未来世紀ジパング4周年スペシャル【池上彰が行く、東南アジア沸騰街道900キロ!】 2015.12.07


今夜は池上彰がインドシナ半島900キロを完全走破!
変わりますよええ。
そこは今注目される…
できたばかりの沸騰街道だ
東南アジアわぁこれは…。
こんにちは。
池上がまさかの大歓迎
道中のカンボジアでは日本企業が殺到し沸き立つ工業団地が
そこで池上が目にした意外なビジネス
そんなカンボジアに中国が大接近。
建設していたのはあの建物にそっくりな巨大ビルだった
おお!
行く手を阻むはでこぼこ道。
その先に…。
知られざる日本の貢献。
信念の支援を続ける女性がいた
急成長するさぁ『未来世紀ジパング』ついに皆さん4周年でございます。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ということで池上さんにインドシナ半島を横断していただいたわけなんですけれども。
秋元さんとともに900キロ完全走破というわけですが。
さぁどこ走ったのか。
こちらご覧ください。
南部経済回廊というんですけれども日本が整備に協力をしているんですね。
ここが東南アジア経済の大動脈とこれからなっていくというので実際に走って見てきたんです。
そこにはですね本当にいろんな発見が待っていました。
こちら車に乗ってですねベトナムホーチミンから…。
ずいぶんかわいらしいですねお二人が。
しかも荷台に乗ってるんですね。
もうこのホーチミンからバンコクまで車でつながってるってだけでもう夢のようでドキドキします。
どんな発見があったのか。
そして今まさに東南アジアに注目すべき理由があるんですよね。
そうなんですよね。
これが誕生するんですよ。
こちらです。
こちら。
ご存じですか?来年の就職試験に間違いなく出る用語ですよ。
ASEAN10か国による経済共同体がスタートするんですよね。
宮崎さん。
はい。
ヨーロッパ…。
そうヨーロッパ連合ですよね。
EUに比べてどうなっているのかというのを見ましょう。
習いました。
昔はねヨーロッパというとヨーロッパ経済共同体。
EECそれがECそして今のEUになっていったわけですよ。
つまりヨーロッパがEECから始まったようにASEANもAECから始めていこう。
なるほど。
しかもこのASEANの人口なんですけれどもおよそ6億人。
これEUが5億820万人ですから人口としてはすでにEU超えしてしまってるんですよね。
もう超えてしまったわけだね。
巨大経済圏の起爆剤となるかもしれないというのが南部経済回廊というわけなんですね。
さぁいったいどんな旅となったんでしょうか。
池上彰さんが行くアジア沸騰街道スタートです。
トンネルを抜けるとそこは…
それにしても市民の朝は早い
ほんとだよね。
まず向かったのはベトナムを語るうえで避けて通れない場所
みんなここに展示してあるんですね。
アメリカ軍から奪った戦利品が当時のまま展示されている
ここにほら機銃があるでしょ。
はい。
南北に分裂して戦ったベトナム戦争。
アメリカと旧ソ連の対立いわゆる東西冷戦の代理戦争とも言われ兵士と市民あわせて200万人が犠牲になった。
そんな悲劇の歴史資料が展示された館内。
池上が足を止めたのは…
載ってましたか。
日本の報道写真家沢田教一が撮影した。
戦争の悲惨さを伝え優れた報道に贈られるピュリツァー賞を受賞した
それがこの写真だよね。
悲惨な戦争から40年
ほらほら…。
あっこっちも。
ベトナムは今戦後生まれの世代が中心となり驚異の経済成長を遂げている
そんなホーチミンで池上一行を待ちわびている人たちがいた
わぁこれは…。
こんにちは。
こんにちは。
こんにちは。
お出迎えしてくださいました。
鮮やかなベトナムの民族衣装で驚きの大歓迎。
そしていきなり…
始めましょう。
実はここ…
(一同)刻印!
