劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！』公式サイトより。
去年1月に公開されたTVアニメ『THE IDOLM@STER』（以下、『アイマス』）の劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ！』（以下、『輝きの向こう側へ！』）が、今月31日21時半から地上波で放送決定。多くのPを有することで知られる『アイマス』の映画がTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11で観られることを受け、Twitterでは一時「絶対に笑ってはいけない輝きの向こう側へ」がトレンド入りを果たすなど盛り上がりは見せたが、「μ'sにぶつけたつもり」との指摘もまた多い。
2005年にアイドルプロデュースゲームとして産声を上げた『アイマス』。アーケードが人気を博したことでPSPやXbox 360用ソフトとしてゲーム化、CD化、出演声優陣によるイベントやラジオなど、さまざまな盛り上げを見せた後、11年にTVアニメ化された。
都内某所にある芸能事務所・765プロダクションに所属する13人の少女たちが、新米Pと共にトップアイドルを目指す物語となったTVアニメ『アイマス』。『輝きの向こう側へ！』は、星井美希がハリウッド映画デビュー、如月千早が海外でレコーディングなど、TVアニメのその後の物語が展開される。同作は動員約46万2,700人、興収約6億7,800万円をあげる大ヒット。同年9月に公開された『輝きの向こう側へ！ -VideoM@ster版-』と合わせると、最終的な興収は約7億7,300万円となった。
その『輝きの向こう側へ！』が、大みそかに地上波放送決定。公式サイトでも「プロデューサーさんっ、1年の締め括りも、アイマスですよ、アイマス!!」と、視聴を呼びかけている。この決定にPは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』（日本テレビ系）の大みそか恒例特番とかけた、「絶対に笑ってはいけない輝きの向こう側へ」というつぶやきを中心に、「大みそかに向こう側へ行けちゃうのか」「『輝きの向こう側へ』の春香と志保のやりとり好き」「成長した伊織ちゃんがとってもかっこいいんだよ」「大みそかは『輝きの向こう側へ見るんで！』って言って、途中で帰ろうな」など、大盛り上がり。中には、「観たくなっちゃったから、今日観ようかな」と我慢できないPや、「マジかよ。放送されないと思ってBlu-ray買っちゃったよ」と逆にしょげるPも見られた。
ただ、多くの人は「大みそかっていろいろ録る番組が多いんだよな。そこに被せるとか馬鹿としか思えない」「『大みそかにがんばって枠とったよ！』みたいな自己満足だけで動いてるのかな」と『輝きの向こう側へ！』の放送に否定的で、それならと「『ガルパン』流せよ」「『アイカツ』やれよ」「『プリパラ』求む」と他のアニメを挙げる人もいる。
また、『ラブライブ！』のμ'sが『第66回 NHK紅白歌合戦』に出場することもあり、「μ's潰しきたか！」「『ラブライブ』と真っ向勝負か」「時間も合わせに来てるの？」「これで対抗できると思ってんの？哀れだな」「露骨な対抗意識、なお当日は相手にも話題にもされない」「『輝きの向こう側へ！』なんて地上波レベルじゃねえか。それなら『ラブライブ』観るわ」といった声も多い。
『第66回 NHK紅白歌合戦』や『絶対に笑ってはいけない名探偵24時！』をはじめ、11年ぶりのK-1因縁対決、魔裟斗VS山本“KID”徳郁などのバトルが繰り広げられる『KYOKUGEN 2015』（TBS系）、くりぃいむしちゅーと林修氏の大型特番『くりぃむ VS 林修！ 年越しクイズサバイバー2015』（テレビ朝日系）など、どの局も視聴率獲得に本気を見せる大みそか。強敵ひしめく中、『輝きの向こう側へ！』がどれほど数字を稼げるのか、注目したい。ただ一般視聴からは、ザッピングの対象にすらならなそうな予感。