突然ですが皆さんに質問です。
あなたは苦手なライバルとうまくつきあう方法を知っていますか？ですよね。
生きている限り悩みは尽きませんよね。
そんなあなたに生きるヒントを与えてくれるのはこの方それは…今年は家康が死んで４００年。
世は空前の家康ブームです。
先月日本一のご当地キャラクターを決めるコンテストで優勝したのも…人々が争いに明け暮れた…それを終わらせ２６５年も続く平和な世を築くという難題に家康はどうやって成功したのでしょうか？成功の秘密を探るのはこの人！落語家の…今年「ウイークエンド中部」という番組で飯田アナウンサーと共に家康ゆかりの場所を巡り家康の知られざる一面を解き明かしてくれました。
巧みにライバルとつきあって天下統一を果たした家康。
ライバルの力さえ利用したその方法が明らかに！それは？家康が天下を取るために生涯守り続けた言葉があります。
それは？家康の生きざまを知れば明日からあなたの生き方が変わるかも…。
絶景が美しい秋の東海道を巡るツアーにいざ出発！さあ今日の「金とく」は徳川家康をよりよく知るためのバスツアーです。
ガイドは私黒崎めぐみが務めます。
ではこのツアーに参加して下さる方をご紹介しましょう。
まずこのお二人。
春風亭昇太さんと飯田紀久夫アナウンサー。
（２人）どうも〜。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今年はこのコンビなんですよね。
そうなんですよね。
黒崎さん本当にバスガイドかと思いましたよ。
本当ですか？こんなにバスガイド姿が似合うアナウンサーいないですね。
慣れてきましたけど。
この２人はね「ウイークエンド中部」でもおなじみのコンビですから。
はい。
そうですよ。
そしてもう一方菊地亜美さん。
お願いします。
よろしくお願いします。
初めまして。
華やかな感じにね。
反応が全然違う。
いやすごいうれしいです。
うれしい私も。
えっイメージですか？何かあの…扇子みたいな帽子？ちょんまげじゃなくて？えっ？おやおや家康を全く知らないこんな人まで来ちゃったんですね。
このメンバーで本当に大丈夫？そんな事もあろうかと思い強力な助っ人をお呼びしています。
家康研究の第一人者…いやあれは…後ろのあれがイメージが…。
乗り込みましょう。
ご案内致しますどうぞ。
この５人で家康から人生を成功させる哲学を学ぶツアーに出発です。
今回は家康の子ども時代から亡くなるまでの人生のターニングポイントを巡ります。
８歳で人質になった家康がどうやってピンチを乗り越えたかを探りに名古屋の徳川園に。
そして１９歳の時に戦に敗れ自殺を覚悟した家康をもう一度奮い起こさせた岡崎市の大樹寺を訪ねます。
最後に家康が死んだあとにまで伝えようとしたメッセージを求めて静岡市の久能山東照宮へ向かいます。
一日かけて２００キロの道を走ります。
あっそうなんですよ。
ありますあります。
（一同）あ〜。
いいですね〜。
いいですね〜。
宝物っていったらそうだよね。
まずはね。
確かにね茶道具とかねすごいお宝もありますけどねでもまあ…え〜！？何だろう！着いたのは名古屋市東区の徳川園です。
ここはかつて尾張徳川家の屋敷として使われていました。
園内には滝があり山から湧き出た水が海へと流れ出る日本の自然を再現しています。
かつて殿様たちがこの池に舟を浮かべて遊んだとか。
そして家康のお宝が眠るのはこちら…
（菊地）はい分かりました。
この中にありますよ〜。
はあ〜。
（小和田）本ですね。
そう家康が何より大事にした宝物は金銀財宝ではなく本だったのです。
（一同）えっ！？だからもう言ったら…だけどこれ…
（小和田）読めない読めない。
読めないですよね。
あまり知られていませんが実は家康は本の虫だったのです。
日本文学や歴史書を好んで読んでいました。
それだけにとどまらず中国や朝鮮から伝記や兵法書までも取り寄せていました。
この本にこそ最初の「家康に学ぶ人生を成功させる哲学」が隠されているんです。
家康は現在の愛知県岡崎市に小さな大名松平家の跡取りとして生まれました。
そして僅か８歳で主君に逆らえないようにと今川家の人質となります。
すばらしいもの？はい。
「ウイークエンド中部」のコーナーの中で昇太さんたちが人質時代の家康ゆかりの場所を訪ねていました。
ここは家康が人質時代を過ごした部屋です。
いつ殺されるか分からない不安の中で家康は本を生きる支えにしたのです。
（小和田）そうですねはい。
そんなもん…まあまあねそうですよね。
そんな時に。
つまり家康は人質の身であるという目の前のピンチを嘆くのではなく立派な跡取りになるという将来を見ていたのです。
「目の前の出来事に惑わされるな」。