日本の工場などで使う専門用語も集中して学んでいる
そして授業中は直立不動。
これも日本の工場を意識している
この学校にはこんな懐かしいものまで
昭和の日本の勤勉精神を手本としているのだ
日本に留学経験のあるレ・ロン・ソンさんが設立。
JICA国際協力機構の融資も受け拡大してきたという
日本で学んだ実習生は帰国後ベトナムの日系企業で働くなど現地経済の原動力となっている
日本とベトナムウィンウィンの関係がそこにあった
ホーチミンに別れを告げ南部経済回廊を西へ
しばらくするとトラックの渋滞が
ずっとひたすら走ってきましたけどね…。
はい。
あれが国境だ
ホーチミンからおよそ80キロ。
カンボジアとの国境モクバイに到着
荷物を引いて国境越え。
というのも普通のベトナムナンバーの車は国境を越えられない
出国ゲートの中はご覧のとおり。
1時間待ちはザラだという。
経済共同体の発足で改善が期待される難所だ
いや〜でも大変でしたね。
無事今度はこの白い車に乗って更に南部経済回廊を行く
走り出してすぐ感じるのは砂埃のひどさ。
カンボジアのインフラ整備はまだまだのようだ
変わりますよね。
ベトナムからこう国境を渡ったときにはベトナム側にはなかったですからね。
そうですよね。
やっぱりカンボジア独特ですよね。
はい。
沿道の光景も牧歌的
そして現れたのは雄大な
そのほとりには町がある。
一向はここでひと休みすることに
南部経済回廊を行くと現れたメコン川。
ほとりの町で池上一行はランチだ
メコン川名物
タガメなどの昆虫もずらり
こちらはスズメの素揚げだ
これらの食材もこの地域の名物だという
さぁ池上のランチは?
タガメ…ではなく名物のエビだった
昼食を終えて出発
あぁほんとですね。
アジアで最大規模のつばさ橋。
日本の無償援助でおよそ10年かけて造られた
カンボジアのフンセン首相が日本語のつばさを正式名称として採用した
そして…
メコン川が一望できる。
いや〜ほんとだ!
東南アジア最長の大河メコン
このつばさ橋開通に向け現場を仕切ってきたのが7メートル変化!7メートル…。
かつてメコン川を渡る手段はフェリーのみ。
先ほど休憩した町から出ていたが常に大混雑
最長6時間もかかるボトルネックだった
それがいまや10分とかからず行き来できるようになったのだ
そして記念撮影の定番スポットになっていた
走りながら自撮り棒で撮影する人も
みな日本の支援だということを知っていた
地元の足としても重要なつばさ橋。
だが日本政府が支援する理由はもうひとつある。
トラックの往来。
すなわち物流だ
大型トラックの後を追って
つばさ橋から走ること2時間。
にぎやかな町に入ってきた
国境のモクバイからおよそ170キロカンボジアの首都プノンペンに到着
プノンペンの中心にある王宮。
そうカンボジアは今も王国だ
ベトナムからやってきたトラックの多くはあるところへと向かっていた
そこはカンボジア最大規模の工業団地
広大な経済特区に入ると日本企業の名前が目立つ。
進出している外資企業73社のうち半数以上の38社が日本企業なのだ
この日つばさ橋を越えて経済特区にやってきた1台のトラック
コンテナの中に詰まっていたのは無数のダンボール。
これは日本から運ばれてきた荷物だ。
その中身は?
