(繭子)みんなに知ってもらいたいです。
世界で一番美しいランジェリーを売ってるのはこの店だって。
(修子)ついにEmotionもPR始めたのね。
お金が無ければほんの小さな記事にもしてもらえないんです。
(瑞希)「ストーリー」はEmotionが進めていたトランクショーのテーマだった。
盗んだんですよね?
(藤村)売れる物を作ってくださいね。
(瑞希)お願いします。
ここで働かせてください。
私はやっぱり…。
あなたが作る物が一番好きです。
(南上)やろっかセカンドライン。
(繭子)ショーやりませんか!?お客さまに最高に美しいEmotionの世界を見ていただきましょう。
私はショーの完成度が限りなくパーフェクトに近づくように最善のことをする。
それだけ。
人の気持ちなんてどうだっていい!人に助けてもらってばっかりで何にも作れてない。
次こそは自分のこの手で何か作ってみせます。
(麗子)表紙にEmotionのロゴ。
永井編集長かしら。
うれしいわね。
Emotionは夏休みにします。
素材?私自分にしか作れないものが作りたい。
(修子)まあそれにしてもよく持ち直したわよEmotion。
(修子)下手すればつぶれてたんじゃないの?
(南上)そのお豆腐も。
(店主)はい。
(麗子)あっお豆腐私もちょうだい。
(店主)はい。
(麗子)そうなのよ。
ホント危なかったのよ。
(店主)はい。
トマトと豆腐。
豆腐もう一丁ね。
(南上)あっ…締め出てきちゃった。
あのうこれ…。
(麗子)私大丈夫。
ご飯とお酒全然いけちゃう。
ああ…。
これおいしそう。
私にもちょうだい。
いいわよ。
これあげるわよ。
いいわよ。
これはこれであなたが食べなさいよ。
私はまだいいから。
自分で取ったんだから責任持って食べなさいよ。
あなたが食べたいって言うから。
お豆腐ごときに責任も何もないでしょ。
あ〜もうどうでもいいことでもめないでよ。
今日はもろもろお疲れさまってことだったでしょ。
そうよ。
私だってねぎらうつもりで。
感謝してるわよ。
えっ?私の仕事は小山修子の書く文字によって世間に認められた。
(麗子)ホントいい関係。
やだ。
あなたあした死ぬんじゃないの?どっか悪いの?いい病院紹介してあげようか?修子さんうれしそう。
そんなべたな展開にはなりません。
当たり前よ。
死んでる暇なんかないわよ。
Emotionに四半世紀ぶりに爆発的成長期が来てるのに。
成長期?うん。
1度目は仕方なかったわ。
波に乗り切れなかった。
ものすごい若かったし。
1年で路面店を閉店させたのは逆に英断だと思ってるわよ。
(麗子)修子さんあまり昔のことをグリグリやっても。
(修子)あら平気よね?ようやく過去の失敗から立ち直れたんだもの。
そうね。
何その顔。
これからやってやろうって顔じゃないわね。
やってやろうって年じゃないわよ。
(修子)自分の思うとおりに動けるなんてあと10年あるかないかよ。
うるさいわねぇ。
ちょっと疲れたから休みたいだけよ。
(修子)立ち止まっちゃ駄目。
あなたはEmotionをどうしたいの?Emotionを成長させて次の世代に譲り渡すのかそれとも自分の手の中だけに収めて自身の衰えと共にその火をフッ…消すのか。
あなたは決めなきゃいけない。
そして決めた目標に向かってもう動きださなきゃいけないのよ。
(女性)本日はご参加くださいましてありがとうございます。
こちらのルームBでは「顧客満足度を高めるセールススタッフの育成」と題しまして…。
えっ?
(仲谷)あっ。
ワンペアならまだしもスリーカード揃うとは。
いやホントびっくりした〜。
(仲谷)以前お世話になってた方に講師頼まれちゃって。
仲谷さんは一流のセールススタッフだもんね。
(仲谷)いえいえ…。
ニューヨーク行ってたんじゃないの?はい。
三木さんに色々教えていただいて勉強になりました。
で帰ってきてセミナーの講師か。
偉いね〜。
お二人だって。
私たち真面目過ぎるね。
(繭子)いらっしゃいませ。
(男性)あのうここEmotionの…?はい。
申し訳ありません。
今月はお休みを頂いておりまして。
(男性)お店が開くのは2月ですか…。
(繭子)すみません。
またぜひ。
(男性)あっ…どうも。
あっあのう…。
(瑞希)そもそもさ何で商社辞めたの?超大手の繊維部門なんて一生安泰じゃない?まあそうなんすけどね〜。
一番仕事が分かってくる時期にデフレがね。
世界的に質より量質より安さみたいな波がど〜っと来てちょっとねやなもん見過ぎたっていうか。
でも南上社長は絶対に安い生地に落とさなかった。
そういうところなんですよね。
すっごくいいなって思ってましたもん。
Emotionの何ていうか…プライド?仲谷さんはEmotionのファンでいてくれたのよね。
はい。
作る側になりたいってずっと思ってて。
でも最近またセールススタッフもいいかなって。
えっ?ちょっと辞めないでよ。
辞めません。
Emotionに来てお客さまの顔を見て売ることの意義を再確認したっていうか。
だから私Emをもっと売りたいんです。
できたら新しいお店を出すとかして。
あっ…ごめんなさい。
勝手に妄想しちゃって。
私たち同じこと考えてる。
えっ?
