豪華でしょう?えっ?これ伊勢エビ?そう。
こちら先月東京で開かれたイベントなんです。
おっうに。
あ〜焼酎!これ全て島の特産品。
全国の離島の情報を発信するこのイベントには2日間で1万4,000人が詰めかけました。
すごいですね。
という訳で今日のテーマは…ゲストの山口智充さん。
よろしくお願いします。
お願いします。
島大好き?大好きですね。
今30か所以上は行ってるんですけどもそれあの…まあプライベートであったりとか仕事であったりとかロケであったりとか。
あと自分がライブで島巡りツアーっていうのもやってた時期がありまして。
今も続いてますけど大好きです。
今日は人も地域も元気になる島の力をサキどります!行こう!いや〜すごいですね。
いわばあの離島フェアですよね。
はい。
ものすごい人熱気。
あそこに行けてなかったのがちょっと残念ですね。
本当にもう僕島大好きで。
奄美大島におふくろが…奄美の出身でそこの島の風土であったりとか郷土料理であったりとかあとお酒ですね。
あと宴会のやり方も島によって違うじゃないですか。
そういうのを楽しみにいろんな島を回るのが大好きです。
いいですね。
国土交通省によりますと離島とは本州北海道四国九州そして沖縄本島以外の島全て。
全部で6,847あるんだそうです。
そのうち人が住んでるのは?418。
さすが調べてますね。
こちらをご覧下さい。
その離島の人口なんですが1955年およそ96万だったんですが2010年には…。
あら?39万。
もう減少し続けているんですよね。
1/3近くになっちゃってますよ。
そこにいろんな課題がある。
でも課題があるイコール可能性があるって事ですよね。
そうなんです。
実は一部の島では働き盛りの世代が逆に移住してくる。
そして変化も起きているんです。
(2人)どういう事?東京から高速船で2時間半。
利島は伊豆諸島にある人口およそ300の島です。
島には20万本のツバキが生えその実から取れるツバキ油は生産量日本一を誇ります。
美容や食用に重宝されるツバキ油は江戸時代からの特産品。
近年その担い手の高齢化が課題となっていました。
ところが島の保育園をのぞくと…子どもたちの元気な声!10歳未満の子どもの数はこの10年でなんと倍増!40人になりました。
その理由は働き盛り世代の都会からの移住Iターンラッシュです。
ここは島のツバキを一手に引き受けている製油工場。
そこで油を搾る重要な作業を任されているのはIターンの佐藤知法さん。
都会でサラリーマンをしていましたがこの島に住む友人を訪ねた時偶然この仕事に巡り合ったそうです。
オフィスの中の仕事より現場に出て外の空気を吸いたい。
そんな希望を抱いていた佐藤さんにとってツバキ畑の作業は魅力的に映りました。
今では農家から頼まれる畑も増え月に25万円ほどの収入を得ています。
それまでのキャリアを島の活性化に役立てようとしている人もいます。
埼玉の農業法人から島の農協に転職した加藤大樹さんです。
行っているのはツバキの栽培方法についての聞き取り調査。
持ち帰ったデータを集計して分析。
これまで経験と勘に頼ってきたツバキ栽培のマニュアル作りを進めています。
農協で活躍するIターン者は加藤さんのほかにも。
利島の村役場では…。
なんと職員26人中23人がIターン者。
移住者への代替わりが急速に進んでいます。
なぜ島にIターン者が増えているのか。
こんにちは。
(一同)こんにちは!この日港では地元名産の伊勢エビを使った小学校の体験学習が行われました。
取ったぞ3匹目。
その姿を写真に収めているのは利島村の広報担当荻野了さんです。
都心の広告代理店に勤めていましたが忙しい毎日を見つめ直そうと島にやって来ました。
利島に移り住んで9年。
島の人ともすっかり打ち解けた荻野さん。
あどうも。
仕事帰りは毎日のように知り合いのお宅の晩酌に合流。
お疲れさまです。
どうも頂きます。
酒のさかなはもちろん取れたての海の幸。
羨ましい〜!移住してきた時は独身だった荻野さんですが…。
あこんにちは。
どうも。
一平「こんにちは」は?4年前新潟出身のユミさんを呼んで結婚。
