ニュースほっと関西▽犯罪死の見逃しを防げ▽伝統のふなずし屋 復活への思い 2015.12.09


気持ちよさそうに泳ぐミドリガメ。
そこに突然。
兵庫県明石市のため池です。
小型の無人機、ドローンを使った初めての調査が行われました。
高さを変えながら、およそ15分間にわたって池の様子を撮影しました。
外来種に脅かされている生態系の状態を詳しく知るためです。
こんばんは。
12月9日水曜日ニュースほっと関西です。
では最初のニュースです。
今、お伝えしたようにドローンは調査などに役立つ一方総理大臣官邸の屋上でドローンが見つかる事件が起きるなどしたためあすからは新たなルールを設けた法律が施行されます。
このドローンが国宝、姫路城の天守閣に衝突して窓枠が傷つけられた事件で警察は操縦していた北九州市の会社役員を文化財保護法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは北九州市に住む50歳の会社役員です。
警察の調べによりますと会社役員は、ことし9月、兵庫県姫路市にある姫路城の最も大きい天守閣、大天守の最上階にあたる6階にドローンを衝突させ窓枠を傷つけた文化財保護法違反の疑いが持たれています。
会社役員は翌日、警察署に出頭し警察が本人から事情を聴くなど捜査を進めていました。
調べに対し写真を撮影して雑誌に載せるためドローンを飛ばしたが途中で見失った大変申し訳ないことをした反省しているなどと話しているということです。
この事件を受けて姫路市は姫路城の内堀の内側でドローンを飛ばすことを禁止する措置を取りました。
ドローンなどの無人機を巡っては4月に総理大臣官邸の屋上で見つかるなどしたため国が新たなルールを設けました。
あす施行される改正航空法では国が定める人口密集地の上空や空港周辺などで地上から150メートル以上上空での飛行は国の許可が必要となります。
このほか火薬や毒物といった危険物を運んだり、ものを投下したりする場合も国の承認が必要などとされ違反すると罰金が科せられます。
法律で規制が始まる一方で許可のない飛行を禁止する自治体などもあります。
関西では滋賀県彦根市が彦根城の天守などの周辺でドローンを禁止、奈良では東大寺や春日大社などが境内上空での飛行を禁じています。
京都市内では祇園祭で、ことしから会場周辺でドローンが禁止されました。
また大阪府と大阪市は、もともとある条例を適用して管理する公園での使用を禁止しているほか和歌山県でも公園などでドローンを飛ばすことを規制しています。
ドローンなどについて国土交通省は法律やマナーを守って安全に飛ばしてほしい一方で無人機は空の産業革命ともいわれ将来性が期待されている技術なので安全の確保とともに利用の促進も進めていきたいと話しています。
酒気帯び運転の疑いで逮捕された奈良県田原本町の寺田典弘町長はきょう副町長を通じて辞職届を提出し受理されました。
新しい町長を選ぶ選挙は来年1月下旬にも行われます。
田原本町の寺田典弘町長は今月5日、奈良県橿原市の国道で単独事故を起こし酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。
警察から釈放された寺田町長は体調不良のため病院に入院しきのう面会した石本孝男副町長に住民の信頼を裏切ることになり責任を取らせていただきたいとして辞職する考えを伝えました。
石本副町長は、きょう寺田町長から預かった辞職届を町議会の辻一夫議長に提出しました。
辻議長は本会議で町長の辞職届を受理したことを報告しました。
田原本町では来年1月下旬にも新しい町長を選ぶ選挙が行われます。
和歌山県太地町は捕鯨問題などを巡ってサイバー攻撃に備える必要があるとして警察と連携して対応策を検討することになりました。
太地町では、ことし9月、町の公式ホームページが数時間、閲覧できなくなり警察によりますと国際的なハッカー集団、アノニマスとみられる町への攻撃を呼びかけるツイッターでの書き込みがありました。
きょう町役場に警察や町の担当者らおよそ20人が集まり対応策を話し合いました。
この中で警察が9月のケースは同時に多くの人がアクセスすることで閲覧できない状態にする手法が用いられた可能性が高いことやそれ以降も複数回、攻撃された形跡があることを説明したということです。
いずれも深夜や休日だったため業務に支障はなかったということですがきょうの話し合いを受けて今後、町と警察が連携して対応策を検討することになりました。
和歌山県警察としましては反捕鯨対策というひとくくりで対策を講じていければなと思っております。
今後も強く連携をもって提供していただいたり意見交換をしていただいたりしながら対応していこうと思います。
滋賀県高島市の焼却施設が基準を超えるダイオキシンが検出されたばいじんを神戸市沖の処分場に搬出していた問題で焼却施設の在り方を協議する市の検討委員会が答申をまとめました。
今後10年をめどに別の施設に引き継ぐことが望ましいとしています。
この問題は高島市が焼却施設で出た、ばいじんから国の基準を超えるダイオキシンが検出されたことを隠したまま、およそ7年間神戸市沖の処分場に搬出していたことが明らかになり受け入れが一時停止されたものです。
施設の在り方について協議してきた検討委員会は、きょう答申をまとめ会長を務める立命館大学の樋口能士教授が福井正明市長に答申書を手渡しました。
答申書では高島市の財政規模ではダイオキシンを発生させない処理施設を単独で維持管理するのは容易ではないと指摘したうえで現在の施設は今後10年をめどに別の施設に引き継ぐことが望ましく周辺自治体との広域での処理の検討が必要だとしています。
答申を受けた高島市の福井市長は重い答申だごみ処理の広域化は相手があり難しいテーマで広域化を探りながら単独での運営も検討したいと述べました。
続いてリポートです。
ここ数年、全国各地で犯罪による死亡を見逃すケースが問題となっています。