(修子)《あなたはEmotionをどうしたいの?》
(ミシンの音)
(男性)《話してるんだよ。
少しはやめてくれ》
(男性)《来月オープンか》《銀座に路面店だろ。
大したもんだな》《あの子はいつも一人だよ》
(男性)《俺もいる。
おばあちゃんもいる》《でもあの子はいつも一人だ》
(男性)《自分の息子だぞ!》
(男性)《ハァ…》
(男性)《Emotion…》《フッ…感情?》《そんなもの君にあるの?》
(ドアの閉まる音)「息子さんとおっしゃる方がお店にいらっしゃいました」「お名刺お預かりしました」「一度社長にお会いしたいとのことです」
(メールの着信音)
(山)「青藍君今店に来た。
待ってるよ」《今のあなたを見たら分かりました》《すごくちゃんとしたご家庭で育ってるって》《そうかな…》《いい学校に行かせてもらってますよね》《ここまで立派に育てるのは並大抵のことじゃない》《あなたはお母さまが本当のお母さまじゃないってことに逆に甘えてるんじゃないですか?》《産んでくれた母ならきっと僕のこと分かってくれる》《そういうのって映画とかそういう世界の幻想ですか?》《映画でもたいてい打ち砕かれる幻想です》《ついでにもう一つガキっぽいこと聞いてもいいですか?》《どうぞ》《何で来たんですか?》
(メールの着信音)・何で無視するんですか?どうして会いに行かないんですか?おせっかいが過ぎるわよ。
あなたの役目はこれで十分。
それ以上踏み込んだら許さない。
すみません。
でも…。
生きているなら私も母に会いたいです。
やめて。
事情も知らないくせに。
事情って何ですか?何があったかは知りません。
でも子供が母親に会いたいって言っててすぐ近くに来てるのに会いに行かない。
それほど重大な事情って何ですか?会えないって思ってるならそれは違うんじゃないですか?どちらかが死んでしまってる以外に親子が会えない事情なんて私はないと思います。
社長その色好きですよね。
藍色。
おせっかいですみません。
(青藍)何か緊張しちゃって朝からトイレばっか行ってます。
(青藍)やっぱり来ないか…。
(山)待って。
電話してみるよ。
(青藍)すいません無理を言って。
結婚するんです。
えっ?実はもう式が2週間後に迫っていて。
そうですか。
おめでとうございます。
何ででしょうね。
どうしても伝えたくて。
大したことじゃないのに僕の結婚なんて。
でも伝えたかったんです。
あなたに。
僕にも僕の家族ができます。
だから安心してくださいって。
僕は一人じゃありません。
というか僕はずっと一人じゃなかった。
あなたが昔言ったように僕は両親に大切に育ててもらってきた。
それに…。
僕は鮮明に覚えてる。
あなたが踏んでいるミシンのペダル。
僕はいつもあなたの足元にいてあなたの踏むミシンのペダルを見ていた。
面白かった。
機械の音がして上を見るとハンドルがぐるぐる回っていて時々クモの糸みたいなレースの切れ端が落ちてくる。
僕はそれを拾って集めて丸めてミニカーのトラックの荷台に載せて走らせた。
(青藍)テーブルの下が工場になってるんです。
クッキーか何かの箱で作ったそこと行ったり来たりして僕もせっせと働いた。
楽しかった。
すごく楽しかったんですよ。
僕は一人じゃなかった。
すいません。
何か僕ばっかり。
でも話したら楽になりました。
よかった。
会えて。
式が終わったら新婚旅行でヨーロッパを少し回ってそのままロンドンに住むんです。
妻と2人で。
だから会うなら今がチャンスかなって。
そうですか。
日本にはしばらく戻ってこれなさそうなんです。
ご活躍なんですね。
お父さまに似て。
あっ…それは違います。
僕が妻についていくんです。
妻がロンドンのシンクタンクにヘッドハンティングされまして。
シンクタンク…。
僕らはうまくやれます。
だって僕は父と違って妻のキャリアに嫉妬したりしませんから。
(青藍)あっすいません。
昼休みがもう。
ああ…。
ごちそうさまでした。
(山)うん。
どうも。
(山)ありがとうございます。
そうだ。
今度妻を紹介してもいいですか?