2歳になる一平くんを授かりました。
島の人は一平くんの誕生祝に名前入りの大漁旗をプレゼントしてくれました。
家の暮らしをいつも気にかけてくれているといいます。
子どもは昔も今も島の宝です。
一平くんにとって村山勘五郎さんは島のおじいちゃん。
利島では近所の人が子どもの面倒を見てくれる事は当たり前なんです。
島に住む300人はみんな顔見知り。
まるで大きな家族です。
かわいいかわいいかわいい。
通学路の車通りも少なく安心して子育てができる環境だと移住者の多くが感じています。
島っていう一つの大きな土地にみんなで住んでる感じですね。
もう本当に手放しで子どもも自由に育てれるというか。
今の見てても皆さんそうですよね。
安心してますよね。
昔ずっと住んでた島にずっといらっしゃった方よりもだんだんだんだん移住者の方がIターンの方が増えてるというのも驚きでしたけどその方たちが今手助けする事によって島のパワーが増すというかねブラッシュアップするような感じのその現象がすごいすてきでしたね。
ここからはもうお一方です。
離島の現状にお詳しい勝眞一郎さんです。
お願い致します。
よろしくお願いします。
この盛り上がりどうご覧になってますか?特に子どもさんを産むとか結婚するとかいうタイミングで移住されてる方多いですけども日本ってバブルがはじけて以来20年以上たってるんですね。
そうすると仕事をいくら頑張っても明るくなるっていう事ではなくって待てよと足元を見ると暮らしっていうのをもうちょっと見つめた方がいいんじゃないかっていう価値観の変化が起きていると。
それは…何でしょう?ある意味収入というものをももっともっと金もうけしたいねんという気持ちからいや違うぞ。
生活をもっと充実させたいなっていう事なんですかね。
恐らくそういう事で見直すチャンスが出てきたんだというふうに思います。
自分が役に立ってるという気持ちだったりとか年配の方から「お願い。
ちょっとこっちやってきて」「分かりました」とかいう…。
何か自分が必要とされてるという島の中で。
自分の居場所であったりとか役割がしっかりあるというのはすごくやりがいに感じる事なのかもしれないですね。
でも密な関係だったり大自然っていうのは地方でもありません?あえて離島なのは何なんですか?やはり海に囲まれてるからですかね。
逃げ場がないという事ですか?そう。
隔絶感というか。
先ほどの島の映像もありましたけど本当に海が荒れると台風が来ると船が着かないとか飛行機も来ないとかいう覚悟を持ってそこで生活する。
例えば台風の日も大雨の日も共に頑張ったよね助け合ったよねっていうものがどんどん絆が生まれてくるような気はしますけどね。
幸福感だけではなくて不安も共有すると。
でもあのよくこう間違いやすいのが島に行くと何か都会の煩わしさとか人間関係とかっていうのをもうパ〜ンと忘れて島でのんびりしたいなっていう方って意外とまた戻るというか。
それだけ島ってコミュニケーションが逆に都会よりも必要になってくるんで。
逆に覚悟を持った人にとっては心地いいかもしれないですしそこに挑戦するっていう意義があるかもしれないです。
しかも住みたいと思ってもちゃんと仕事がある。
だから住める訳ですもんね。
求められる存在になりえるって事ですよね。
これは大きいですよね。
でも実は今利島だけではなくて全国の離島でさまざまな仕事の求人があるそうなんです。
離島イベントで参加者が熱心に見入っているもの。
この掲示板いわば島のハローワーク。
求人情報は5年で倍に増えたそうです。
へえ〜。
多いな。
物件もついてる。
島によって職種はさまざまなんですが仕事に就けるチャンス確実に増えています。
そういう印象ですね。
すごいな〜。
「牛を1頭プレゼント!」。
モウ〜大変ですねこれは。
モウ〜何とか来てほしい。
そんな島からの熱いラブコールが届いています。
えっこのおねえ様は?何をアピール?助産師さん。
仕事もそうですけど住むとこもパッケージでやっぱり求めたいじゃないですか。