京都府向日市の筧千佐子被告が夫や内縁関係の男性4人を青酸化合物で相次いで殺害したなどとして起訴された事件では当初、3人については警察や医師が薬物が使われたことを見抜けず病死などと判断されて捜査に時間がかかりました。
犯罪による死を見逃さないために大阪では警察や大学が新たな取り組みを進めています。
この日大阪大学医学部の解剖室に府内で見つかった遺体が運び込まれました。
警察の依頼を受けた法医学の医師が死因を特定するためです。
全国の警察が取り扱った遺体の数です。
高齢化による孤独死の増加などで去年は、およそ16万6300体に上りました。
大阪で見つかったのは1万2480体と全国で2番目に多くなっています。
遺体が発見されると、まず検視官と呼ばれる警察官が犯罪の疑いがあるか判断する検視が行われます。
犯罪の疑いがある場合警察が医師に司法解剖などを依頼し死因を特定して捜査を始めます。
しかし遺体に目立った傷がない場合警察官や医師は病死などと判断し犯罪を見逃してしまうケースがあります。
国が調査したところ全国各地での犯罪死の見逃しは平成10年以降、少なくとも43件に上るとみられています。
こうしたことを受けて大阪府警では、ことしの春から捜査の現場での改善に取り組み始めました。
大阪府警の辻祥隆首席検死官です。
個人の技量に頼るだけでなくより科学的な手法の導入を進めています。
こちらの試験紙。
遺体の口や事件現場に残された飲み物などに浸すと青酸化合物などの毒物が含まれていた場合先端がピンク色に変わります。
大阪府警は、ことしの春から原則すべての遺体でこの試験紙を使った薬物検査を行うようになりました。
一方、犯罪死の見逃しを防ぐため死因を特定するスペシャリストを養成しようという取り組みも始まっています。
大阪大学では、ことしから大学院に国内で初めて死因究明コースを設けました。
受講しているのはすでに司法解剖などを担っている全国各地の医師ら6人です。
この日の授業では遺体の断面を撮影したCT画像の分析方法を学びました。
現場で一定の経験を積んだ医師でも判断に迷うものばかりです。
ある男性の遺体の頭のCT画像です。
男性の死因は遺体の見た目からは分かりませんでした。
しかし、CT画像を分析すると脳内に白い部分があり出血の痕だと分かりました。
結局事件性は低いとされましたがCT画像によって遺体内部の状況を早く正確に把握することが重要になっています。
遺体を見る医師は長年の経験に頼ることが多かったといいますがここでは最先端の技術を2年間学びます。
担当の松本博志教授です。
犯罪死の見逃しを防ぐには人材育成に、もっと力を入れるべきだと考えています。
さらに松本教授は経験の少ない医師と遺体のCT画像を共有することも検討しています。
個人の技量に委ねられてきた死因の判断をもっと組織的にできるような仕組みが必要だと考えています。
VTRにあった薬物の検査キットやCTによる画像診断については従来、予算などの面からすべての現場で使うことが難しいのが現状でしたが現在は全国で導入が進められているということです。
ここまで犯罪による死を見逃さないための取り組みについてお伝えしました。
こんばんは。
スポーツはプロ野球です。
今シーズン、先発として初めての2桁勝利となる10勝をマークした2年目の東明大貴投手。
きょう2000万円アップで契約を更改し、来シーズンに向けさらなる活躍を誓いました。
東明投手は2年目の今シーズン25試合に登板し初めての2桁勝利となる10勝をマーク。
開幕から1年間先発ローテーションを守り西投手に並ぶチームトップの勝ち星を挙げました。
そして、きょう今シーズンの2倍近い2000万円アップの推定年俸4200万円でサインしさらなる活躍を誓いました。
東明投手は、このオフ投球回数を増やすことを目標にランニングなどで下半身を中心に鍛えて来シーズンに備えるということです。
さらなる活躍を期待したいです。
スポーツをお伝えしました。
こんばんは。
気象情報です。
きょうもほとんど1日、雲がない晴れの範囲が広がりました。
そのため、けさは冷え込みが強まりましたが日中は日ざしがぽかぽかと暖かく感じました。
ただ西を見ますと大きくまとまった雲があります。
この雲、あすにかけて近づく見込みです。
そのため、あすは次第に天気が下り坂へと向かいそうです。
雨雲の動きを見ていきます。
西からだんだんと雨雲が近づいてきます。
そして近畿地方にも昼ごろにはもう雨雲のかかり始める所も出てきそうです。
この雨の範囲は次第に広がってきます。
局地的には雨雲が発達する所もありそうです。
この雨は、あさってにかけて降る見込みです。
雨の量が多くなるおそれもあります。
また、あす日ざしは少なめとなりますが南からは暖かい空気が入ってきます。
この空気に覆われるため雨でも、日ざしが少なくても気温は高めとなりそうです。
あさっては季節外れの暖かさとなりそうです。
2015/12/09(水) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西▽犯罪死の見逃しを防げ▽伝統のふなずし屋 復活への思い[字]

▽犯罪死の見逃しを防げ〜大阪で始まった最新の取り組み▽伝統のふなずし屋 復活への思い〜廃業から復活に転じた滋賀の老舗ふなずし屋を取材しました。

詳細情報
番組内容
▽犯罪死の見逃しを防げ〜犯罪に巻き込まれた疑いがある変死体を病死などと判断して犯罪を見逃すケースが相次ぐなか、犯罪死の見逃しを防ごうと始まった新たな取り組みを取材しました。▽伝統のふなずし屋 復活への思い〜滋賀県を代表する味覚ふなずし。資金繰り悪化による廃業から復活に転じた創業から400年のふなずし屋があります。関係者の思いをお伝えします。
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域

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