を納めないと年金がもらえない仕組みを見直すはずだがここに手をつけるのか。
今の社会保障制度は赤字国債を発行して維持している。
10%増税分は社会保障の充実策だけでなく借金を減らしながら今の制度を維持するためにも使う予定だ。
与党からはその借金を減らすために使うつもりだった増税分を軽減税率の拡大に充てるという案が出てきている。
≫ちょっと、どういう借金をあてがうのかそうじゃないのかというのでちょっと中島さん置いておいても、そもそも4000億、びた一文財源ないんだと。
何のための消費税そして、軽減税率かという話が一転して、税制大綱前にこうやって倍の8000億円だってなるのならそれだったらその4000億のプラスは結果、与党内の公明党とのこの選挙のことも含めたそういうお金で税金を自分のお金のように党内の取引に使っているのかってこれ、納得できないんですけど。
≫何か、自民党側が譲歩の演出をしているようなそんな印象を受けますよね。
そもそも、やはり消費税の大きな問題というのは逆進性という問題ですよね。
つまり、低所得者の人に対しての税負担が相対的に重くなるというのが消費税の在り方で、これはなんとか軽減しないといけないというのは問題の中で、軽減税率というのが出てきているわけですが。
果たして、これがベストの方法かどうかはちゃんと考えないといけないですね。
実は軽減税率の問題は富裕層ですね。
高額所得者の人にも大きなメリットがある。
≫そちらのほうが税額はメリットありますからね。
たくさん、使う人のほうが。
≫ですから、逆進性に対する対応として本当に効果的かというと疑問なんですね。
だったら、定額給付のほうがいいんじゃないかと思うかもしれません。
そして、実際上、どういう効果があるかというと心理的な効果が非常に大きい。
実は、値引き感という問題があってほかの商品については高い税率。
しかし、食品については安い、なんか得しているというそういうお得感というのが出るのでこの効果というのが心理的効果として、公明党が狙っているんだと思いますが果たしてそれだけでいいのかという問題があります。
逆進性に対する対応はちゃんとやっておかないといけない。
でも、税制はもっとトータルなものとして考えたほうがいいですね。
ほかの消費税だけではなくて例えば所得税とか別の税金で、例えば、累進課税を強化できないか。
こういうことを同時に考えるのが重要だと思います。
もちろん、所得税もなんですが考えたいのは、金融所得とかあるいは資産所得に対する課税の強化も考えられると思うんです。
これは株式の譲渡益とかあるいは配当ですね。
これにかけられる税金なんですが。
この税率は今、20%なんですね。
10%から、約2年ぐらい前に20%に上げられたんですがそれでも実は低いんですね。
高額所得者大体4000万ぐらい。
それぐらい年収のある人の所得税の税率って45%なんですがそれに比べるとだいぶ低く抑えられたりしています。
実は所得が1億円以上ある高額所得の人たちは実は、税負担の率というのがかなり低く抑えられているといわれている。
それは金融所得。
こういうものが非常に多くあるから。
株をいっぱい持ってるからですね。
ここに課税をするというのも同時に私は必要だと思います。
≫いろいろ考えなきゃいけませんしね。
軽減税率のところばかりに目がいくような使い方をしていることも今のいろんな思惑に乗っかっちゃっているのはよくないと思いますし。
そもそも、借金で軽減税率の幅をグーンと加工食品まで広げるということがどうなんだとか、そういうことの以前に、いろんな税金の復興予算の横流しから何から挙げればきりがないぐらいの無駄遣いが見えている中で軽減税率、ようやくここでトンと決めた瞬間にそれは借金ですよと。
これ、税金の使い方に納得がいかないという方多いんじゃないでしょうか。
≫全体像がちょっとちぐはぐな感じがしますね。
≫昨日、北京で大気汚染最悪レベルの警報が出ましたけれどもこちらが、その北京の汚染の源の1つです。
これについてお伝えするんですが今日、ニュースでは今日の北京は規制が行われたこととそれから、雨がちょっと降ったことで、昨日に比べて空気がきれいになったというふうに伝えられていますよね。
でも、一方で予報によると今日が、北京の汚染のピークだという情報もある。
更に週末にかけてPM2.5の濃度が更に高くなるという情報も出てきています。
え?どういうこと?空気がきれいになっているはずなのにとちょっと混乱しませんか?これがその疑問への答えなんです。
≫大気汚染の悪化が続く北京で最悪レベルの赤色警報が出て3日目。
今日が汚染のピークだという予想も出ていたがPM2.5の数値は1立方メートルあたり301マイクログラム。
