探検バクモン「海という名のフロンティア」 2015.12.09


禁断のミステリアスゾーンへようこそ
さあ今日はこの緑多い三鷹に来てるんですけれどもね。
三鷹の森。
はい。
ただ今日行くのは…三鷹の海なんですよ今日は。
君は海を見たか。
うるさいわ。
一見地味〜な研究所。
ところがドッコイ!船がプールをどんぶらこ。
超絶リアルなシミュレーション。
凍った海でも作っちゃう。
ここは略して海技研。
でっかい海の研究所
(サヘル)太田さん田中さん。
ようこそおいで下さいました!あ〜そこに隠れてたの?黒田さんと一緒にいました。
こんにちは。
黒田さんの相棒です。
アシカ?海獣系が好きで。
(田中)やめなさいよ!どうしてそういうことするの。
水先案内人の黒田貴子。
博士号を持つ海洋研究のスペシャリストだ
(田中)船乗りになろうと!すごいね。
いいね。
あしちゃったの。
船が悪いと。
すごいきっかけがあるもんだね。
だったら…
(田中)いや別に船酔いのことだけ考えてるわけじゃないから。
今日ご覧頂く初めの施設がこちらになります。
(田中)これデカいよ!これ。
窓も何もない。
ここではですね「海の魔力」について研究をしています。
海の魔力?
地球の表面の7割を占める海。
それだけ身近にありながら海はいまだ謎に包まれている。
海の魔力それは人間を翻弄し続けてきたある力
じゃあ中に入っていきましょう。
あっすごい広いぞこれ。
メチャメチャ大きな体育館みたいな感じですけども。
ホントですね。
声響きますよ。
あっ水がある!
(サヘル)ホントだ〜。
これはですね海を作ってしまったんですね。
三鷹の森の中に海を作ったと。
まさに三鷹で海を見たかですね。
まあまあそうですよね。
さっき太田さんが言っちゃったから。
全長80メートル幅40メートルの巨大水槽。
実はこれ海の魔力を世界一精緻に再現できる水槽なのだ
目の前に見えていらっしゃるのがここのボスということでしょうか。
海坊主ですか。
海坊主じゃねえよ。
ボスだって。
坊主じゃねえだろ。
ここでどういったことをされてらっしゃるんですか?ここはですね本当に…目の前にある銀の板見えますかね。
(田中)いっぱいありますよね。
グル〜ッと1周回ってますけれどもこれ造波機なんですよ。
波を作る機械なんです。
垂直に板フラップが入っておりましてこのフラップの上が前に飛び出すことで飛び出す戻るこの運動で波を作ることができます。
今出てきましたね波が。
あ波出た。
お〜きれい!きれいだね。
(サヘル)すご〜い。
ホントだ。
今造波機前後に動いてるの分かりますか?分かる分かる。
(田中)動いてます。
(サヘル)細かいですね。
あ〜いい波来てますよ。
(田中)何か滑らかですよね。
382台の造波機があらゆる種類の波を自由自在に作り出す
海難事故の原因と言われる三角波に…
海の男たちに語り継がれてきた恐怖の一発大波
更にはありえない波文字まで。
まるで魔法の水槽だ
このスーパーマシンを使えば船に及ぼす波の力つまり海の魔力を解き明かせるのだ
(サヘル)でも不思議なんですけども…こんな大がかりなものをつくらなくてもそういう簡単にできてしまいそうな…。
(田中)そうなんだ。
天空の星々の動き。
ヒトの体のメカニズム。
現在数多くの分野でコンピューターが大活躍
船の周りの水の動きもコンピューターによって高い精度で計算できる。
だがどうしても太刀打ちできないことがあるという
一体どういうこと?黒田さんに分かりやすく説明してもらおう
これ。
これが船だ。
あ俺たちが乗ってる。
(サヘル)バクモン号がいらっしゃる!
まずは波のない水面でオモチャの船を走らせてみると…
ぽちょん。
おお。
あ〜進んでる。
横行っちゃった。
あ〜行った行った。
(サヘル)だいぶスラスラと行きますね。
(田中)ちょうど円を描いてるこれ。
ギリギリだほらギリギリ。
(サヘル)これででも結構穏やかに普通に進んでますけども。
そうですねこれだったら問題ないんですけれども。
これいい。
(田中)超ギリギリだけど。
波がなければ船はきれいに円を描くのだが…
じゃ大波いきます!そんな!?でも海って加減してくれませんからね。
うわうわ!