あぁほら見てくださいよ。
すごいですね。
『釣りバカ日誌』も懐かしいですね。
ありました。
『花より男子』。
『花より男子』ありました。
ありました。
日本からホーチミンを経由してはるばる4,000キロ。
50万冊のマンガが集まっていた
あっ『弱虫ペダル』だ。
今人気の。
しかしよく見るとインターネットカフェとある
実はここ潰れたマンガ喫茶などから回収した古本の再生工場。
こうしてほんの少しだけ表面を削り取ると…。
まるで新品のようにきれいになる
カンボジアで生まれ変わったマンガは再び日本に送られ新たに開店するマンガ喫茶などで再利用されるのだ
いやもうとにかくドキドキして驚いて見てたんですけど…。
以前…34年前かな初めて行ったときは…。
あんな立派な橋が出来てるなんて。
宮崎さんが34年前に実際訪れたときの写真をちょっとお借りしました。
こちらなんですけれども。
これがまさに…。
そうですね。
はい。
今と全然町並みが違いますね。
全然…町並みなんてないのよ。
こんな状態で。
すっかり変わって…変わってないのは宮崎さんだけという。
それは置いといて。
今はそれが解消されて非常に物流も助かってるという話なんですけれども。
今コミックのがありましたね工場が。
あれめぐりめぐってまた日本に帰ってくるわけ?そうですそうです。
プノンペンの工場にこの古い本を置きましてそこで新しくきれいに再生をしてですねまたここにのせましてベトナムホーチミンまでやってきて船にのせて日本まで帰ると。
それでちゃんと元取れるんですか?ちょっとこちらをご覧ください。
人件費は日本の10分の1。
しかも税金がほとんどかからないんですね。
あそこ経済特区でしたでしょ。
ですから…。
カンボジアでやることのよさ。
コミックでしょ。
ついね読みふけっちゃう。
ほんとですか?あ〜そっか。
カンボジアの人日本語が読めないのでなるほど。
まさにこの古本コミックなんかもそうだと思うんですけれどもこの南部経済回廊ができたことでいろんな日本企業が進出しやすくなってるということですよね。
そうなんですね。
最近お洋服とかかな何かでメイドインカンボジアってカンボジアって表記って見るような気もしますね。
洋服は多いですよね。
さあじゃあそのカンボジアのデータをちょっとおさらいしておきましょうか。
GDP国内総生産まだまだ低いんですけどでも見てください。
右肩上がりに急激に成長してるっていうのがわかりますでしょ。
すごいですね。
それだけじゃないんですよ。
まだ驚きのことがあるんですね。
それがこちらの人口構成です。
見てください。
ピラミッドじゃないんですね。
人口ピラミッドになってませんね。
完全に若い世代が土台のようになってますもんね。
そしてここ見てください。
この30代激減してるでしょ。
こんなに多く人が減っているということなんですがそこには大勢の国内の人が犠牲になってしまったというたいへん悲しい歴史があったんですよね。
そうなんですよね。
私たちはそのカンボジア悲劇の舞台に行ってまいりました。
ありますね。
こちらは?池上さん。
ちょっと行ってみましょうか。
カンボジア最大のキリングフィールド。
目の前に現れたのは慰霊塔だ
この慰霊塔の中には900もの頭蓋骨が納められている。
それでも殺害された人たちのほんの一部にすぎない
1976年それまでの親米政権を倒し共産党政権を樹立したのがこのポル・ポトという人物。
知識人を敵視し虐殺することで恐怖政治を敷いた。
わずか3年8か月のポル・ポト政権下で国民の3人に1人およそ200万人が虐殺されたとみられている
今でこそ緑に覆われているが遺体は無造作に掘られた穴に埋められていた。
そして…
こちら見てください。
この木何か。
そんな残酷なやり方で…。
うわ〜なんだかカンボジアの平均年齢がすごい若いのはちょっとうらやましいなって思ってたんですけどでもこんなすごい悲しい歴史があったのを思うと胸が締めつけられますね。
どうしてこのポル・ポトはこんなにひどい大虐殺をしたのかということだと思うんですけれども。
これはですね農業中心の原始共産制を目指したんですね。
みんな農村地帯に行って農業をしなさい。
とにかくメガネをかけているっていう理由だけで全員殺したと言われてますね。
さあそんな悲劇のカンボジアの復興新しい国づくりに大きくかかわった国があったということなんですけれども皆さんはご存じですか?日本!そう日本なんですね。
さあそのときの顔とも言える人がいらっしゃいますね。
さあこの方。
カンボジアでおそらく最も有名な日本人ですね。
田山さんさあどなたでしょう?明石さんですね。
はいそうですね。
そしてそのときに派遣されたのが日本初のPKO。
国連平和維持活動に参加した…。
実際に…尊い犠牲を払うことになったんですよね。
犠牲となったのは…
何者かに襲われ殺害された。
日本中に衝撃が走るなか現地では追悼の輪が広がった。
その後中田さんが
そして村の学校にはアツ小・中学校と名前が刻まれた
現地で地名にも学校の名前にもなってるくらいまだ愛されてる…尊敬されてる方だと初めて知りました。
すばらしいですね。
さあそしてそういう日本人による貢献は今も続いていました。
朝7時半プノンペンを出発。
目についたのは荷台に乗った若い女性たち。
工場へと向かう集団出勤風景だ
南部経済回廊を行くと…
池上が発見したものとは?