(青藍)今ロンドンにいるんですけど式の…。
それはやめましょう。
えっ?あなたがつかんだ幸せはあなたのご家族だけで分かち合ってください。
お父さまやお母さまや妹さんと。
あなたのその手からこぼれ落ちるほんのわずかな幸せもあなたは私に分け与えるべきではありません。
会うのはこれきりです。
変わってませんね。
僕が中学生のときでしたよね。
あのときもそうだった。
あなたに近づこうとするとあなたはまるで寄せ付けない。
私が行かなきゃって思ったのよ…。
あのとき…。
中学生のあなたが連絡をくれたときああ何かあったんだ私が行かなきゃって。
居ても立ってもいられなくて店を飛び出して行ったのよ。
そんなふうには見えませんでした。
だって…。
違うんだもの。
えっ?私の記憶の中にあるあなたはこんなに小さくていっつも私の足元にくっついてて私の姿がちょっと見えないだけで泣きだしてしまうような子だった。
でも目の前に現れたあなたは背が伸びて顔つきも大人びて声も変わってジンジャーエールとか頼んじゃって敬語なんか使って堂々と大人としゃべる。
私もうあなたのことは何も知らないのよ。
何に笑って何に泣いて何に悩んで生きてきたのか。
そうかこれが子供を手放した代償なんだって。
それからは他人として振る舞うことしか…。
いいんです。
他人だから。
過ごしてきた時間が違う。
かけてきた愛情が違う。
それがあなたと私の現実です。
そうですね。
だからもう会うことはありません。
分かりました。
お話が聞けてよかったです。
(青藍)もう行きます。
(青藍)一つだけ…。
一度ぐらい名前を呼んでもらえませんか?
(青藍)あなたが付けた名前でしょ。
色の名前だか何だか知らないですけど36年間苦労してるんです。
みんな読めないし。
駄目か…。
すいません変なこと言って。
青藍…。
青藍。
ごめんね。
変な名前付けちゃって。
いいよ。
気に入ってるから。
あとさ…。
何で来たの?だって顔見たかったから。
(仲谷)張り紙剥がしておきました。
(麗子)ああありがとう。
(麗子)えっなあに?何?何?何よ。
いえいえ何でも。
おっはよ〜。
今日寒いわね。
(一同)おはようございます。
みんな元気そうでよかったわ。
休みは満喫できたかしら?
(繭子・瑞希)あの…。
でいきなりで悪いんだけど話があるのよ。
ああ…そんな大した話じゃないのよ。
3月のトランクショーに向けてちょっとね。
前回はああいう大掛かりなショーでEmotionもEmも大変な飛躍を遂げることができました。
Emotionはステップアップした。
30年前に望んでできなかったことが今ようやく成し遂げました。
考えたのよ。
原点回帰したい。
成長した今だからこそ。
だから3月は例年どおりこの店でトランクショーを開きます。
この秋冬物のテーマは「エレガンス」「エレガンス」はEmotionの原点よ。
優美上品シルクレースや刺しゅうの…。
あのう…。
細やかな美しさ。
それがEmotionの神髄なの。
あの!何よ急に。
今これからの展望を…。
社長に見ていただきたいものがあるんです。
どうぞ。
これって…。
いやどうなの…。
どうですか?夏休みの自由研究にしてはいい出来だわ。
でもこれはランジェリーではない。
これもランジェリーなんです。
私にとっては。
社長おっしゃいましたよね。
人に見せないものだからランジェリーは自由だ。
確かにそうです。
見えないから遠慮も気兼ねもいらない。
そうよ。
人に見せないものだから本当の自分を表現できるの。
でもそれならばEmotionのゴージャスでフェミニンなランジェリーでは本当の自分を表現できない。
そう思う自由もあっていいと思いませんか?私Emotionのランジェリーは世界一美しいと思います。
他のどのお店もこんな上質なものは作れません。
値段も妥当です。
安過ぎるぐらいです。
でも…。
Emotionのランジェリーは私が本当に着たいと思うランジェリーではありません。
ちょっと…。
気付いたんです。
私が自然体でいられる自分らしく着たいって思う私が作りたいランジェリーはこれなんです。
こういう商品を作らせてもらえないでしょうか。
なるほどね。
こういうものを着たいと思うのは自由よ。
でも作り手としてこれがあなたが作りたいものだと言うなら…。
Emotionはあなたのいる場所じゃない。
いらっしゃいませ。
お待ちしておりました永井さま。
(永井)ご無沙汰しております。
ランジェリーは面白い世界だとおっしゃっていましたよね?はい。
あのショーを見て納得しました。
それで『Conscious』で初めてランジェリー特集を組みたいと考えています。
日本の有名ファッション誌でランジェリーの特集をこのスケールで扱うのは前代未聞です。
相当なチャレンジになります。
でもだからこそ質の高い記事にしたい。
その紙面を彩るランジェリーはEmotionのもの以外に考えられません。
ファッション誌をただのカタログにしたくないんです。
時田さん。
あなたは今回のトランクショーから外れてもらって結構です。
えっ?