(サヘル)頑張ってる頑張ってる。
あでもあ〜!
(田中)超酔いそうだなこれ。
(サヘル)ですね。
酔うは酔うね。
これが海が作る波による抵抗。
波のない水面であれば船にかかる力は計算でかなり正確に分かる。
しかしそこに波が加わっただけでとたんに答えが分からなくなってしまうのだ。
これぞ海の魔力!
予測不可能だ。
あっちゃこっちゃ行くもんね。
おっしゃるとおりですね。
「でしょ?」って何だよ急に。
だからここでは常にいろんな波を作ることによって。
そうですね。
では早速…
楽しみですね〜。
(田中)いやいや泳がないです。
だって…俺今年1回も泳いでないんだよ。
(田中)いやいや別にいいけど。
(田中)いいね〜。
(サヘル)間近で見られますね。
この船一見チャチにも見えるが船艇の形比重バランスなど本物と一緒。
特注品のすごいやつなのだ!
波造波が始まりました。
(田中)動きだしたかな?あ来た。
あ〜来た来た来た。
あ〜動いた動いた。
ほうほうほうほう。
(サヘル)当たってる波に当たってる。
(田中)結構これは大きい波だよね。
(サヘル)来てますね。
そうですね。
今引き波が出てます。
あの船何か台車に引っ張られてるように見えるんですけれども自分で走ってます。
船の動きに合わせて逆に台車が一緒に追従して動いてます。
(田中)あっそうなの!?船が先なんだ。
そうですね。
あんなちっちゃい船じゃこりゃ厳しいよこれ。
酔うね。
(田中)でもそれに対して波も当然本当はデカい波なんですよね。
今見て頂いてるのは波高小さいんですけれども…
(田中)高い波が来てるということね。
いろんなものを47倍にすれば実際の海だ
とにかくリアルなちゃんと縮尺分に全てが合うようにやってるわけね。
実験を始めて5年。
何度も波を起こしては船を走らせる
地道な実験を繰り返してひたすらデータを蓄積してきた
「探検バクモン」
海に囲まれたニッポン。
国土面積は小さいものの排他的経済水域の広さはなんと世界6位。
しかもその海域の海底資源は豊富だと言われている。
ハイテク機器に欠かすことができないレアメタル。
未来のエネルギー源とも言われる燃える氷メタンハイドレート
その総額なんと200兆円!
ここではそれら「海のお宝」の獲得に乗り出すための研究が
何だろう?中入っていきます。
(田中)黒い。
(サヘル)こんにちは。
(田中)何ですかこの黒い。
こちらの施設の管理をされております藤原グループ長です。
藤原と申します。
よろしくお願いします。
部屋全体が真っ黒。
一体何をする部屋なのか?
(サヘル)2人はどうですか?ここはどういった…?全然分かんない。
これがまず何なんだろうね?これ船の模型かな?それこそ。
すると突然…
あっ風か。
これ何?風の実験ってこと?はい。
今ここの中風が吹いてるのを感じられましたか?はい何かこっちから。
今その風を可視化するために。
あっだから黒いわけ?そうです。
そのとおりです。
せっかくなので中に入って。
(サヘル)うわすごい!風の姿が見える。
どうですか?かなり抵抗あるなお前な。
抵抗だらけ。
(田中)それはこういう靴の形状とかでしょ!人間性があるの?これ。
これで何もなく行っちゃったら俺死んでるってことになる。
幽霊みたいなことだから。
そして現れたのは…
ヘリポートがあるよ。
(サヘル)でも船2隻用意してるんですね。
これ相当デカい船ですね。
ここにある船ニュータイプの船でしてねお向かいにあるオレンジ色の船が浮体式生産貯蔵積出施設というちょっと長い…。
貯蔵施設?