カンボジアを行く池上彰。
南部経済回廊の取材旅。
プノンペンを出発してひたすら走ること2時間
ある光景を目撃した
気になった一行はいったん下車。
するとそこにはこの黒い機材。
これはもしや…
そう道路脇に不発弾や地雷がないか最終チェックが行われていたのだ
1980年代カンボジアでは政府軍とポル・ポト軍の内戦で多くの地雷が埋められその数今も600万発。
犠牲者は後を絶たない
このあたりの南部経済回廊は車線拡張計画があるため現在徹底した調査が行われているのだ
すると!
緊張が走る
おもむろに手を突っ込んだ作業員
空き缶だった
この作業を担当するのは日本が支援するCMAC地雷対策センターの職員だ
地雷対策センターの本部を訪ねた。
日本政府が17年にわたって支援を続ける象徴的な施設だ
カンボジアに埋められているさまざまな地雷が展示されていた。
悪魔の兵器と呼ばれる地雷。
一度埋められると半永久的に作動するという。
そして…
火薬のにおいを嗅ぎつけると座るという
タイヤに隠されていたのは爆弾だ。
手間ひまのかかる地道な地雷撤去。
日本はこのCMACに対し地雷探知機や車両を提供
民間レベルでカンボジアの復興に情熱を傾ける日本人も。
カンボジア在住21年の
山崎さんが定期的に訪れている場所がある
ここは山あいの工房。
山崎さんは6年前から陶器作りの支援を続けている
彼女が目指しているのは
実はかつてカンボジアのクメール王朝には優れた陶器技術があった。
しかしポル・ポト時代に破壊の対象となり製法はわからなくなっている。
そこで目をつけたのが素焼きの土器を作っていたこの地域。
新たなクメール陶器を作ろうというのだ
チャンテーンさんが得意とするのは世界遺産のアンコールワットに描かれるクメール模様だ
山崎さんと一緒にこのプロジェクトを進めるのは…
先生と呼ばれたのは日本から来た岩見さん
成形の技術を丁寧に指導。
更に…
灰と水を合わせたいわゆるうわぐすり。
益子焼は重厚な色合いに特徴がある。
それを支えるのが釉薬だ。
岩見さんはこの地の材料で釉薬を配合
素焼きの土器に新たな息吹を与えた
窯で焼いて1週間後。
素焼きの焼物に透明な光沢が生まれた
出来上がった作品は首都プノンペンへ
あのイオンモールに直売店ができたのだ。
果たして評判は?