(麗子)ちょっと…。
マユちゃんはあなたの作るものを否定してるわけじゃないのよ。
そうですよ。
社長の指示どおりショーの準備もしてますし。
(瑞希)これって…。
『Conscious』の永井編集長から依頼を受けました。
Emotionを軸に女性下着の特集を組みたいそうです。
(猿橋)それはすごい。
画期的ですね。
見たことないです。
あのクラスの雑誌でランジェリー特集なんて。
あなたEmotionの広報でもあったわよね?はい。
Emotionを代表して特集記事の制作に協力してきなさい。
分かりました。
《Emotionのランジェリーは私が本当に着たいと思うランジェリーではありません》
(店主)はいトマト。
あっありがとう。
つ…いっ…。
(女性)とにかく業界にインパクトを与えたいので別冊丸ごとEmotion特集で推します。
もちろん表紙も。
(女性)女性下着のムック本になるぐらいの情報を載せるつもりです。
ランジェリーの種類や使い方も網羅して。
(永井)読み終わった後も手元に残してランジェリーを買うときに読み返すようなそんな一冊にしましょう。
では記事の内容に合うサンプルを選んでご提案します。
撮影スケジュール頂けますか?これです。
ありがとうございます。
あとEmotionさんのヒストリーを一つの読み物にしたいんです。
ヒストリー?ライターの小山修子さんと企画を進めているので南上社長への取り次ぎや内容の監修をお願いしたいんですが。
分かりました。
(永井)じゃあ取りあえず今日はこれで。
このEmotionの記事全部小山さんが書かれたんですか?そうよ。
1981年。
俺ら生まれる前ですよ。
私も見ていいですか?そんなころから延々この仕事をしてるのよ私たちは。
(修子)ほらこれ見て。
南上マユミが最初に出した店。
雑居ビルの3階の。
ホントに小さな店から始まったのよEmotionは。
ここから始めたんだ…。
(修子)この小さな雑居ビルから3年後には路面店を出したの。
ああそれがこのEmotion?ここじゃない。
(麗子)ねえちょっと…。
この店の前にねもっと中央通りに近いいい場所に店を構えたの。
若かりしころの南上マユミはそこにびっしりと商品を並べた。
品揃えのいい素晴らしい店だったわ。
えっあの商品を並べたってそれって…。
修子さん。
・
(ドアの開く音)大量生産してたってことですか?おかえりなさい。
あっもらいますね。
Emotionはオーダーメードじゃなかった?そのときはね。
彼女はどうしても成功したかったのよ。
ランジェリーは今よりもずっと洋服より下に見られていたし恥ずかしいものって思われていたし。
それでやみくもに規模を拡大して大量に作って案の定売れなくて。
1年もたたずに店は閉店に追い込まれた。
(麗子)全部なくしたのよ。
店も仲間も家族も。
見てられなかったわ。
えっ!?女性ホルモンの減少!?年配の女性によく起きる症状で。
まあ男性にもあるんですけど。
更年期障害の一種ともいわれているんです。
はあ…。
(医師)ヘバーデン結節は指先を酷使する人の職業病ともいわれたりしてますからまあお仕事のせいとも考えられます。
痛みや変形を緩和する薬もありますがまずはあまり指を使わないことですね。
いやそれは…。
まあ痛みは1年から2年で治まるケースが多いですからうまく付き合っていきましょう。
テーラーとの共存?はい。
三木さんのお友達が原宿で代々続くテーラーなんです。
(猿橋)いい店構えだね。
(仲谷)ええ。
立地は少し奥まってますけど原宿ならかえって裏通りの方がお客さまに興味を持ってもらえるかと。
何?何の話?瑞希さん実現するかもしれません。
Emの店舗。
(瑞希)えっ?1円も出してないランジェリーメーカーの特集やるなら広告出稿やめるってお得意さまのブランドが言ってきてるんですよ。
(男性)広告営業部とブランドの長年の信頼関係を勝手に壊されちゃ困ります。
(男性)とにかくランジェリー特集は中止してください。
(竹内)懐かしいな広告営業部。
(男性)あっ…竹内さん。
(竹内)月1,000万だか2,000万のでかい広告費必死で引っ張ってきましたよ私も。
ぺこぺこ頭下げてね。
(竹内)でもそれは現場でいいものを作ってもらうためなんですよね。
有名ブランドのご機嫌ばっかうかがって君たちそれで出版社の人間ですか?広告営業部の仕事はそんなんじゃないんだよ。
ブランドと現場の間に立ってうまいこと調整してこいよ。
やっぱり町田沙里衣さんはいいわね。
この写真最高。
これ表紙でいけるわ。
他のもみんな…。
美しいです。
(永井)どうかした?こうやって見るとうちの南上の仕事ってホントに素晴らしいですよね。
あっすいません。
身内のことを…。
いいじゃない。
身内のことそんなふうに言えるの。
はい。
やっぱり自分の作りたいものと実際作るべきものって違うんですね。
えっ?永井さんも編集部の方々も自分の好き勝手に記事を作れてるわけじゃない。
そうね。
みんなそうなんだなって。
そういう意味では私は恵まれてます。
たとえ自分の考えと違っても心からいいと思える商品と携われてる。
時田さん作りたいものがあるの?