規制の成果か今日未明にぱらついた小雨の影響か数値自体は昨日と比べ少し下がった。
≫昨日よりは今日のほうがよかった。
しかし、今日は最悪レベルの数値が出るという予想が出ていた。
どういうことか。
北京の周辺都市からも汚染物質が押し寄せてくることが影響しているといわれているのだ。
中国環境保護局が今年10月に発表した大気汚染ワースト10都市。
そのうち、7つもの都市が集中するエリアがある。
北京をぐるりと囲む河北省だ。
この河北省で発生する大量の汚染物質が北京にも流れ込んでいるとみられている。
その河北省の廊坊市へ向かった。
≫北京から50kmほど走り河北省に入りました。
周辺のスモッグはだんだん濃くなっていまして周辺、視界が悪くなっていく様子がわかります。
≫取材チームは、更に車を走らせ北京からおよそ70km離れた廊坊市に。
北京と同様に一部工場の操業停止の規制がこちら、河北省でも敷かれているというが…。
大量の煙を吐き続ける工場の煙突。
PM2.5の数値は北京より更に悪い1立方メートルあたり353マイクログラムだ。
≫工場を止められない理由はなんなのか?きっかけは2008年に行われた北京オリンピックの開催決定。
環境対策に迫られた北京市から工場が大量移転した先が河北省だったのだ。
事実、北京市最大の汚染源といわれていた大手鉄鋼メーカーも北京オリンピックにあわせ河北省に工場を移設している。
≫そして、河北省はいまや中国最大の鉄鋼生産地に。
密集する工場群からは大量の汚染物質が出続けるが経済への悪影響を考えると積極的に操業を止めさせることはできない。
≫地元住民も急激に悪化する大気汚染に苦しむ。
ケン・リンアンさん、67歳。
≫工場が増え続け、街も発展の一途をたどってきた。
息子の嫁が鉄鋼工場で働いているが一家の暮らしは貧しいままだという。
≫首都・北京のみならず中国経済そのものを支える存在になった河北省。
これらの一大工業地帯から流れ込む大気汚染物質も原因の1つになるがゆえに今日、再三、北京で週末にもまた汚染悪化という懸念が伝えられることになったのだ。
≫昨日も話しましたが格差も含めた中国のジレンマを感じるんですね去年の11月にAPECがあってそのとき、北京に行って中継、ありました。
そのときは、APECブルーで空が青くてきれいなんです。
空気が澄んでいるわけです。
そのときに忘れもしないんですが中国の大手鉄鋼メーカー15社の古い設備が爆破されたんですよ、一斉に。
そして、操業をやめて煙もくもくはさせないといってきれいにして国家主席がAPECに際してきちっとこのAPECブルーはずっと持続できる。
我々の頑張りによってはと言ってもこうなっているわけです。
≫この人、1人だけが極端でなんなんだっていうんだったらまだ、単純に片付けられるんですが、ふと思っちゃうんですよね。
例えばあのとんでもない過激な組織自称イスラム国と世界全体にいるイスラム教徒がまるでイコールであるかのような物事を単純化そして短絡化させるという。
そういうことを言う人がいてそれに、そうだというふうに一部、呼応していく人がいるという構図はどうも、このアメリカのトランプさん関連だけじゃなくて世界同時に見られるような気がしてならないんですけど。
≫まずはこの発言を聞いてほしい。
≫拍手と歓声で受け入れられたドナルド・トランプ氏の発言。
あなたはどう思っただろうか。
トランプ氏の人気は、現在次期大統領に誰がふさわしいかという最新の世論調査でヒラリー・クリントン氏と並ぶ。
それゆえかイスラム教徒を差別する今回の発言は波紋を呼んだ。
≫言うまでもないが信教の自由はアメリカ憲法の根幹の1つだ。
≫批判は、身内からも出ている。
≫国外のイスラム教徒はどう思ったのか。
≫批判はまだある。
アメリカの同盟国カナダ。
≫カナダから他国の選挙活動へのコメントが出るのは異例だ。
トランプ氏は女性蔑視や差別など数々の問題発言で注目されてきた。
共和党の指名争いで、半年前のトランプ氏の支持率は12%程度だった。
それが問題発言を繰り返すたびに支持率は跳ね上がり、今ではほかの候補者を圧倒するダントツのトップ。
≫トランプ氏人気の理由は言いたいけど言えないを代弁しているからだという指摘がある。
だが、奇抜発言を面白がるのはもうやめるときだろう。
イスラム教徒の排斥は国民の間に亀裂と衝突を作りたい過激派の思うつぼだからだ。
≫今のコメントは中島さん、これまで再三、指摘されていたことと全く、同じですね。
とんでもない、テロリストたちを喜ばせちゃいますよね。
≫そのとおりだと思いますね。
トランプ氏だけの問題でなくてやはり世界的な大きな潮流の中で見ておく必要があると思うんですが先日のフランスの選挙でも難民の排斥を強く訴えたルペン氏の国民戦線というのが票を伸ばしたわけですね。