実はこれ海のお宝をゲットする船だ。
海底資源の採掘といえば固定式のプラットホームが主流だった
しかし海にはまだあちこちに資源が眠っている。
そこで今自由に行き来できる船型のプラットホームの開発がアツイのだ
これが今もらいにアプローチして横に着こうとしている。
(田中)この状況になるわけだね。
はい。
これは衝突しちゃったりなんかすると大変だもんね。
風は巨大船をも動かす大きな力を引き起こし2隻を衝突させてしまう可能性もあるという
あ〜。
(田中)あっ回った。
(サヘル)うわすごいすごい。
風はいろんな方向から来ますのでこのようにグルッと回して様子を見る必要があります。
(田中)そうだね。
でも見ているとだんだん…今横に広がりだしています。
今こうね。
船尾付近の風の流れにご注目
あっすごい!クルッと巻いちゃってる。
そうなんです。
クルッて今入ってる風が。
ここに渦巻きが起こってる。
よく見ると風が手前の船の角にぶつかって2隻の間に乱気流が発生
こういうのをちゃんと把握してオペレーションしないと衝突してしまう可能性がありますね。
風っつったってねこの一方向からだけじゃないだろうしね。
そうですね。
船と船の間があいたりとかですねお互い船が角度を持ったりするケースがありますのでまあその時の状況をこういう実験を通じてデータベース的に資料を持っておくわけですね。
(サヘル)すご〜い!すごい技術ですね。
風もまたまか不思議。
お宝ゲットは楽じゃない
「探検バクモン」
海の持つ可能性はそれだけではない
こちらに…はい風車ですね。
(サヘル)風車はよく見るものですよね皆様も。
毎日見てます。
(田中)毎日見るもんじゃねえけど。
こちらの風車はですね実は海の風を利用して発電しようというもので。
こちらです。
回ってる回ってる。
(田中)あ〜ホントだ。
海の上だと設置する場所が陸よりはたくさんありますよね。
あとペラが回ることによっていろいろ騒音問題とか発生するんですけれどもここであれば人には聞こえない。
ちょっとイルカが迷惑するぐらいのレベルですから。
高さ100メートルを超える風車が日本近海に次々と出現している
あ〜!すごい!
実はこれ巨大な風車を水に浮かべ海底ケーブルで陸に電力を送るという世界でも先進的な取り組みなのだ
既に実証実験もスタート。
風力発電は日本の電力の10パーセント以上を賄える有力な電力源の一つとして期待されている
ちょっと珍しいんですがこれ何でしょう?電車みたい。
横に長いね。
ミサイルじゃない?これ「ウミヘビ」っていう名前なんですけれども波の力を使って発電するというものなんですね。
あ波力発電。
(サヘル)すご〜い。
すごいね。
しけた海の中をこのようにヘビが。
折れ曲がって戻ったりすることでこういうとこで発電機がついてるんですね。
(田中)へえ〜!
(サヘル)すごい。
海にはまだまだエネルギーがたくさん
こちらは潮の流れから発電する…
恐るべし海のパワー!
「探検バクモン」
(歌声)
探検もクライマックス
この中にあります。
「シミュレーター操作室」。
こちらになります。
(田中)「シミュレーター」。
中入っていきましょう。
あら!何でしょう?警備室みたい。
そうですね。
何の施設とお思いでしょう?ヒントは「遊泳禁止」です。
「遊泳禁止」。
海になるってこと?いやいや。
っていうシミュレーションね。
はいそのとおりです。
じゃ揺れたりもするんだ。
(田中)きっとそうなんだろうね。
(サヘル)すごいですね!いつも先手を打たれるお二人ってすごい!
(田中)先手っていうか何となく分かるじゃないですか。
「シミュレーション」って書いたとこに入ってきてスクリーンっぽいのがあって。
この先が海になります。
お〜あっホントだ!どうもこんにちは。
こんにちは。
そうか模倣操舵室なんだ。
これはもう完全にね。
今度はこちらのほうで波と風の中で高速船を動かして頂くという事を体験して頂きたいと思っています。
で一応船がこうあってウォータージェットになってますので。
(サヘル)すご〜い!うわすごい!完全に大海原に出ました。
(サヘル)ですね!
(福戸)左に倒すと右のほうに曲がります。
で右に倒すと左のほうに曲がりますので。
(田中)動いた。
(福戸)比較的波のない状況で動かしてます。
あ波。
(福戸)今波が来て。
(サヘル)あ動いてる!すごい!