(永井)作ったの?今できる最高のものを作ったつもりなんですけど…。
それ見せてくれない?えっ?じゃあ記事の内容はこれで。
ハァ…そうね。
細かいところはあなたに任せるわ。
分かりました。
あっ私行ってみたんです。
社長が最初にお店を出した場所。
あのビルの。
今回『Conscious』さんの方に行かせてもらってよかったです。
すごく勉強になりました。
そう。
じゃあ原稿届けてきますね。
(ドアの閉まる音)
(仲谷)時間がないんです!今店が売却されてしまったらこの話はなくなってしまいます。
今じゃなくてもいいんじゃない?もう少しここで今の形でEmを売って…。
声が高い声が高い…。
(麗子)どうしたの?Emを売るって何?立地もお金も条件に合ってます。
そこに腕のいい職人さんまで付いてくるんですよ。
こんなチャンス二度とありません。
この間まで社長に提案しようって言ってたじゃないですか。
どうして?社長の気持ち分かるから。
(瑞希)社長今弱ってる。
(猿橋)そんなふうには…。
毎日元気いっぱいだし。
デザインが上がってきてない。
(瑞希)3月のトランクショー。
テーマは「エレガンス」自分で今回は原点回帰って早々に決めたのにデザインが一つも上がってこない。
・
(ドアの開く音)何?みんな。
どうしたの?待って。
何?それ。
あっこれは…。
・
(ノック)いいかしら?何?『Conscious』さんから今届いた。
いいわね。
うん。
中見たの?ハァ…。
素晴らしい。
芸術的だわ。
ホントいい写真ね。
あの子ちゃんと理解したのね。
Emotionのポリシーとテイストを。
やみくもに新しいものを作ろうとしているわけじゃないのよ。
痛っ…。
大丈夫?時々ねなるのよ。
全然大したことないのよ。
ああ…。
私はお断りしたはずです。
これを載せていいとは言ってません!
(永井)私の独断で掲載しました。
許可も得ずにすみませんでした。
何でこんなことを…。
この特集記事の方向性を決めるのは私です。
ランジェリー特集をやるなら美しいものを見せるのは当たり前です。
初めて下着の特集をやる以上私は何か新しい提案をしなくてはならない。
ずっと考えていたんです。
時田さんの作ったものを見たときそれが分かったの。
これなら読者に新しい提案ができる。
ランジェリーと洋服はもはや区別して語られるものじゃない。
違う…。
違います。
ランジェリーは人に見せるべきものではありません。
だから洋服とは違う。
これはランジェリーじゃないんです!それは本心?私ねこれすごくいいと思ったの。
だから載せた。
私はあなたの作ったものにほれたのよ。
失礼します。
Emotionという名前を掲げているのに社長の意に反するものを世に出してしまいました。
ホントに申し訳ありません。
永井さんから聞いたわ。
これを出すことをあなたは許可しなかったって。
『Conscious』さんには『Conscious』さんなりの意図があった。
その切り札としてあなたの作ったものが使われた。
だとしたらもう仕方ないわ。
出てしまったんだし。
でも他の記事は素晴らしい出来だった。
美しかった。
社長って優しいですよね。
厳しいことを言ってるようですごくまともだし。
口は悪いけどちゃんと正しい方へ導いてくれるし。
作っているものは最高だし。
技術もセンスもある。
ホントにすごい人だなって思います。
私をほめ殺しにしてどうしたいの?尊敬しています。
私はここで社長の下で仕事がしたい。
でもこれは作れないわよ。
EmotionはEmotionのポリシーとテイストを守らなければならない。
それがお客さまに対する責任です。
もちろんです。
自分の作りたいものが他にある。
それでもEmotionの商品に全力を注げるの?仕事ですから。
自分が作りたいと思うものを思うとおりに作れている人なんてほとんどいない。
それでも続けるのは仕事を愛しているからだと思います。
私Emotionの仕事が好きです。
だからもうこれを作らせてくれとは言いません。
えっ?いいんです。
自信が持てましたから。
自信?私が作ろうとしたものをいいって言ってくれる人もいた。
だからもしかしたらいつか社長も美しいって言ってくれるかもしれない。
これを?まさか…。
じゃあ結局私とあなたはお互いの美意識において相いれないまま一緒に仕事をするってことね。
はい。
(バイブレーターの音)出なさいよ。
あっ…。
(バイブレーターの音)はい時田です。
えっ!?あっ…いやあのどうお答えすればって…。
いや駄目です。
それはEmotionの商品ではありません。
もしもし永井編集長ですか?問い合わせがかなり来ているんです。
電話でも雑誌のサイトの方でも。
どうしても欲しい。
あの最後に載っていた商品は買えないのかって。
(瑞希)この商品を買いたいという『Conscious』さんへの問い合わせは連日増えてるそうです。
何らかの返答をしないと。
お客さまの声にお応えするならすぐに商品化した方がいいですよね。
逆にこれは参考商品で売り物ではないって断ることもできるけど。
時田さんは?どう思ってるの?これは作るべきではないと思います。
売りたいとは思わないの?これはEmotionの商品ではありません。
社長がよしとしないものをEmotionの商品として売るわけにはいきません。
(麗子)そうね…。
カワイイけどテイストが違い過ぎるわよね。
確かにEmotionのお客さまを混乱させるかも。
じゃあ丁重にお断りする方向でいきますか。
どうして?せっかく欲しいと言ってくださっているのにどうしてお断りするの?えっ…でもこれはランジェリーじゃないって社長が…。
私が美しいと思うものとお客さまが欲しいと思うものが違う。
そんなことは今までにだってしょっちゅうあったわ。
そういうとき私はどうしてた?お客さまのご要望に100%応えてきました。
そうよ。
でもこれはそもそもEmotionがお薦めするランジェリーとはまったく違います。
違ったとしても。
お客さまがこういうものが欲しいとおっしゃるのなら作ってさしあげる。
それが私たちの仕事じゃない?臨時収入も欲しかったし。
(猿橋)臨時収入?あっそれは…。
確かにEmは今のままじゃ手狭だわ。
お客さまにゆっくり見て選んでいただこうにもスペースがない。
はい。
いいお店があるのよね?えっ?