山崎幸恵さんが支援を続けてよみがえった陶器が直売店に並んだ
価格はビアマグで6ドル720円。
アロマポットが1,400円。
素焼きの5倍以上の値段だがどれも売れ行きは好調だという
プロジェクトで職人たちの生活は大きく変化した
チャンテーンさんの収入は2倍ほどになり今では両親と子供たちを女手一つで支えている
山崎さんの情熱が実を結び始めた
いい話ですね…。
援助じゃない形の…。
共に生きていくっていう…その言葉が最後非常にいいなと思いました。
そうですね。
今回この活動を始められた山崎さんですけどもともとは若いときに青年海外協力隊でカンボジアに行かれたのがきっかけだったわけですけど…こういうことって結構あるんですか?そうですねああいう現地に行くといろんな活動されてらっしゃる方大勢いるんですね。
実はですねこの青年海外協力隊というのは今年50周年を迎えたんですね。
青年海外協力隊はODA政府開発援助の一環として1965年にスタート
経済や社会の発展に貢献してきました
50年間続いているっていうことですからねこの貢献っていうのはやっぱり日本の信頼につながってるんですかね。
1970年代のはじめのころは…。
宮崎さん覚えてらっしゃいます?田山さんも。
卵投げつけられたり…。
うわ〜日本のイメージってこんなに悪いのか…つまりこれじゃいけないと。
そうなんですねでは実際どうなっているのかといいますと…こちらです。
答えはこちらです。
ほとんどの人が…。
堂々の1位となっているんです。
2位のアメリカの倍以上ですね。
嬉しいですよね。
ただ話はカンボジアに戻りますけれどもやっぱり日本は支援に力を入れてきたわけですよね。
どれだけ支援をしてきたかといいますとこちら見てください。
政府開発援助がこれだけの金額ずっと…。
特に最近増えていますでしょ。
カンボジアの復興にあたって日本は最大の援助国だったんですが…。
ですが…さぁそこにあの国が登場したんですね。
橋はモニュメントから少し離れた場所に
そのねちょっと横を見てください。
カンボジアの人にとって便利になったんですけれども
10月22日
実はこれから橋の開通式典が開かれるのだ
中国の国歌でスタートした式典には…
カンボジアで今中国の影響力が急速に拡大している
それを象徴するのがこの建物だ
中国が50億円を援助し建てられた首相官邸。
その名もそのデザインは中国の建設会社が建てる典型的な政府庁舎の外観とほぼ同じだ
中国の勢いは教育現場にも及んでいた
ここはプノンペン市内にある中華学校
子供たちの将来を考え母国語よりも中国語での教育を選ぶ親が急増している。
今やここは
プノンペンで今中国資本による巨大プロジェクトが動き始めていた
メコン川の小島を埋め立ててつくられたのがダイヤモンドアイランド
最大の売りはこちらの豪華マンション。
特徴は最上階に乗っている船。
しかしこのデザインどこかで見たことがあるような
そうシンガポールの名物ホテル…
屋上の船には市内を一望できるプールがあり大人気だ
販売事務所を訪ねてみた
次に見せられたのはプロモーションビデオ
地球から始まるド派手な演出。
船の上はマリーナベイサンズと同じくプールになっている
モデルルームは…
見に来ていたのは大陸からやってきた中国人
3年後に完成予定だというこのマンション。
すでに5割以上が売約済みだという
建設を手がけているのは中国建築。
中国最大の建設会社だ
現場で働くのは主にカンボジア人。
中国からは現場監督が来ていた。
しかし…
開発ラッシュで人が追いつかず未経験の新人が駆り出されていた
ダイヤモンドアイランドの開発資金は総額数百億円。
オーナーは中華系の財閥だった
今回そのトップが特別にインタビューに応じてくれた
不動産とインフラの投資に最も力を入れているという方総裁。
街のあちこちで事業が進行中だ
中国の勢いはとどまることを知らず。