更にこの数か月見てもポーランドやあるいはクロアチアでも難民に対して非常に厳しい態度をとる野党が票を伸ばしている。
こういう状況こそがイスラム国やあるいはイスラムの過激なテロリストにとってはやりたい状況が生まれていると思うんですね。
どういうことかというとやはり、こういう潜在的な西洋人の反イスラム的な意識が露呈してくる。
なんだ、この野郎と思う人たちの中から過激なテロリストがどんどん生まれてくる。
イスラム国に対するそれを正当化するようなそういう発言が生まれてくる素地が生まれるということですね。
これをたたないといけない問題なんだろうと思うんです。
だから共犯関係だと思うわけですよね。
そして、我々、報道の側にいる人間もこの問題に対してしっかり考えないといけないと思うんです。
エドワード・サイードという20世紀を代表する批評家が非常に重要な本を書いている。
少し、古い本ですが。
彼が何を言っているかというとアメリカのイスラムについての報道っていうのはやはり偏見に満ちていると偏っているというんですね。
ほとんどのイスラム教徒の人たちというのは今日のお昼ごはん何を食べようかとかあるいは恋をしたり非常に平穏な日常を送っているわけですがしかし、アメリカのメディアに出てくるイスラム教徒の姿というのは常に自爆テロをしていたり戦闘シーンだったりというように非常に好戦的な固定的なイメージというように語られている。
そうすると我々見ている側もイスラム教徒はこのあごひげを生やしたムスリムを見るとテロリストというイメージが固着化してくる。
そういう現象があるのではないかといっているんですね。
しかも、この現象は実は非常に長い歴史があってエドワード・サイードの「オリエンタリズム」という名著があるんですがこれは、帝国主義の時代から続いてきた東洋に対する西洋人のまなざしというものに依拠していると。
東洋というのは感情的で、官能的でそして好戦的な感情のコントロールができない人たち。
ロマンチックに描くことを通じて俺たち西洋人は論理的で理知的な存在なんだ。
だから、彼らを支配する根拠があるんだとそういう論理ができてきたわけです。
実はその延長上に現在の、イスラム報道があるんじゃないかっていう指摘なんですけどこれは日本のメディアもしっかりと考えないといけないことですよね。
≫昨日もお伝えしました沖縄にディズニーリゾートという話。
波紋が広まっています。
こちらのニュースからお伝えします。
≫今日の沖縄県議会でも取り上げられた普天間基地跡地へのディズニーリゾート誘致の問題。
菅官房長官は、改めてこう強調した。
≫すでに菅長官や宜野湾市の佐喜真市長は東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの首脳に要望を伝えたという。
宜野湾市では来年1月市長選が行われる。
≫箱根山の火口域となっている大涌谷の監視カメラ。
赤く映し出されている炎が確認できる。
燃えているのは硫黄だ。
温泉を作る設備にたまった硫黄などが燃えたものだという。
硫黄は燃えると人体に影響のある二酸化硫黄に変わることから消防の隊員らは防毒マスクをして消火にあたった。
これまでのところ基準を超える有毒ガスは確認されていない。
気象庁は観測データに変化がないことから火山活動との関連はないとしている。
≫長崎市の観光スポット。
水路にはひっくり返ったままの車が沈んでいる。
運ばれているのは車に乗っていた70代と60代の女性だ。
午前11時過ぎ駐車場から出てきた乗用車が、岸壁の柵をなぎ倒して6m下の水路に転落した。
救助にあたったのは修学旅行中だった長野県の高校生3人だ。
≫救助された2人は軽傷だった。
警察は運転していた女性が≫ガソリン価格の値下がりが止まらない。
全国平均価格は7週連続の値下がりが続き今日、ほぼ6年ぶりの127円台となった。
更に…。
≫こちらのガソリンスタンドは1リットルあたり108円台。
一方、あちらのスタンドは109円台。
全国平均を20円近く下回る価格競争が行われています。
≫背景にあったのは原油価格の下落。
この1年半で6割ほど下がり連動してガソリン価格が値下がりした。
先週、開かれたOPECの総会も追い打ちをかけた。
原油の過剰供給が続く中価格調整のための減産が合意されなかったのだ。
来週も値下がりするとみられている。
≫いいことでもあり、また株価への影響が出ているのも≫こちら、今日の富山市内からは雪化粧をした立山連峰がはっきりと見えました。
富山ではおとといから晴れ続きで12月にこれだけ青空が続くのはなんと21年ぶりのことなんです。
雪の季節ですが、少しほっとできる天気となりました。
