きょうの健康 骨を強くしよう「検査と薬」 2015.12.08


「きょうの健康」今週は「骨を強くしよう」。
今日も女優の高橋ひとみさんがご一緒です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
早速ラインナップご紹介します。
2日目です。
今日は骨粗しょう症を早期発見するための検査とそして薬についてお伝えします。
高橋さん骨の検査ですね受けてらっしゃるそうですがどんなふうにしていつも…。
足の両サイドをこうポンッて…挟む。
それだけで骨密度が分かる検査を人間ドックで。
でも何かもっと詳しく分かる検査があるって聞いたんです。
教えて頂きたい。
それを教えて頂きたい。
ご紹介しましょう。
今日もお話は…整形外科特に転倒と骨折の予防やリハビリテーションがご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
高橋さんは骨密度よかったという事だったんですかね。
女性の場合はできればいろんな危険因子のある方は50歳ぐらいから遅くとも65歳ぐらいからは必ずこの骨密度の検査というのを受けて頂きたいんです。
…と言いますのは骨折をしてしまってから対処するというのはできれば避けたいんです。
なぜかといいますと骨粗しょう症によって一度骨折されますとその後再び骨折する確率はなんと初めて骨折する方の確率の4倍も高いんですよ。
ええ〜…。
骨折したらまたすぐ骨折しちゃうって事ですか?繰り返すんですね。
そうなんです。
ですからこの最初の骨折を防ぎたいんですね。
ただ薬による治療をした場合には骨折を50%以上減らす事もできるんです。
それはちょっと安心しました。
効果が高いですね。
そのために今日は検査とか薬の使用をどんなふうに進めればいいかという事をお伝えしたいと思います。
はい。
さて今日お話ししたい骨を強くするポイントはこちらです。
ではまずポイント1「骨粗しょう症の危険度チェック」です。
高橋さん今のご自分が骨粗しょう症である危険度はどのぐらいあるかその目安が分かる簡単なチェックがあるんですよ。
そうですか?今ここでできるという事ですね。
昨日骨粗しょう症の危険因子として加齢や痩せ過ぎという事があるのお話ししましたよね。
そこで今日行うチェックは自分の年齢と体重から推測する方法なんです。
その計算式はこちらです。
体重から年齢を引いて0.2を掛けるものなんですよ。
これで分かるんですか?どうぞ。
コソコソコソコソしますね。
どうぞテレビをご覧の皆さんもやってみて下さい。
コソコソ。
体重から…。
年齢を引いて…。
掛ける0.2は…はいっ!−1.2です。
私は−2.2です。
結果が−1から上つまりゼロとかプラスになったら骨粗しょう症の危険度は低であまり心配がないんですね。
−1よりも低くて−4ぐらいまでの方この方は危険度が中です。
更に−4未満の方−4よりも小さいマイナスの値の方は危険度が高になります。
という事は…。
中ですか?中ですね。
お二人とも中になります。
ええ〜!でもちょっと中ですよね。
私は堂々結構…堂々中って事ですね。
まあ…。
じゃあもう少し分かりやすく例をとってちょっと教えて頂けますか?60歳の方の場合を考えてみましょうか。
55キロですと−1で危険性は低になります。
45キログラムですと−3で中。
40キログラムですと−4で中。
これが39キログラムになりますと−4.2ですから高になってしまうんですね。
やはり痩せ過ぎが駄目という…。
そのとおりですね。
つまり60歳の人の場合ですと体重が30キロ代になってしまうと骨粗しょう症である危険性が高いという事になるんです。
危険度が高い方は骨粗しょう症である可能性が十分ございますので早めに骨密度の検査をして頂く事が勧められます。
ただ中とか低だからといって必ずしも安心していいという訳ではございません。
昨日お話ししたような骨粗しょう症の危険因子。
こういったものをお持ちの方はチェックの結果にかかわらず骨粗しょう症になりやすいと考えられますのでやはり早めに骨密度検査を受けて頂きたいと思います。
ここでもう一つ危険度チェックをしたいと思います。
実は検査を受けないでいると知らない間に骨が折れてしまうというケースがあるんです。
そこで特に50歳を過ぎた女性や70歳を過ぎた男性は最近こういった事がないか感じていないかをチェックして下さい。
こういった事があれば背骨の圧迫骨折を起こしてる可能性が十分考えられますので早めに整形外科を受診して頂きたいと思います。
きょうのポイント2「骨粗しょう症はどう検査する?」です。
骨密度を測る方法にいくつかの方法がございます。
こちらはDXA法と読みますがDXA法と申しますがX線を使って骨密度を測定する方法です。
この全身用のDXA法ですとほとんどの体の骨を測定する事ができます。
この検査は主に地域の基幹病院とか規模の大きい基幹病院で用いられてる事が多いです。
あと前腕骨のDXA法であるとか手の骨を写真を使って測定する骨密度測定法は整形外科をはじめとした骨粗しょう症の治療をしている病院や診療所で受ける事ができます。
高橋さんは足でしたけども…。
足です。
この検査をいつも毎年して…。
これは超音波を使った超音波法といわれるものでかかとに超音波を当ててその音の伝わり方の速さによって骨の量を測るものです。
骨粗しょう症の診断には用いられていないんですけども検診なんかではよく用いられていて骨折の危険性を評価するにはよい方法です。
ですからこれでもし骨粗しょう症と疑われる場合はその後全身のDXA法で太ももと腰椎の骨密度を測って詳しい診断をして頂くのがよろしいと思います。
この検査をしました。
骨粗しょう症かどうか診断というのはどんなふうにしていくんですか?骨粗しょう症の診断は骨密度が若い方若年の方の成人の平均値の何%であるかで決まります。
男女とも同じなんですが80%以上若年成人若い成人の方の平均の骨密度の80%を超えている。
そして骨折した事がなければこれは正常になります。
そして70%以下ですと骨粗しょう症と診断されます。