(田中)あ〜波来たよ。
これ完全に普通の船だ。
あっホントだホントだ。
(福戸)こんな感じで。
すごいね。
(サヘル)何か船酔いしちゃいそう。
(田中)船酔いしそうだね。
目の前に広がる光景は今回見た研究の集大成だ
波や風の実験で得られた膨大なデータを反映したシミュレーター。
その実力は世界一と言われる。
この贅沢なシミュレーターを使って日本が世界に売り込もうとしているプロジェクトがあるという
ここに高速船があるんですけどもこれは作業員の方が乗れるような船になっておりまして向こうにプラットホームがあります。
こちらのほうは居住スペースとかあるんですけども。
これは海底の石油を採掘する新たなシステムだ
石油採掘基地は陸地から遠ざかる傾向にあるが現状はそこまでヘリで作業員を運んでいる。
新しいシステムでは基地の近くに滞在施設を造って作業員を船で一気に運搬。
そうすれば大幅なコスト削減ができるというわけだ
実際まだ出来てないんですね。
まだ出来てないです。
今売り込みの最中です。
日本でこれを研究…。
こういうシステムは今ブラジルとかですねミャンマーとか石油を出してる所でこういうものを使ってもらおうということで研究している。
はいそうです。
(福戸)で波のある中を操船して頂いて実際にやってもらおうかなというふうに思っております。
(田中)いや〜すごいね。
じゃあ動かし始めて下さい。
今右側のほうから風が来てるのでここは赤い線が見えると思いますけどもこれが赤い線が重なってるとまっすぐ行くんですけども今…ずれてるね。
(福戸)じゃあ太田さんちょっとずれてしまったのでこれを使って直してみて下さい。
逆ですね。
あ逆?はい。
これなかなか慣れるの難しいんですけども。
もうちょっとだな。
これは相当な技術必要ですね。
(サヘル)風もそうですけども波も全てがすごくリアルに作られていて。
衝突するかも。
(福戸)ちょっとまずいかもしれませんね。
(田中)あヤバいこれは!衝突しますかこれ。
うわ〜これ怖い。
(サヘル)当たりそう。
(サヘル)当たる当たる…。
お〜当たっちゃう!
(福戸)当たっちゃうかな?あこらえましたね。
(サヘル)あ〜すごい。
こらえた。
(田中)こらえた!ギリギリ。
これは相当な技術だね。
こういうでもシミュレーションを実際に作るためのあのデータというのがまさに先ほど見てきた波のデータでしたり風のデータがこの中に全て最終的には反映された結果なんですね。
そうですねどんどん活用して頂いてみんなでみんなの海ですからみんなできれいに使っていきたいと思います。
それぞれの得意分野って国によって違うからそういうね…それは目からうろこですよね。
そうですよね。
ハハハ!海が生み出すのだじゃれを言いたかっただけなんだから。
それだけなんだよね。
そうですね。
波という名の海の魔力や風の脅威を目の当たりにした探検。
お二人はどんなことを感じましたか?
船に関することだけじゃないですね。
水全般ね。
海に限らずね。
それから風。
自然の中で特に日本は海に囲まれてるわけだし。
自然を人工的に状況を作り出しちゃうというのがすごい。
そこがすごいですよね。
海を作るという感覚がねないですからびっくりしました。
でもそれ考えるとあれですね。
昔の大航海時代とか遣隋使とかよく行ったね。
よく行ったよ。
こんなの何もないのにさ。
小野妹子ってすげえんだな。
ホントだよ。
ね。
2015/12/09(水) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
探検バクモン「海という名のフロンティア」[解][字]

底知れぬ謎と宝を秘めた海。そのフシギを解き明かす研究の最前線にダイブ!波という魔力に翻弄され、風の魔性にだまされる!?最新鋭シミュレーターで海のお宝をゲットせよ

詳細情報
番組内容
人類にとって宇宙と並ぶフロンティア、海。その謎を解明すべく日夜実験を繰り広げる、海上技術安全研究所に潜入!どんな波も自由自在に作りだす巨大水槽。人間を翻弄する“海の魔力”とは?海吹く風、その想定外の動きに一同仰天!そしてたどり着いたのは、膨大な実験データを駆使してリアルな海を再現する、最新鋭シミュレーター。海に眠るばく大な資源をゲットするための、海洋ビッグプロジェクトの全貌も目撃する。
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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