ついにはこんなプロジェクトまで。
その名は七星海リゾート特区。
場所はカンボジアきってのリゾートシアヌークビルの程近く。
おりてきたヘリコプターのあとを追うと…。
豪華なホテルがすでにオープンしていた
客は全員中国の富裕層のようだ。
この七星海リゾートを開発しているのは天津にある巨大投資会社。
驚くべきことに…
これが数千億円を投資し独占した海岸線
更に空港や街の建設も進んでいるという
いやでも海岸線の5分の1って…。
どういうことかしら?絶対問題が起きるんじゃないかなと思っちゃうんですけど。
そうですよね。
まあお金だけじゃないとは思いますけど今のVTRを見てしまうと。
まあね支援ってほんとにお金だけじゃないんだよと言いつつもでもやっぱり金額ではどうかと言いますとこちら。
うわ!あっという間にここで抜かれてしまった。
しかも結構最近なんですね。
最近です。
これがホテルの投資とか入っていないODAだけの数字ですよね。
そうですそうです。
なるほどね。
池上さん。
投資に。
それは今まで日本が何十年もかけて築いてきたものを中国にパッとかっさらわれるということになるんですか?はい。
お気持はたいへんよくわかります。
私も同じような気持は持っているんですが…。
物を運んで人を運ぶ。
日本の物流サービスをあちらに輸出をする。
日本のやり方ちょっと違いますから経済的な侵略にもたぶんアジアの諸国は感じませんしあとは領土を別に拡大しようとはしてない…。
そうそれはない。
ウィンウィンで考えましょう。
さぁそんな中ですね900キロに及ぶ池上さんと私のアジア沸騰街道の旅もいよいよクライマックスを迎えます。
疲労困ぱいも頂点に達します。
カンボジア第2の都市バッタンバン。
かつてポル・ポト派の拠点だった町も今は平穏だ
日の出とともに出発
町には仏教国ならではの光景が
そして薪を満載して走る1台の車
なぜかドアがない!
しばらく行くと沿道沿いにテントがたち並んでいる。
ちょっと降りてみよう
池上さんあれなんか売ってるんですか?これ中に…。
あぁほんとだ!
まわりの竹をむいて中身を食べる
はい。
はいちょっとじゃあ…。
じゃあ…。
池上さん召し上がってください。
かぶりついてもいいのかしら?
その味は?
おいしい…予想外においしい。
あっほんとですか?
ココナッツ味でほんのり甘いカンボジアファストフード
更に走り続けると交通量が増えてきた。
中でも多いのは大型トラック
バッタンバンから車で2時間。
タイとの国境の町ポイペトに到着
そこにやってきた1台の大型トラック。
積荷は…ブタだ!
するとここでオリから出しなんと別のトラックに
特別な許可がないかぎりタイの車はカンボジアを走ることができない。
作業的にも時間的にも大きなロスだ
ブタも
ただASEAN経済共同体が発足すればこうした課題は解消されていくとみられる
池上たちもここで車を乗り換える。
出国ゲートを越えると…。
そこは緩衝地帯だ
ここもカジノリゾートですよ。
あっほんとだ!
ギャンブル禁止のタイの客を狙ったカジノだ
ほんとですね。
ねぇ。
インドシナ半島南部経済回廊の旅いよいよ今回最後の国へ
そうですね。
更に高速道路も。
日本同様料金は自動システムが
車窓からのぞむ光景はタイの発展ぶりを痛感させる
その言葉どおり渋滞につかまった一行。
これが今バンコクの人々の悩みの種となっている
そんな街角で朝のラッシュアワーに生まれた珍商売を発見
客が次々と乗り込んでいく。
忙しい庶民の強い味方なのだ
そんな大問題を解決するプロジェクトが進行していた
そこにあったのは…
ああこれか。
新しい車両が。
パープルラインはバンコクで4路線目となる都市鉄道。
これが記念すべき第1号車両
今年9月横浜の車両メーカーから運ばれた
悲願のプロジェクト
これまでドイツのシーメンスが請け負っていたが…
その決め手とは?