今日は、宇宙から見ても全国的にほとんど、雲がなかったんです。
ただ、これ、少し範囲を広げて見てみますと九州の西にはまとまった雲のかたまりが控えています。
これが、明日にかけて日本にやってきます。
雨がいつから降るのか見ていきます。
このあと、九州や四国では明け方から降り出して昼ごろには、中国地方まで雨雲がかかってきます。
そして午後になると雨雲が更に、東へと広がってきますので関東でも夜には降り出しそうです。
特に注意したいのが九州です。
雷を伴って激しく降る恐れがあります。
≫カード作らなきゃいけないんだろうとかちょっと自分のところにきてないんだけどどうしたらいいんだ。
結構、焦っている方が多いように思うので取り急ぎ特集としてまとめました。
相次ぐ誤配、遅れ。
マイナンバーはなんでそんなにも急ぐんだという特集です。
≫ここは千葉県四街道市役所。
マイナンバーの通知カードの配達が遅れ今月20日までが目標となっている。
なぜ、四街道市では通知カードの送付が遅くなったのか。
総務省などによると住民の氏名で特殊な漢字が含まれているものがあり確認作業などで印刷が遅れたという。
四街道市では年末の休みを返上して対応にあたることを決めた。
≫ここで、改めておさらいしておく。
郵便局から配達されているのが一人ひとりに振られた12桁のマイナンバーを知らせる通知カードだ。
住民票のある住所に世帯ごとにまとめて送られる。
顔写真入りの個人番号カードを希望する人は写真を貼って申請書を送ると来年1月以降、市区町村の役場などで受け取れる。
今、問題となっているのは前段の通知カードの配達だ。
日本郵便によると昨日までにほかの人に渡してしまう事故などが、全国で153件229通分発生したという。
こうしたミスの背景には何があるのか。
関東地方のある郵便局で配達を担当する現役職員が匿名を条件に取材に応じた。
≫総務省はマイナンバー制度の旗振り役で郵便局を所管している。
高市総務大臣は誤配などが相次いだことから日本郵便の社長を呼び2度の行政指導を行った。
監督官庁の指示は大きな力となって現場にのしかかる。
この男性の働く郵便局でも誤って、別の人に通知カードを渡すミスが起きてしまった。
≫日本郵便によると通知カードの配達は通常の書留と比べると誤配などの発生率は高いそうだ。
期日までに配達を終えようと在宅率の高い夜間に出向くことが多く暗い中で、宛名の確認ミスが起きがちなのだという。
総務省が9月に行ったシミュレーションでは11月中に配達を終えられることになっていた。
計画の甘さを露呈した形だ。
結局、11月中に全部の配達を終えることはできず配達期限を12月20日までに延期してなんとか、制度スタートの1月に間に合わせようとしている。
≫1月まで1か月を切ったがもし通知カードを手にしていない場合どんな支障が出るというのか。
これらは、来年1月以降役所などに提出するさまざまな書類だ。
新たに、個人番号と書かれた欄が設けられている。
ここにマイナンバーを書くことになる。
大事なのはこれらの書類の提出時期だ。
一般的な場合の例を挙げてみる。
例えば、所得税や贈与税源泉徴収票など税に絡むものの場合来年2016年からの分が対象で提出は、再来年の2017年。
マイナンバーは、そのときに間に合えばいい。
一方、雇用保険に関わる書類ではハローワークへの届け出など来年1月からマイナンバーを書く必要があるものもある。
ただ、内閣府などによると手元に通知カードが届いていなかった場合で記入が必要な書類があったとき書かなくても問題なく受理することになっている。
通知カードが届かないと焦ってしまう人がいる一方で…。
≫今配達されている紙製の通知カード。
これだけでも、自分のマイナンバーは把握できる。
更に、ICチップが入ったプラスチック製の個人番号カードがほしい人は自分の写真を送るなどの手続きが必要だ。
ただこの個人番号カードの取得はあくまで任意。
ほしい人だけ申し込めばいい。
内閣府の担当者も、最低限通知カードがあれば事足りるという。
しかし、マイナンバー制度のロードマップを見ると個人番号カードを運転免許証や健康保険証を一体化させたり更には、オリンピックの入場券にすることまでを描いている。
私たちが、こうしたサービスを受けようとすると個人番号カードが必要になる。
情報セキュリティー問題に詳しい会津大学の山崎氏はこう指摘する。
≫マイナンバー制度は初期投資だけでもおよそ3000億円。
こうした大規模なシステム構築はITゼネコンと呼ばれる大手が手がけてきた。
≫結果新たな利権なんですよね。
ある意味では。
そして、必ず漏洩するんですよね。
しないわけないんです。
漏洩したときに前にもお伝えしましたけど必ずそれをきちっと納めなきゃいけない。
