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【経済インサイド】
長期低迷の国内オートバイ市場に活況の兆し? 漫画、アニメ、アプリで若者にもじわり浸透…
だが、光明も見え始めている。代表例が人気マンガの登場だ。『ばくおん!!』(秋田書店)は単行本6巻までで累計80万部を販売したベストセラー。最新6巻の読者は20代が4割弱、10代も2割を占めるなど若者に人気を広げ、来年にはアニメ化が決定している。担当編集者は「リターンライダーの声を多く頂く。業界の活性化を願う人々の理解と共感も得たことが人気につながった」と話す。
また、バイク好きのお笑い芸人の存在も追い風だ。人気テレビ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日)が22年2月に放送した「バイク芸人」は、平均視聴率が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。約570回の放送のうち30位以内に入る高視聴率で、24年11月に第2弾、26年5月には第3弾として「今、バイクが熱い芸人」を放送した。先駆けの人気コンビ「チュートリアル」の福田充徳さんは、レースの解説を務めるなど本格派も誕生している。
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メーカーも新たな楽しみを提案する。スズキは8月に米アップルのスマホ「アイフォーン」向けに、ライダーを対象にした無料の交流アプリの配信を開始。アプリを使ってツーリング仲間が地図上でお互いの位置を交換したり、「休憩中」などの状態を発信したりすることができる。
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