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“同性愛は異常”県議がやじ

12月10日 19時07分

10日開かれた岐阜県議会の一般質問で、自民党会派の議員が同性愛についての質疑が行われた後、「同性愛は異常」という、やじを飛ばしました。議員はこのあと、記者団に対し「差別する意味で言ったわけではない」と述べました。
やじを飛ばしたのは、岐阜県議会の最大会派「県政自民クラブ」に所属し、自民党県連の政調会長を務める藤墳守議員です。
10日の県議会の一般質問では、岐阜県庁に勤める30代の職員が、インターネットの投稿サイトツイッターに「同性愛者は異常」という同性愛の人たちを差別する書き込みをしていたことをめぐって、「県政自民クラブ」の別の議員が県に対応をただす質問をしていました。藤墳議員は、この質疑が終わった直後、「同性愛は異常」とやじを飛ばしました。
その後、休憩をはさんで別の会派の議員らが質問に立ちましたが、やじを受けて質疑が中断されることはなく、議会は予定通り終了しました。
藤墳議員は議会の後、記者団に対し「同性愛は社会全体で容認する方向に動いているが、少子化に拍車をかける心配があり、自分の思いをしゃべった。誰かを攻撃しようとか差別する意味で言ったわけではなく、問題ないと思っている」と述べました。
今回のやじについて、性的少数者の人たちを支援する、NPO法人「PROUDLIFE」の副代表理事で中京大学の風間孝教授は、「性的少数者の権利を認めていこうという動きがあるなかで、それに逆行する発言で非常に残念だ。
当事者にとっては自分が否定されたと思い傷つくし、差別されたと感じる発言だ。岐阜県には性的少数者の人権を理解する取り組みを始めてほしい」と話しています。

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