更に家康は本を平和の世を導くためにも使いました。
なんと日本初の金属活字を鋳造しそれを使って多くの本を発行したのです。
力で相手を制圧するのではなく本を使って理念を共有する事で家康は争いをなくそうと考えたのです。
今回のツアーではこちらのボードを使って家康の哲学にどのくらい共感できたかを矢印で判定してもらいます。
さあでは見せて下さい。
どうぞ！
（昇太菊地）ジャ〜ン。
おっ。
しかし飯田アナウンサーと菊地さんはそこそこ。
いろんな人に。
…でいつも本あんまり読めないなと思ってたんですけど…いやまだ…。
まだいけます？行きましょうか。
（笑い声）下がったりする事もあるんじゃないの？これ。
人生を成功させる哲学を学ぶツアー。
続いては家康の一生を左右する出来事があった場所に向かいます。
その前に皆さんにはその出来事のきっかけをご紹介しましょう。
それは１５６０年の桶狭間の戦いです。
この戦いで主君今川義元が織田信長に討たれてしまいます。
当時１９歳で参戦していた家康は主君の死を知り故郷の岡崎へ退却を始めます。
信長軍の追っ手に追われながら命からがら逃げ込んだのが徳川家の菩提寺だった大樹寺という寺でした。
（昇太菊地）え〜っ？今度こそじゃないですか？岡崎のイメージ…。
ありますあります。
岡崎といったらね。
えっ？家康のお宝が八丁みそ？徳川園からおよそ１時間。
岡崎市の大樹寺に到着しました。
国の重要文化財に指定されている建物も建つこの寺は１４７５年に建立。
寺には歴代の徳川将軍の位牌が納められています。
位牌の高さが各将軍の身長の高さと同じだそうです。
更に家康の直筆の書も残っています。
そしてその山門からの眺めにはサプライズが。
えっ？分かりました？岡崎城が。
天守閣が見えますね！はは〜っ。
（菊地）すごい眺望。
こういう場所にあるんだここは。
すごい！この大樹寺は家康にとって特別な寺でした。
そのため山門が家康の生まれた岡崎城とつながっているように造られているのです。
立派ですよね。
さて家康の大事な宝はこの本堂にあるといいます。
それは意外なものでした。
こちらのお言葉になります。
この４文字と…。
あちらの４文字。
この８文字でございますけれども。
（菊地）えっ見た事ない！惜しい？したいんですけどそうではなくて…。
何だろう？この言葉は…「穢土」つまり戦で乱れた世を「厭離」嫌い離れて「浄」平和な世を「欣求」こいねがうという言葉です。
戦いに敗れ命からがらこの寺に逃げ込んだ家康は先祖の墓の前で自害しようとしました。
その時この言葉を聞いたのです。
当時の住職登誉上人は家康に自殺を思いとどまらせ諭したといいます。
「戦で世が乱れている。
こうした世を終わらせ平和を求めなさい。
お前の使命はここで死ぬ事ではなく平和な世を作る事だ」。
すごいね。
諭されてそれが分かるっていうのも…。
一度は命を捨てようとした家康。
再び立ち上がり精進し続けたのは目標を持ったからでした。
「人生の指針となる目標を持て！」。
どうぞ！
（飯田菊地）ジャ〜ン。
あれっ…。
菊地さんの評価は大幅アップ。
しかし昇太さんは評価を下げました。
一体どうして？やっぱり何て言うんですか。
だから…一緒です〜。
家康から人生を成功させる哲学を学ぶツアー。
一行は静岡市へ向かいます。
そこに着く前に策士としての家康の一面に迫ります。
皆さんにちょっと伺いたい事があります。
おやおやライバルの話になった途端に心の狭〜い発言を連発。
ちなみに家康はそれどころじゃありませんでした。
今川家から独立したもののまだまだ弱小大名にすぎず周りは強敵ばかりでした。
そんな中事件が起きます。
家康３１歳の時。
当時最強のライバル武田信玄が攻め込んできたのです。
城に籠もり籠城作戦を決意した家康。
ところが思いもかけない事が起きます。
なんと武田軍が浜松城の目前まで迫ったところで方向を変えたのです。
進軍をやめたと見せかけて敵をおびき寄せ待ち伏せしてたたく。
家康はこの武田軍の作戦にまんまとはまり大惨敗を喫したのです。
この時家康は自らの屈辱の姿を描かせました。
敗戦をかみしめるためです。
しかし家康のすごいのはそのあと。
後の関ヶ原の戦いでライバル武田信玄の作戦を真似し大勝利を収めたのです。
そして家康が３２歳の時に最強のライバル武田信玄が病気で世を去ります。
さぞや家康は喜んだと思いきや全く違っていました。
家康は強敵の死に浮かれる部下たちをこういさめたのです。
そう家康は強力なライバルに挑み続ける事で自分を成長させようとしたのです。
「自分を成長させるため良きライバルを持て！」。
さあでは見せて頂きましょう。
どうぞ。
さっきと変わってないですけど…。
・「自転車で横切ったあの白いシャツ追いかけて」何を隠そう菊地さんも９年前アイドルとしてデビューしましたよね。
