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朝鮮総連議長の次男らに有罪判決 

 北朝鮮産マツタケの不正輸入事件で、外為法違反(無承認輸入)などに問われた貿易会社「朝鮮特産物販売」(東京都台東区)の元役員、許政道(ホ・ジョンド)被告(50)=足立区=と、同社社長の金勇作(キム・ヨンジョ)被告(70)=東京都八王子市=に対する判決が10日、京都地裁であった。和田真裁判長は「国の施策をないがしろにした反社会性の高い犯行だ」として許被告に懲役1年8月、執行猶予4年(求刑・懲役2年)、金被告に懲役2年、執行猶予4年(同)、同社に罰金200万円(求刑・罰金200万円)を言い渡した。

     許被告は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)トップの許宗萬(ホ・ジョンマン)議長の次男。

     判決によると、両被告は北朝鮮からの輸入が全面禁止されていた2010年9月、台東区の食品卸売会社「東方」社長、香川東徹(とうてつ)=本名・李東徹(リ・トンチョル)=被告(61)=公判中=らと共謀し、北朝鮮産マツタケを中国産と偽り、中国経由で不正輸入した。

     許被告は公判で「北朝鮮産との認識はなかった」と無罪を主張したが、和田裁判長は「事業計画書などから中国産と偽って犯行に及んだことは明らか」として退けた。

     判決を受け、在日本朝鮮人総連合会中央本部の陳吉相・権利福祉局長は地裁前で「今回の有罪判決は真実を無視した不当判決。日本国民の反総連感情をあおり、イメージダウンさせる許しがたい暴挙だ」とのコメントを読み上げた。【鈴木理之】

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