■開発に4年、1200人投入
現代自は4年間にわたり専任の研究員1200人を投入し、EQ900を開発した。国産車として初めて高速道路での運転疲労を軽減する「高速道路走行支援(HDA)」システムを採用した。完全な自動運転の前段階で、一度設定すれば車が車線を外れず、前方車両との車間距離も保たれる。
最大36度まで倒れる後部座席シート(リムジンモデルは42度)は研究陣が旅客機のファーストクラスを分析して製作した。アルベルト・ビアマン高性能車総括副社長は「身長193センチの自分が後部座席に座っても楽だ」と話した。ガラスにはフィルムを入れ、ドアには三重の遮音幕を採用し、騒音を軽減した。車体に使用した鋼板は一般的な鋼板より10%軽いが、強度は2倍以上ある超高張力鋼板を使用した。エアバッグは9個を搭載している。
現代自はEQ900を来年から世界市場に売り込む方針だ。現代自関係者は「来年1月初めに米デトロイト・モーターショーで北米市場にお披露目し、順次中東、米国、中国でも発売していく」と説明した。
産業研究院(KIET)のイ・ハング上級研究委員は「EQ900とG80(新型ジェネシス)の売れ行きによって、現代自の最高級ブランドであるジェネシスの成否が分かれる」と指摘した。G70などジェネシスブランドの後続モデルは2017年以降に発売される。