連続テレビ小説 あさが来た(64)「九転び十起き」 2015.12.10


加野屋に朝がやってまいりました。
そしてこの家に嫁いだあさの身にもいよいよ…
(榮三郎)いよいよてほんまだすか!?
(よの正吉)うん!・
(あさ)イタタタタタ!痛い!痛い…。
お姉ちゃんはこない苦しそうやあれへんかったのに…!・う〜ん!・
(うめ)おあさ様叫んでも痛みは変わりまへん。

(とめ)そうや。
叫んでる暇があったら息みなはれ。
さあはい!・うっん〜!う〜ん!ハァハァ。
ん〜!
(七宮)もう一回息を大きく吸うて。
ん〜!
(かの)お気張りやすおあさ様!
(うめ)お気張りやす。
(とめ)お気張りやす!・さあはい!ハァ…ん〜!うぁ〜!ハァ…うぅ!・
(産声)
(新次郎)生まれた!ややこの声や。
無事生まれましたがな!はぁよかった…。
生まれた。
行こ早う!大丈夫?お母ちゃん。
ようやりましたなあさ!
(とめ)まだ殿方は入ってきたらあきまへん!
(七宮)元気な赤ちゃんです。
ご心配ありません。
もうちょっと待っとくれやす。
あっ!ハハッ。
閉められてしもた。
待ちきれまへんがな!はぁかいらしなぁ。
(かの)早お母ちゃんにお顔見せましょなぁ。
なんて事…びっくりぽんや。
はぁ…。
・「朝の空を見上げて」・「今日という一日が」・「笑顔でいられるように」・「そっとお願いした」・「時には雨も降って」・「涙も溢れるけど」・「思い通りにならない日は」・「明日頑張ろう」・「ずっと見てる夢は」・「私がもう一人いて」・「やりたいこと好きなように」・「自由にできる夢」・「人生は紙飛行機」・「願い乗せて飛んで行くよ」・「風の中を力の限り」・「さあ心のままに」
あさはやや難産ながらも無事女の子を出産しました
ようやっと会えましたなぁ。
よう頑張りはりましたな。
先生お産婆さんほんまおおきに。
どうぞお待たせ申しました。
あさ!ああ…ああ〜!女の子やて!?へぇお嬢様でございます。
そやろ。
やっぱりうちの言う事が当たってましたがな。
私あのおなかの張り具合見ましてなこらてっきり男の子やとばっかり思うてましたんや。
まあ〜!これ考え直さなあきまへんな…。
何がだす?男の子ぉの名前ばっかり…こんなようけ考えてましたんや。
もう困ったおじいちゃんだすなぁ。
あのちょっと…。
抱かしてもろてよろしか?お願い致します。
わぁわぁわぁ。
あささんはなしんどいやろからもう休んでくれはってええさかいな。
はぁかわいらしいわ!なぁ!
(正吉)誰に似てますのやろな?
(榮三郎)ほらおでこと鼻筋がお父ちゃんに似てまへんか?へ?私!いや…あかんあかん。
女の子が私なんかに似たらあきまへんがなもう!…とか言うてうれしそうに。
(正吉)ほれ…目目!あんたの目ぇやがな。
ほれほれ。
あっそやろか?
(かの)ほんにほんに。
はぁ…。
こないお猿さんみたいに小ちゃいのに誰に似てる似てへんもありますかいな。
そろそろわてにだっこさして…。
(弥七)おめでとうございます!
(雁助)すんまへん。
お邪魔しまして。
お祝いだけでも言わせてもらお思いまして。
へぇ。
何せ今日は久々のお家のめでたい話だすさかい。
邪魔な事なんかありますかいな。
そやそや私の初孫や。
早見たって見たって。
よろしいだすか?ペッペッ。
ほんなら失礼致します。
(大声で)あかん!弥七。
お前何してますねん?お前今手ぇに唾ペッペッてつけてましたな。
へぇちょっときれいにしよ思いまして。
ペッペッ。
どこがきれいやねんな!これ以上部屋に入ったらあかん。
みんなもや。
祝うてくれておおきに。
後で必ず顔見せに行きますさかいな。
今はもうちょっと待っといてくれ。
お兄ちゃん堪忍して。
わてがうれしゅうてみんなについ言うてしもたさかい。
いやええのや。
せやけど…お父ちゃん!はっ。
な…何やなその急に改まって…。
頼みます。
ちょっとでええさかいあさと2人に…いやこの子と3人にさしてもらわれへんやろか?
(七宮)ハハハ。
それがええでしょうなぁ。
そしたら私もちょっと向こうでお茶一杯頂きましょうかな。
へぇすぐに。
まだ動いたらあきまへんで。
ほな後で。
へぇ。
そやなぁ。
うちがはしゃぎ過ぎましたわ。
堪忍え。
ほらお父ちゃんにだっこしてもらいまひょな。
ほら!気ぃ付け気ぃ付け…気ぃ付けや。
はぁ。
わっちっちゃいなぁ!壊してしまいそうや。
ハハハ。
しっかりしなはれ。
ほらここ首のとこをなこう支えたってな。
へぇ…。
うわっ。