(猿橋)それってつまり…。
これが売れれば資金繰りはかなり楽になるはずよね。
えっ?これはチャンスなのよ。
Emotionはこの商品を作ってお客さまのご要望にお応えしその売り上げを資金として新しくEmの店舗をオープンさせます。
ホントですか?そうねえどうせなら3月中にオープンさせたいわね。
(麗子)待って!待って待って…。
トランクショーは?もちろんやるわよ。
え〜!?それを作って新しい店オープンさせてトランクショーもやるの?全部3月中!?忙し過ぎるのって嫌いじゃないのよね。
ああ…ですからモールドカップは切り替えはいらないんです。
カップは工場で加工しますから仕様書にそう書いておけば。
だったら私がパターン引く必要ないじゃない。
この商品を作る意図を生産ラインにもきちんと伝えたいんです。
そのパターンを引く技術が私にはないから社長お願いします。
大量生産ってこれが大事なんですよね?そうよ。
仕様書は職人さんへのラブレターよ。
だったらお願いします。
うちの社長は気に入らない仕事だからって手を抜くような人じゃないですよね?ハァ…。
麗子さん何なんですかあの人!「これはランジェリーじゃない」って全否定してたくせにめちゃめちゃ本気ですよ。
作るとなればいいものにしようとするでしょあの人は。
さすが南上社長。
お客さまも雑誌で見てるのよりもずっといいってきっと満足してくれます。
・ちょっと何サボってんのよ!まだ途中でしょ!もう…スパルタ。
鬼教官!何だか大急ぎで後継ぎを育ててるみたい…。
えっ?あっ…ううん。
麗子さん。
やっぱり何か変ですよね?ハァ…。
これが実際商品にするものの完成デザインです。
材料もグレーディングもカラーバリエーションも全てこの仕様書に起こしてあります。
じゃあ一刻も早く作りましょう。
あのその前に社長に一つお伺いしたいことが。
何?タグの名前はどうしますか?あっ…。
これはオーダーメードではありません。
ですからEmotionのタグをつけるのはおかしいです。
マユちゃんが作ってるからEmっていうのも変ね。
じゃあ何て銘打って売り出せばいいんだ?「MAYU」って…私の名前ですか?残念。
私の名前でもあるのよ。
ああ…。
いいですねMAYU。
素材の雰囲気もあって。
何かこうナチュラルなイメージがぴったりですね。
今度のトランクショーはEmotionの新体制の発表会にしようと思うのよ。
(麗子)新体制?EmotionとEmとMAYU。
この3つのブランドを一度にたくさんのお客さまに見ていただくの。
あっもちろん新店舗のオープンのお知らせも兼ねて。
いつものショーはやらない。
ここをねお店だけではなくこのオフィスも開放して私たちがこれまで作ってきたものこれから作ろうとするものを全部見ていただく。
これを機会にEmotionはもっとオープンになるといいと思う。
でもそこに…。
MAYUはあっていいのでしょうか?社長はこれを美しいと認めてくださったんですか?このリボンがその証しですか?これはランジェリーでないとおっしゃったその言葉は撤回してもらえるんですか?仕方ないわ。
居候が稼ぎ頭になっちゃったらもういまさら誰も追い出せないでしょ?
(山)ああ…無理無理。
無理無理。
お願いします。
山さんになら社長もちゃんと話してくれると思うんです。
いやいや昔からの知り合いっていうだけだから。
(三木)でも私も興味あるなぁ。
(山)えっ?
(三木)南上さんが今何を考えてるのか。
そんなうまくは話引き出せないよ…。
お願いします。
私どうしても社長の本心が知りたいんです。
(三木)そうですか指が…。
それはちょっときついですね。
大したことないんですよ。
指のことは一つのきっかけで…。
まあそういう年だってことは実感させられましたけどね。
私もこの業界のいろんな人を見てきたけどなかなか難しいですよね。
いざ自分で決めるとなると。
自分では決められません。
あそこしか生きる場所がないんですから。
でも色々な外的要因が積み重なっていつの間にかその道しかもう生きる道がないんだっていう状況に追い込まれてそれでやっと決断できるものなんだと思います。
(仲谷)瑞希さん。
(瑞希)うん?手前のトルソーはやっぱりこれがいいと思うんですけどどうですか?う〜んそうなんだよねぇ…。
じゃあこれで決定で。
(仲谷)はい。
(猿橋)あれ?マユちゃんのMAYUは?どうした?
(梶)あっそれは今…。
あっ…。
すいません。
ちょっと橋口テーラーさんの配送が遅れてて。
ああ…もう来ると思います。
そう?今晩中に頼むよ。
はい。
(一同)乾杯!飲み過ぎじゃない?飲み干してんじゃん大丈夫?
(猿橋)大丈夫。
(仲谷)大丈夫ですか?