今のチラシ見てるとちゃんと社宅じゃないですけど住むとこもありっていうああいう情報ちゃんとあるといいですよね。
牛1頭もついてますしね。
牛1頭いいですよね。
で実際にさあ移住しました。
そういう皆さんの力を例えば離島ではどういうふうに引き出してメリットにつなげてるんですか?マーケットっていうのは日本の場合都会にある訳ですね圧倒的に。
そこのマーケットのものを見てきたっていう消費者の視点を持ってる方々が来られたので島にそれを持ち込むとかいう事でその経験とかノウハウというのが非常に役立ってます。
島のメリット利島の場合ですとツバキ油の販売戦略に移住者の方が参加したんです。
でその商品がこちらです。
これ従来のデザインツバキ油なんですが…。
クラシックな。
これ移住者の方の提案でパッケージを一新。
新しくしました。
それらがこちらです。
女性らしく若い方でも手に取りやすいデザインにしました。
オシャレになりましたね。
(勝)かわいいですね。
更にこれらをネット販売始めました。
その結果売り上げこの10年で2.5倍1億円に伸びた。
すごい効果を。
グッと来ましたね。
やっぱりそうやって行って広げてくれる人っていうのはすごく大事ですね。
これも昔からあったのに知られてなかった訳じゃないですか。
これで配信する事によってみんなが知るんで求める方は求めやすくなるし島に行かなくても買えるような。
ネットでね。
これがきっかけで作ってる所に行ってみたいって言ってそこの工場を見に行って更にファンになるってありますよね。
期待しちゃいますね。
それはすごく思います。
可能性感じちゃいますよね。
離島で仕事を作るいい方法があると聞いて訪ねたのは東京・渋谷にある企業。
現在の市場規模650億円。
それが2年で倍増するといわれる急成長中のそのビジネスとは?クラウドソーシング。
クラウドソーシングは会社が仕事の一部を外部に委託する仕組み。
データ入力などの仕事をこの会社に依頼するとその内容をネットを通じて全国の会員に紹介。
希望者が仕事を受注します。
仕事の依頼も納品もインターネットのクラウドを介して行うため全国どこにいても仕事ができるのです。
そう。
秋好社長が今注目しているのが鹿児島県の奄美大島。
マグロの養殖などが盛んで人口およそ6万4,000の大きな島です。
島の人たちにクラウドソーシングで仕事をしてもらおうと今月奄美市と合同でセミナーを開催しました。
本格的に取り組めば年収300万円も期待できるというその仕事は一体どんなものか?関心を持ったIターン者や地元の主婦などおよそ20人が参加しました。
クラウドソーシングは島の人たちに広まるか。
3年前島に移住した井田陽平さんはセミナーを受講した一人。
子どもとの暮らしを大切にするため小さな学習塾を開いて自分のペースで働いています。
でも島に来てから2人の子が誕生。
新たな収入源を考え始めたところでした。
井田さんセミナーのあとクラウドソーシングの仕事に少しずつ取り組み始めています。
今は初心者向けの仕事が中心ですがゆくゆくは単価の高いより高度な仕事もできるように技術を身につけていく考えです。
全国に先駆けてこの企業と提携した奄美市。
移住の促進に向けて大きな助けになると期待を寄せています。
新たな産業が育ちにくいといわれる離島でITと並んで有望なのが観光の分野です。
豊かな自然が残り世界自然遺産への登録を目指す奄美。
海外での知名度がアップすれば外国人観光客が増加し活性化につながるはずです。
奄美の魅力を世界に発信してほしい。
今期待を集めている人たちがいます。
実は皆さんは日本語を学びにアジア各国からやって来た留学生。
今年10月島に外国人向けの日本語学校が開校したんです。
留学期間は1年半。
その間に日本語の勉強はもちろん島の魅力も知ってもらいます。
留学生たちは寮で共同生活を送っています。
こんにちは。
こんにちは。
部屋は家具や家電つきで月1万6,000円。
都会の学校より金銭的負担が少ないのがアピールポイントです。
限られた期間で日本語をできる限り学ぼうという皆さん。
ベッドの上をのぞき込むと…覚えたばかりの日本語がビッシリ。