(笑い声)新次郎様おあさ様本当におめでとうございました。
ごゆっくり。
堪忍な。
あんたちょっともお猿さんやあらしまへん。
きれいな子ぉや。
これがあんたのお母ちゃんやで。
わてがあんたのお父ちゃんやで。
やっと会えましたなぁ。
よう出てきてくれましたなぁ。
あさ。
おおきに!・
(雨音)あっ。
雨の音や。

(雨音)とらはちょっと怖いか…。
正吉はそれから必死に女の子の名前を考えようやく3日後…
ほれ。
千代か。
千代や!ハハハ。
この先1,000年もそれからず〜っと先の方までも栄え続けますようにと願うて付けましたんやで。
ハハハ。
どや?この子によう似合うてますやろ。
ん?ええ名ぁだすなぁ。
ハハッ。
千代。
あんたは千代ちゃんや。
おじいちゃまがお名前付けてくれはりましたんやで。
おお〜何やず〜っと見てても飽きしまへんねんな。
困ったもんやなぁもう!ハハハ。
千代ちゃん…あっ。
せやせや。
あの…これ。
お乳がよう出るようにとお守りや。
よのと一緒にもらいに行きましたんやで。
はぁ助かります。
よう出ますように。
わても出たらええのになぁ。
私はもう出まへん。
そうだすか?へ?おかしいなぁ。
ハハッ。
何を言うてますねん。
ありひんな。
お父ちゃん。
え?お父ちゃんたちほんまは男の子の方がよかったやなんて思てはんのやあらしまへんのか?何を言うてますやら。
そんな事あらしまへんで。
お母ちゃんかてな…。
回想男の子はどないしても生まれたとおりの出来具合でお店が決まってしまいますよってな。
女の子やったら出来のええ男はんを婿養子にもらうという手がおます!…てな事を言うてましたんや。
ハハッ。
そやさかいもう何にも心配する事あらしまへん。
そうだすか。
それやったらよかった。
ええ名前付けてもろておおきに!
あさはそれからしばらくの間仕事を忘れて生まれたばかりの千代の世話と体調の回復に専念し親子水入らずの時を過ごしました
そしてまた以前のようによく働くようになりました

(千代の泣き声)え〜っとおしめはと…。
また新次郎はぴたりと遊びに行く事がなくなり…
汗かいてまっせ。
お粉ポンポンつけましょな。
ポンポンつける。
かの。
お粉お粉。
早早!へぇへぇただいま!ああそこの棚や。
あっ。
お兄ちゃんはあの働きをちょっとでええさかい家業の方に生かしてくれたらなぁ。
え?お姉さん今炭坑言いはりましたか?へぇ。
近いうちにもういっぺん炭坑行かなあかん思てんのだす。
えらい長い事亀助さん一人に任せっきりだすさかい。
せやけど亀助の手紙には炭坑はうまい事いってるさかい若奥さんには心配せんといてほしいて書いてあったんと違いますんかいな?せやけど…ちょっとうまい事いき過ぎのようで…。
は?あ…いいやうまい事いってるさかいよけ気ぃ引き締めなあかん思うんだす。
亀助さんみたいに優しいお人だけやのうてうちみたいなんが時々行って声かけなあかん。
お姉さんは炭坑をもっと大きゅうして儲けを増やして加野屋の銀行を作る支度に充てるつもりみたいだすな。
銀行に…だすか。
せやそない言うてはった。
そやけど若旦さんは銀行には乗り気やないんだすのやろ?そらわては乗り気やない。
そやけど今のわての力でお姉さんの意見に勝てますかいな。
お父ちゃんかてお姉さんの味方についてはるいうのに。
そやけど八代目は榮三郎さんだす。
当主の意見が通らへんいう道理はあらしまへん。
おおきに雁助。
お前だけはこれからもわての味方でいてくれますな。
へぇ…もちろんだす。

そのころ九州の炭坑では…
(治郎作)ああ…。

(さえずり)
(爆発音)生字幕放送でお伝えします2015/12/10(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 あさが来た(64)「九転び十起き」[解][字][デ]

元気な女の子を出産し、母になったあさ(波瑠)。義父の正吉(近藤正臣)は、千代と名付ける。喜んだ新次郎(玉木宏)は育児に励むようになるが、一方、あさは…。

詳細情報
番組内容
あさ(波瑠)はいよいよ出産のときを迎えていた。心配する新次郎(玉木宏)たち。すると、元気な泣き声が聞こえて…。新次郎はしみじみと赤ちゃんと母になったあさを見つめる。加野屋がおめでたい空気に包まれる中、正吉(近藤正臣)は、あれこれと考え抜いた結果、千年以上栄えますように、という思いを込め、千代と名前をつける。夜遊びをやめ育児に励む新次郎、一方、あさは…。
出演者
【出演】波瑠,玉木宏,山内圭哉,友近,桐山照史,楠見薫,竹下健人,山崎銀之丞,風吹ジュン,近藤正臣,【語り】杉浦圭子
原作・脚本
【作】大森美香

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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