バンコクの車両基地を訪れた池上彰
日本から到着したばかりの第1号車両の中へ
新品の車両。
しますね。
日本連合が受注を果たした理由の一端がそこに
ここにもついてますけども。
ここもそう。
現地のニーズを丁寧にくみ上げるこれまでになかった戦略だ
相手の実情に合わせた支援の姿。
ここから日本のさぁ私たちはですねこうやって車でベトナムからカンボジアそしてこうやってタイからですねバンコクに入ってこう走っていったんですが…。
ごめんなさい。
なんとこの南部経済回廊まだ完全開通してないんですよね。
そうなんですね。
こうやってバンコクまで来たんですけれど…。
ちょっと地図で確認してみますとこちらです。
ミャンマーのダウェーという町までのびるんですね。
こちらは南シナ海太平洋ですよね。
そしてこちらはインド洋。
ここまで一挙に抜けることができるわけですね。
すごいですねスエズ運河を通ってそのままヨーロッパまで行けますし。
ものすごく一気に便利になりますね。
となるとやっぱり気になるんですけれどもこのAECASEAN経済共同体ですけど最近TPPのほうもすごく話題なのでこの関係性も皆さん気になりますよね。
そうですよねじゃあここらへんの枠組みをちょっと整理しましょうか。
まずはですねAECはここの10か国ですね。
さぁここに更には日中韓を加えたASEAN+3という枠組みがあるんですね。
それから先頃大筋合意に至ったTPPがありますね。
TPPの場合はここには環太平洋ということでこの南北アメリカの国々も入ってます。
オーストラリアニュージーランドも入っているものがありますし。
ありました。
ありましたでしょ。
でかっ!APECということになりますとこれに更にはロシアも入ってくる。
こういう枠組みが非常に複雑に絡み合ってますけれどわかりますでしょうか?ほんとだ。
さぁASEANがこれから…。
ライジングサン。
日が昇るというわけです。
やっぱりこうやって共同体になることによってそのパワーというのは強化されるんですかね?これ大きく変わってきますよね。
とにかくみんな若いでしょ。
これから6億じゃなくて7億8億になっていくわけです。
増えていきますね。
すみません。
それで言いますと…。
今後ですよね。
それで言いますと…。
財産ですよね。
日本という国がねまた大事な位置にもあるなっていうふうにも思います。
役割大きいですよね。
しっかり中心にいますもんね。
そうだからASEAN+3ASEANと一緒…入ってますしTPPにもAPECにも入ってると。
この位置をこれからもっと有効に使うということ考えていったほうがいいですよね。
未来が今になる。
2015/12/07(月) 22:00〜23:24
テレビ大阪1
未来世紀ジパング4周年スペシャル【池上彰が行く、東南アジア沸騰街道900キロ!】[字][デ]

池上彰がカンボジアで発見!日本の中古マンガ再生工場…裏に物流大変革▽池上あ然…中国橋vs日本橋▽沸騰街道は貢献街道…日本人女性21年の情熱に涙▽ASEANの時代

詳細情報
番組内容
4周年記念の拡大版スペシャル。ジャーナリスト池上彰が、今年つながったインドシナ半島の「南部経済回廊」を走破する。この回廊は、来週にも発足するAEC=ASEAN経済共同体の大動脈になると見られている注目の「沸騰街道」だ。今回ベトナム、ホーチミンを起点に、カンボジア、そしてタイのバンコクまで全長900キロを行く。
内容つづく
その道中では、日本の昭和をモデルにした経済の沸騰現場や、日本の貢献に感謝する人々、そして驚くべき中国の大攻勢を目の当たりに…。アジア沸騰街道から、東南アジアの魅力と可能性、そして日本の関与の仕方を池上彰が徹底取材・解説する!
出演者
【MC】SHELLY
【サブMC】秋元玲奈(テレビ東京)
【沸騰ナビゲーター】池上彰(ジャーナリスト)
【ゲスト】パックン、宮崎美子、田山涼成、鈴木ちなみ

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 解説
ニュース/報道 – 海外・国際

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