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人民元 4年4か月ぶりの元安水準12月10日 21時16分
上海の外国為替市場の人民元相場は、人民元を売ってドルを買う動きが続いていることから、10日の終値は4年4か月ぶりの元安水準となりました。市場では、IMF=国際通貨基金が人民元を世界の主要通貨に位置づけたあと、中国当局による市場介入の規模が減ったことなどを反映したものだという見方が出ています。
上海の外国為替市場では、先週後半から人民元を売ってドルを買う動きが続き、10日も取り引き開始直後から人民元を売る動きが広がりました。その結果、10日の終値は1ドル=6.4378人民元と、9日より0.15%値下がりして、5営業日連続の値下がりとなり、終値としては2011年8月以来の4年4か月ぶりの元安水準となりました。
市場では、中国経済に対する慎重な見方や、アメリカの利上げ観測による将来のドル値上がりへの期待に加えて、IMFが先週、人民元を世界の主要通貨に位置づけたあと、中国当局が行きすぎた元安を防ぐための市場介入の規模を減らしたことなどを反映したものだという見方が出ています。
今後の相場の見通しについて市場関係者は、「中国当局が市場の実勢をより重視し、当面は介入の規模を増やさないことも予想され、短期的には元安が一段と進む可能性もある」と話しています。
市場では、中国経済に対する慎重な見方や、アメリカの利上げ観測による将来のドル値上がりへの期待に加えて、IMFが先週、人民元を世界の主要通貨に位置づけたあと、中国当局が行きすぎた元安を防ぐための市場介入の規模を減らしたことなどを反映したものだという見方が出ています。
今後の相場の見通しについて市場関係者は、「中国当局が市場の実勢をより重視し、当面は介入の規模を増やさないことも予想され、短期的には元安が一段と進む可能性もある」と話しています。