しかしアイドルの世界は群雄割拠。
ライバルだらけの厳しい世界です。
辛酸をなめた事がある菊地さんはすっかり家康に共感した様子。
一方昇太さんは策士としての家康の一面に目をつけました。
もっと気を引き締めろと。
そうそうそう。
人生を成功させるための哲学。
そう家康は人の心をつかむ天才だったのです。
この寺は家康が建てたもの。
なんとライバルだった武田信玄の息子勝頼を弔うためにわざわざ造ったのです。
一体なぜ？実はこれも家康の人心掌握術の一つ。
あえて亡き敵の大将を丁寧に扱った事でそれに感動した敵の部下８００人余りを味方にしたのです。
「そのためには憎きライバルも敬え」。
実際この哲学を実践した家康はたくさんの利益を得ました。
それはそれぞれの大名たちが持つ技術。
家康はそのライバルたちの技術を全て手に入れたのです。
強力な味方を得て天下人へと駆け上がった家康。
自らが死んだあとの構想も考えていました。
最後はその舞台となった久能山東照宮に向かいます。
ここから久能山東照宮に向かいます。
バスは日本平へ。
ここからはロープウェイを使って移動します。
（菊地）わあ〜すご〜い。
（飯田）すごいいい景色だ。
（小和田）眺めがいいから前の方…。
どこがいいか是非。
（小和田）前の方へどうぞ。
紅葉を楽しんでもらいたいと思っていましたが…。
この日はちょっと早かったようです。
こちらが紅葉真っ盛りの時のロープウェイからの景色です。
テレビの前の皆さん例年なら１２月上旬までが見頃だそうですよ。
乗車からおよそ５分。
久能山東照宮に到着です。
はい絶景スポットがあります。
遺言で死後久能山に埋めてほしいと伝えた家康。
この景色を見ればそれも納得できます。
（菊地）うわ〜！すてき！額縁になってますよね門がね。
（菊地）額縁ですね。
（菊地）うわ〜！いいですね。
今日は本当にきれいに見えますね。
いよいよ家康の人生の核心に迫ります。
実は東照宮とは家康を神として祭った神社の名前なんです。
日光が有名ですが全国におよそ５００あります。
中でもここ久能山東照宮は最初に創建されたものなんです。
建物の装飾には家康の願いが込められています。
例えばこちらの門の上部にある生き物の彫刻。
中央にあるこの生き物は獏という霊獣です。
獏を真ん中に置いたというのはね。
うんそうですね。
更に奥に進むと家康を神として祭る豪華な社殿があります。
（一同）うわ〜。
（小和田）これなんかはやはり例えば…ここ久能山東照宮は江戸時代は庶民が訪れる事が許されない神聖な場所でした。
今日は特別に拝殿に上げて頂きました。
これはなかなか…。
（小和田）めったに入れません。
うわ〜。
（菊地）わ〜すごい。
中には天女や鳳凰などが色鮮やかに描かれています。
（笑い声）
（小和田）気が付かなかった。
天女がいるなとは思ってたけど。
天界から地上を見守る。
東照宮には神となった家康の平和への願いが詰まっているのです。
さあここからが今回のツアーのハイライトです。
実はこの家康のお墓が向いている方向に大きな意味があるんです。
家康は豊臣家を滅ぼした大坂夏の陣の１年後に亡くなりました。
しかし西にはまだ争いの芽が渦巻いていたのです。
ですからやっぱり相当こう…周りに対する…家康は１９歳で誓った目標を生涯抱き続け死んだあとは神となる事で平和が続くように準備していたのです。
これからですこれからです。
ものすごくいい…何と言うんですか…歴史大好き歴史通の昇太さんがまだ上昇中ですからね。
上昇中ですから。
「家康に学ぶ人生を成功させる哲学」の旅皆さんいかがでしたか？明日からも前を向いて頑張っていきましょう。
2015/12/10(木) 15:15〜15:59
ＮＨＫ総合１・神戸
ろーかる直送便 金とく「春風亭昇太の 家康に学ぶ！人生を成功させる哲学」[字]
徳川家康が天下をとった秘密をさぐると、現代人にも役立つ「人生で成功をつかむ」ための役に立つ教訓が隠されていた！ゆかりの地を、落語家の春風亭昇太さんと訪ねる。
詳細情報
番組内容
秋の紅葉の美しい東海道を、落語家の春風亭昇太、菊地亜美らが家康ゆかりの地を訪ねて回るバスツアー。名古屋市の蓬左文庫（ほうさぶんこ）では「読書の虫」家康の知らざる姿を、岡崎市の大樹寺、静岡市の絶景が拝める久能山東照宮では、現代人にも役立つ「人生で成功をつかむ」ための役に立つ教訓を紹介します。平和を願う家康の心にも触れます。
出演者
【出演】春風亭昇太，菊地亜美，静岡大学名誉教授…小和田哲男，黒崎めぐみ，飯田紀久夫，【ナレーション】窪田等
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