70%から80%間ですと既に骨折を起こしてる場合は骨粗しょう症と診断がされます。
それからもし…骨密度の検査女性の場合は40歳以上で受けられる特定健診というのがございます。
その際500円ほどの費用で骨粗しょう症検診として受けられる自治体が多いので是非その場合は受けて下さい。
いずれにしましても女性は骨粗しょう症の危険因子のある方は50歳を過ぎたら是非受けて頂きたいですし危険因子のない方は65歳を過ぎたらこの検査を早めに受けて頂くようお勧め致します。
特定健診でなくても費用は自己負担で2,000円ほどで整形外科などの医療施設で受ける事ができます。
それから男性の場合ですね男性の場合も骨粗しょう症の危険因子がある場合やはり50歳から。
危険因子がなくても70歳を越えた方は早めに整形外科などの所で検査を受ける事をお勧め致します。
それから50歳以上では男女を問わず背骨や太もも以外の骨折でも起こった場合は整形外科を受診した際に骨密度の検査を受けて頂くのがよろしいと思います。
きょうのポイント3は「薬による治療」です。
骨粗しょう症は骨折しやすい状態ですから骨折を予防するために対処が必要となります。
その一つの柱が薬です。
先ほど申しましたようにこの骨粗しょう症と診断された方この方々はやはり薬による治療が必要となります。
実はこの診断基準で骨粗しょう症と診断された方以外でも9年ほど前に更に治療の対象が広がりました。
これは骨折の危険因子が明らかになったからなんですね。
それで例えばこの70%は骨密度は切っていないけど80%を切ってる方のうち骨折の危険因子のある方こういった方々は薬による治療が必要だというふうに勧められております。
骨折の危険因子とは…こういった危険因子があると骨折しやすいため薬による治療を行います。
骨粗しょう症の薬の最後でありますけども一つは…こういった3つの種類に骨粗しょう症の治療薬を分ける事ができます。
ではまず骨を壊す働きを抑える薬にどういったものがあるかをお示し致します。
ビスホスホネートデノスマブこういったものが第一選択となるお薬なんでありますけどもビスホスホネートは毎日あるいは週に1回あるいは月に1回といった主に飲み薬が使われています。
デノスマブというのは半年に1回医療機関で受ける注射薬なんですね。
それからSERMというのは女性ホルモンの一種でありますエストロゲンと似た作用を持っておりまして主に閉経後の50歳から60歳代で骨折するリスクがそんなには高くない方にのんで頂く事が多いお薬です。
覚えやすいですねホネート。
ねえそのままホネート。
この3つの使い分けですがデノスマブは比較的重症な方に使われてる事が多いんですがただ作用や費用がそんなに大きな差がないためこの2つの使い分けは治療される医師の判断によって選択されたり使用されたりしています。
さあ次に骨を作る働きを助けるお薬です。
これには副甲状腺ホルモンというのがあります。
これは重症な場合既に骨折を起こした方そういった方にお使いするお薬でして注射剤です。
週に1回病院に通ってあるいはクリニックに通って注射するお薬と毎日自己注射をするお薬がございます。
それから最後のもう一つ骨の作り替えのバランスを整える薬です。
これは骨の破壊と骨作りのバランスを整える作用がありまして特にビタミンDというものでありますのでビタミンDの不足しているような方に中心にお使いするお薬であります。
薬という事で飲み薬注射もありましたけどね副作用がちょっと心配になりますよね。
どうなんでしょうか?これらの薬は…吐き気であるとか胃の痛みなどの消化器症状とか更年期症状の悪化というのがある事がありますけども重大な副作用が少ないのもこういったお薬の特徴なんです。
ただビスホスホネートを使われてる場合ごくまれですけれども歯の治療を受けてる時にあごの骨のえ死というのが起こる事がございますので歯科の先生にかかった場合には必ず事前にビスホスホネートを使用されてる事をお伝え頂けたらと思います。
安心しましたね。
こういう補ってくれるお薬があるという事で何かちょっとほっとして…。
そうですよね。
今日は「検査と薬」という事でお話伺ってきたんですけど改めて感想いかがでいらっしゃいますか?本当に骨は大事だなってぼんやり分かっていましたけど一生懸命運動とお食事と気を付けていきたいと思います。
それも検査も今と同じように1回ずつ毎年ね…。
あの検査全身の検査を来年は試してみたいと思います。
早期発見早期検査が大事なんですね。
そうですね。
骨粗しょう症は検査で早期発見する事がとても大事です。
骨粗しょう症と診断されますと薬をのみ続ける事にもなります。
服薬をしたり注射をするのはちょっと手間に感じられる事もあると思いますが薬による治療を続ければ骨折は50%ぐらいは抑える事ができます。
早期の治療で骨折を防いで頂きたいと思っています。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/12/08(火) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 骨を強くしよう「検査と薬」[解][字]

骨粗しょう症と診断されたら薬を使い続けることで骨折を50%以上防ぐことができる。骨粗しょう症の危険度を自分でチェックする方法や、検査、薬の効果などを伝える。

詳細情報
番組内容
骨粗しょう症の人が骨折すると再び骨折する確率は初めて骨折する場合の4倍にもなる。そのため、骨粗しょう症は早期発見・早期治療が大切。早期発見に役立つのが地域の特定健診や整形外科で受けられる骨密度検査。骨粗しょう症と診断されたら、薬を使い続けることで骨折を50%以上防ぐことができる。骨粗しょう症の危険度を自分でチェックする方法や、検査、薬の効果などについて詳しく伝える。
出演者
【ゲスト】高橋ひとみ,【講師】鳥取大学教授…萩野浩,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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