険しい表情で取材に応じる四藤球団社長(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
師走の甲子園に、衝撃が走った。韓国の各メディアは韓国・ソウル中央地検が9日午前、呉昇桓を被疑者として召喚。違法賭博容疑について、約5時間にわたって取り調べを行ったと、一斉に報じた。
呉昇桓は昨年11月にマカオの高級カジノで巨額の賭博をした海外遠征賭博の疑いを受けており、メジャー挑戦に向けて滞在していた米国から帰国し、出頭した。
ソウル聯合ニュースによると、取り調べに対して本人は数億ウォン(1億ウォン=約1040万円)のチップを借りたことは認めたが、実際に賭博した回数や賭け金は多くないと供述。検察は少なくとも数千万ウォン台の賭け金で賭博をしたとみて、在宅のまま起訴する方向で検討しており、検察関係者は「再び取り調べる必要はなさそうだ」と話しているという。
事の発端となった元ヤクルトの林昌勇(イム・チャンヨン)投手(39)もマカオのカジノで数億ウォンの賭け金で賭博をしたとして先月24日に取り調べを受け、賭博した事実については認めたため所属のサムスンから放出。韓国球界から“追放”された。呉昇桓もきわめて厳しい状況に立たされたのは、間違いない。