(麗子)よかったわあなたが復活してくれて。
ごめんなさいね。
麗子さん。
えっ?ハァ…。
ちょっといいかしら。
とても気分がいいから今言っておくことにするわ。
社長?今回の展示会は事実南上マユミの回顧展なのよ。
私南上マユミはこの展示会をもって…。
すみません。
その前に私から一言よろしいでしょうか?あなたね私今すっごく大事なことを話そうとしてるのよ。
どうしてそう間が悪いの?私からの話の方が緊急性があるかと思いますので。
緊急性?MAYUの商品はこの展示会に出すわけにはいきません。
MAYUはEmotionの商品ではありません。
私が作ったものです。
テイストもポリシーもまったく違う。
それをここに…。
EmotionやEmと並べておくわけにはいきません。
どういうこと?MAYUは私のものだって言ってるんです。
えっ?せっかく私が自分で作ったのに何とな〜くEmotionに吸収されちゃうなんて納得いきません。
売り上げだって絶対こっちの方がおっきいのに。
ちょっと待て。
社長言いましたよね?「作り手としてこれがあなたの作りたいものならEmotionはあなたのいる場所じゃない」って。
なのに売れるってなったら手のひら返したように。
お前いいかげんにしろ!私独立します。
Emotionはもう私のいる場所じゃない。
(麗子)何てこと言うのマユちゃん…。
社長は本気であなたのこと育てるつもりで…。
すいません。
育ててもらうつもりはありません。
南上マユミと私とでは目指しているものがまったく違いますから。
あとはそこのスペース空いてしまいますのですみませんが社長今から何か作っていただけますか?3月のトランクショーのテーマは「エレガンス」でしたよね?でもまだ一つも作ってない。
回顧展なんて言って昔の出来のいいものを見て悦に入って新しいものを作れないなんてホント作り手として終わってます。
ということで突然ですが皆さまホントにお世話になりました。
では。
待ちなさい!いったい何なのよ…。
本心を言いなさいよ!これが本心でございますって見せる人がいると思いますか?隠す美学は学んだつもりです。
私も下着屋ですから。
おいどうなってんだ?
(梶)いや俺は…。
《だったらトルソーも思い切って15号とかにした方がいいんじゃないですか?》「シニア世代の女性たちがアクティブに動くためのアンダーウエアはここ数年需要が伸びています」「でもスポーツカジュアルの商品はあっても従来のような美しいランジェリーと呼べるものがまだありません」「華やかさを求める中高年層の女性を満足させるコンフォートランジェリーを作ってください」《仕様書は職人さんへのラブレター》「テーマは『着心地の良いエレガンス』」分かったわよ…。
作ればいいんでしょ。
エレガンス…。
そうよ。
どんな女性もいつかは年を取る。
そして必ずエレガンスに戻ってくる。
だって…。
レースも…。
刺しゅうも…。
絶対に廃れることはない。
だって…。
みんな死ぬ前は…。
花が好きになるんだから。
辞めるつもりだったんですね。
もう一度火を付けてくれたんだわ。
(ひろみ)これこの間のショーの。
(麗子)ええ。
(修子)こういうのを求めていたのよ私は!さすがだわ〜南上マユミ。
これからはもっと私たちのような成熟した女性たちに向けて作るわ。
ああ…あなたがいてくれてよかった!何よ気持ち悪い。
あした死ぬんじゃないでしょうね?ハハハ…。
フフフフ。
あなたのような人がしぶとく仕事を続けているかぎり私もまだやれるって思える。
これを着る女性たちもきっとそう思うわ。
これワイヤ入ってないのよ。
えっ?ホント?
(猿橋)どうも。
(藤村)ますますのご発展何よりです。
VANDERBILT’Sさんも新しいプライベートレーベル立ち上げるとか。
ええ。
ちょっとカジュアルウエアの方で。
2度はないと思いますけどもう盗まないでくださいよ。
人聞きの悪いことを。
参考にさせていただくまでですよ。
原宿に店をお出しになるとか。
(瑞希)はい。
あなたなら間違いなく成功しますよ。
私が目を付けた人ですからね。
その節はご迷惑をお掛けしました。
フミちゃんはうまくやれてますか?彼女なかなか野心家でいいですよ。
(瑞希)「STORYが新たに提案する…」靴下?
(藤村)ランジェリーの次は靴下なんだそうですよ。
では。
負けてらんないね。
(猿橋)ですね。
三木さん来てくださいましたよ。
あ〜!