「頭がよくたって性格が悪ければだめだよ」。
来日して1か月。
島の人懐っこいおばちゃんたちとはすっかり顔なじみになってきたようです。
あらこんにちは。
この日教室で奄美伝統の島唄を披露してくれたのは地元の皆さん。
都会とは一味違う日本人との温かい交流。
奄美の魅力を世界に発信する役目を彼らがきっと果たしてくれそうです。
いいですね。
行きたくなってきましたね。
もう最高です。
都会じゃみんなでこれやらないですよね。
ちょっとね。
うん。
その離島イコールちょっと閉ざされたイメージからかなり変わってきてるっていうイメージですよね。
ITでつなげばどこにいても仕事ができる。
全ての仕事がそうじゃないんですけどもある一部の仕事はインターネットを使う事によってその空間を超えれるっていう。
ほぼゼロのコストで受注をして納品ができると。
これまでですと何か作ると船とか飛行機で送らないといけないと。
そうすると同じものを作ってる本土の企業と比べるとプラスそのコストがかかるので競争力がないという事でしたけどインターネットはそれを超える力があるという事でまあ島でもできる。
今回すごく離島のいい面をご紹介したんですけども逆にもっとこうしたらいいのにっていう。
まだまだPRが下手ですよね。
どこが自分たちがいいのかっていう事をPRする事っていうのがなかなかできないというか難しい。
きっかけをいっぱい作ってあげるという事で行ってみて自分の能力をどんだけ発揮できるかという事を試す人が増えてくると離島は元気になるかなっていうか。
中には離島がフィットする人もいるし中には都会がフィットする方もいるという事で小さい頃から行くきっかけをいっぱい作ってあげる事がいろんなチャンスが増える事になるんだと思いますね。
僕ね島へ行った時にはまるとかというよりも何かね自然がこっちを見てくれる瞬間っていうのがあるんですよね。
僕おかしな事言ってる訳じゃ…。
南の島へ行って海潜るじゃないですか。
魚が普通…こうやって潜ってるとみんなこう来るんですよ。
僕餌あげてないですよ。
何回も来てわ〜っと来て「おおそうか〜」みたいな。
何か魚がねみんなこっちに何か言ってくるんですよ。
この現象が何回もあるんですよ。
え〜?自然が…自然が呼んでいる。
じゃあまた行こうってなりますねそこで。
いや〜片山さん。
島国日本すごい可能性秘めてますね。
ですね。
もうね離島今すぐにでも行きたくなりました。
しかも移住した方がまた地域その島を盛り上げる一助を担っているっていうのがね。
そう。
すばらしいですよ。
島が元気になればみんなも元気になるんだなと実感しました。
まさにそのとおりです。
取り付く島だらけのお話でしたね。
おっ!エンディングナンバーはBeeGees「BlueIsland」。
たまたま明日バーベキューなんで。
お帰りなさい。
おはようございます。
ちょっと痩せたんじゃない?マジですか?2015/12/08(火) 01:30〜02:00
NHK総合1・神戸
サキどり↑「離島に吹く新しい風」[字][再]
今回のテーマは「離島」。一部の島で都会からの移住者が増え、地域の活性化に活躍している。生き生きとした彼らの姿を通して、仕事と暮らしの新たな関係について考える。
詳細情報
番組内容
「離島」と言うと人口流出と高齢化が進む“課題先進地”。ところが最近、一部の島では働き盛り世代の都会からの移住、Iターンが増え、活性化に活躍しています。島の自然の豊かさや、子育て環境の充実。そして島で仕事も得やすくなり、人生の選択肢のひとつとして注目されているのです。この番組では、離島に移住して生き生きと活躍する人々と、それを受け入れる地域を見つめ、仕事と暮らしのありかたについて、考えていきます。
出演者
【ゲスト】山口智充,サイバー大学教授…勝眞一郎,【司会】ジョン・カビラ,片山千恵子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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