番号を変えなきゃいけない。
お金がかかる。
それを漏洩したときにリカバリーするために新たな利権というかちゃんと儲け口は用意されているという話もあるわけです。
その問題もありますしそれから、病歴からやがては銀行口座に至るまで全部一人ひとりが丸裸にされるかもしれないということを考えるとマイナンバーというよりは国民総背番号制と本来の名前に戻すべきじゃないかなと思う気もします。
がらっとかわりましてスポーツまいりましょう。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
こちら、前田健太投手について広島は今日ポスティングの手続きを行ったと発表しました。
これを受けて、まもなくメジャー全球団が交渉可能となる争奪戦の幕が開きます。
来シーズンの前田健太。
一体どのチームのユニホームを着てシーズンを迎えるんでしょうか。
≫今日広島カープが取材に応じた。
明言こそしなかったが前田の譲渡金は上限いっぱいの2000万ドルに設定したとみられる。
前田の争奪戦が予想されるメジャーの反応は…。
≫より具体的な評価を口にしたのはサンフランシスコ・ジャイアンツだ。
≫ジャイアンツを長年取材する記者は…。
≫フィギュアスケートはあさってからグランプリファイナルが始まるんですがかつて、浅田選手羽生選手が優勝を飾った、ジュニアのグランプリファイナルも同時に開幕するんです。
次の世代を担う新星たちをご紹介します。
そして、現地バルセロナから最新映像も届いています。
≫今日、浅田真央が決戦の地バルセロナに到着。
グランプリファイナル出場は2年ぶり。
復帰のシーズンで頂点に立てるか。
≫そして羽生結弦も今日現地入り。
今回、優勝すれば男子史上初めての3連覇となるが…。
≫そして、このバルセロナではジュニアたちの世界一をかけた戦いも始まる。
日本男子で出場するのは15歳の山本草太。
去年、同じバルセロナで行われれたジュニアグランプリファイナルでは…。
≫完璧ですね。
≫ショートプログラムでジュニア歴代最高得点を記録。
今年、シニアで躍進する宇野昌磨に次いで銀メダルを獲得した逸材だ。
その山本が憧れてやまない選手が…。
≫すでに、羽生を強く意識。
今シーズンは、新たに大技4回転ジャンプをマスター。
シリーズを勝ち抜いてファイナルの舞台へと進んだ。
今年こそ、羽生もつかんだ世界一の座をつかめるか。
≫一方、女子は日本から3人が出場する。
ファイナル初出場となる16歳の三原舞依。
そして、今年ジュニアデビューで一気にファイナルの舞台へと進んだ、本田真凛と白岩優奈、ともに14歳。
白岩優奈は京都の学校に通う中学2年生。
今年のジュニアグランプリシリーズではシニア顔負けの難度の高い3回転、3回転のコンビネーションジャンプを見事に決め2大会連続優勝を飾った。
白岩について濱田コーチはこう話す。
≫持ち合わせる高い運動神経。
でも、強さの秘密はそれだけではない。
2週間前。
14歳の誕生日を迎えたときこんなことを話していた。
≫勝ち気なハートも大きな武器だ。
≫そして、もう1人の中学2年生、本田真凛。
5人兄妹のうち実に4人が選手というフィギュアスケート一家に育ち3歳下の妹は女優としても活躍する本田望結。
今年のシリーズでは2試合に出場し、2位と優勝。
本田の演技についてオリンピック金メダリストの荒川静香はこう評価する。
≫表現の面ではまだまだ評価がされにくいジュニアの中でもすでに高い表現力を持ち合わせているという本田。
≫14歳ながら食生活にも気を使い栄養を考えて料理をするなどアスリートとしての自覚も十分な選手だ。
≫軽減税率に関してまた新しい情報が入ってきました。
今日のお伝えでは8000億の財源を使うんじゃないかと伝えたんですけど1兆円程度というようなことで最終調整に入ったということなんですね。
この場合、対象品目はといえば生鮮食品に加えて加工食品。
それに、更に8000から1兆となりますと2015/12/09(水) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

リッター110円切りも…ガソリンの安売り競争が激化。原油価格の下落…どこまで?▽マイナンバー…配達ミスと遅れの背景▽フィギュアGPファイナル…羽生結弦が現地へ

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

※放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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