(三木)どうも。
(猿橋)三木さん。
素晴らしいわ。
美術館みたい。
(猿橋)南上なら向こうに。
ああそうですか。
じゃあ後で挨拶に行ってきます。
由梨ちゃんもショーではお世話になりました。
(由梨)いいえ。
楽しかったです。
でも今日はマユがいなくてさみしいですね。
(仲谷)ホントにこのまま来ないんでしょうか…。
・
(ノック)
(男性)失礼します。
時田繭子さんのお店はこちらですか?あっはい。
(男性)じゃあ入れちゃおう。
(男性たち)はい。
(男性)気を付けて。
(男性)はい。
ああ…でもミシン買わなきゃ。
とにかくミシン。
ああでもお金無い…。
どうしよう。
(男性)じゃあサインだけもらっちゃって。
(男性)はい。
(男性)ありがとうございました。
ありがとうございました。
えっ?えっこれって…。
(男性)サインお願いします。
あっ…。
えっ?梶君…。
すいません。
口を割っちゃいました。
《お前行ってこいよ。
いいな?分かってるな?》《ちゃんと伝えてね》《これ知り合いの便利屋さん》《新しいミシンはもう頼んであるから》これは社長からです。
でもこれは駄目だよ。
返さないと。
もらっておけばいいじゃないですか。
でも私あんなこと言って…。
気持ち受け取ってもいいでしょ!えっ?すいません大きい声出して。
でもこれは社長の気持ちです。
これを返すって…。
違うでしょ。
うん。
ついでに俺のことも。
えっ?俺今週末高崎帰るんです。
だからこっちは…。
ちゃんと振ってもらえませんか?ありがとう。
ホントは梶君のこともっと…。
すいません。
俺への餞別だと思って許してください。
あと…。
みんな待ってますよ。
社長が待ってます。
最後ぐらいちゃんと向き合わないときっと後悔する。
(麗子)《うちは繊維の開発まではやってないわよ》《あなたが思ってる仕事とは少〜し違うみたい》
(瑞希)《色々あると思うけど一緒に頑張ろうね》
(猿橋)《Emotionはここを乗り切れば絶対にまだやれる》《久しぶりに新しいの作ってみようと思って》《あなたは私に不快感を与えている》《なぜだかって?》《美しくないから》《分かったでしょ?だからヒラヒラのレースをつけるのよ》《美しさは武器よ》すごい。
指示どおりに作ったんだからちゃんと見てもらわないと困るわ。
はい。
まっあなたに言われなくても作るつもりだったけど。
嘘ですよ。
引退するつもりだったでしょ。
だから私の作ったものを受け入れた。
本心では全然いいと思ってないのに妥協して。
Emotionはオープンになればいいなんて奇麗事言って終わらせようとした。
そもそもこの店に納得のいかないものを置くなんてそんなの南上マユミがやることじゃありません。
辞めさせませんよ。
絶対に。
指が痛かろうがスランプに陥ろうが時代遅れだろうが弱気になろうがそんなことどうでもいい。
あなたのような人が物を作る現場からいなくなったら誰が美しいものの作り方を…。
美しい仕事を教えてくれるんですか?いえ教えてくれなくていい…。
いるだけでいいです。
そこに。
冗談じゃない。
いるだけでいいなんてバカにしないで。
ご隠居さんになるつもりなんかさらさらないんだから。
私はまだ作れる。
それにいいことを教えてあげる。
私この仕事が前よりも好きになったの。
あなたと私の美意識がまったく相いれないように何をもって美しいとするかも自由。
気付いたのよ。
私が思っていた以上にランジェリーの世界は広い。
フッ…。
下着って面白いわ。
こんなに楽しい仕事はない。
はい。
辞められるはずがない。
フッ…。
そうじゃない?あっそうだ。
・
(ノック)今日のご予約2時よ。
うん。
うん。
美しい。
(ミシンの音)うん。
美しい。
2015/12/10(木) 01:55〜03:57
関西テレビ1
アンダーウェア[字][多]【最終回!繭子(桐谷美玲)と南上(大地真央)の想いが交錯する】
出演 桐谷美玲、大地真央 高級ランジェリー業界を描くお仕事ドラマ。母親が子を思う心、社長が社員を思う心、社員が社長を思う心が交錯していく最終回。
詳細情報
番組内容
大学時代に繊維の研究をしていた“繊維オタク”の繭子(桐谷美玲)。繊維メーカーに就職を希望するも、ひょんなことから銀座にある高級下着メーカーEmotionで働くことに。そこでは日本のランジェリー業界を引っ張るアイコン的存在のEmotion社長・南上(大地真央)のもと、スタッフたちがそれぞれの仕事にプライドを持って働いていた。
【〜今週のあらすじ〜】
第4週:「私の欲しい下着」
銀座にあるオーダー
番組内容2
メードの高級下着メーカー・Emotionは、繭子を中心に初めて大規模なファッションショーを計画、多くのトラブルに見舞われながらも大成功を収めた。ショーが成功したこともあり、南上は社員全員に1月一杯まで休暇を与えることにする。
ランジェリーの知識も少なかった繭子は、入社以来、脇目も振らず仕事にまい進してきたため初めての長期休暇。その時間を利用して、自分が作りたいランジェリーを研究することに。そんな
番組内容3
ある日、繭子が会社で調べ物をしていると入口から店内をのぞき込んでいる怪しい人影を目にする…。一方の南上は会社を立ち上げた頃の人々と会い、自らの人生を振り返っていた。
長期休暇が明けると南上は次回のランジェリーショーのテーマを“エレガンス”とすると宣言。“原点回帰”したいと言い出した。と、突然、繭子が「社長に見てもらいたいものがある」と大声で言い出す。そして繭子はあるデザインを彼女に見せる…。
出演者
桐谷美玲
/
酒井若菜
千葉雅子
マイコ
海東健
佐藤めぐみ
桜田通
竹内寿
蘭寿とむ
折井あゆみ
石田ニコル
河北麻友子
/
田島令子
・
野間口徹
野村宏伸
小倉久寛
/
大地真央
スタッフ
【脚本】
安達奈緒子
【プロデュース】
関口大輔
【演出】
尾形竜太
葉山浩樹
【音楽】
Tim Wynn
【制作著作】
フジテレビジョン
【制作協力】
FILM
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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