俺のGOAL 岡崎慎司という生き方 2015.12.07


岡崎慎司29歳
(実況)ShinjiOkazakifirstgoalinthepremierleague.
日本代表不動のゴールゲッターは今イングランドで必死にもがいている
(岡崎)最大の理由はプレミアリーグで何か突き破れるんじゃないか自分の限界って。
ドイツでの成功に執着することなく新たなステージへ
岡崎は常に自身の進化を模索し経験を重ねてきた
だが積み上げたものはブラジルでは通用しなかった
世界と戦える真のトップレベルへと成長するためいまだ日本人フォワードが成功を収めたことのない世界最高峰の舞台へ
(岡崎)日本人として切り崩していきたいっていうか。
逆境に挑む岡崎に…
次チャンスねえ!絶対。
…っていうのが重要なんじゃないかな。
現在日本代表は停滞期に陥っている
かつてのような世界を驚かすようなサッカーは披露できていない
日本代表の復活
そして世界に勝つためにすべきこと
岡崎にはその答えが見えている
もがいた後に絶対に結果が出るって信じてるんで。
逃げちゃ駄目だなっていう。
そんな岡崎を高く評価するのは代表の先輩中村俊輔
(中村)僕の見た感じではドイツよりちょっとレベル上なんじゃないかなと思います。
結果が出なくても「挑戦だ」って行ってあれはないですね失敗はないですね。
そして岡崎をプロデビューから代表まで育てた恩師は…
(長谷川)岡崎を6年見てやっぱりサッカー選手にとって一番大事なのハートなのかな。
一人歩きしていた世界基準という虚像を捨て岡崎は世界と戦うため一歩一歩進んでいく
再び日本代表が輝くために
岡崎慎司という生き方が日本サッカーの未来を変える
イングランド中央部に位置する街レスター
(岡崎)よく見たらドイツとはまた違った雰囲気もあるし。
人もまた英語すごい速くしゃべるし。
ありますけどね。
カメラの前でも自然体の穏やかな男岡崎慎司
だがいざピッチに入ると貪欲なゴールゲッターとなる
岡崎の名が欧州で知れ渡ったのはドイツブンデスリーガマインツでの活躍からだ
日本人初の2シーズン連続2桁得点を記録
彼の活躍に目を付けたのはイングランドプレミアリーグのレスター
昨シーズン奇跡の残留を果たし今シーズンはさらなる高みを目指すクラブが岡崎に獲得のオファー
エースの地位を築いたブンデスリーガに迷いもなく別れを告げ岡崎は新天地での冒険へと乗り出した
2015年6月
日本代表はシンガポールとのワールドカップ予選に臨んでいた
大量得点での勝利が目標だった格下相手のホームゲーム
ところがチーム全体で23本ものシュートを放ちながら結果はスコアレスドロー
岡崎もチャンスを物にできず
日本代表はブラジルワールドカップ以後悪いスパイラルから抜け出せずにいた
自分は何回もこういうワールドカップ予選を経験してきてチームを落ち着かせるようなゴールっていうのは今日決めれなかったこと自体で自分の責任によるところは大きいなと思うし。
アジアでも結果が出せない現状
岡崎は自身の責任を痛感していた
日本代表の試合を終えるとすぐに新たな挑戦の舞台イングランドへ
レスターまでの移動中プレミアリーグ挑戦の理由を語った
日本人初の2シーズン連続2桁得点という結果を出したにもかかわらず「怖い」と語った岡崎
同じ環境でなければ結果を出し続けられないという日本人特有の欠点に危機感を感じていた
そこでやり続けてたら例えば違う環境になって違うメンバーに急になったら何にもできなくなるわけじゃないですか。
そういう選手っていうのは。
そうはなりたくなかったんで。
(岡崎)もともと行きたかったプレミアに行くっていうのはずっと目指してたし。
そういうところで言ったら日本代表のワールドカップでの悔しさもあるし。
環境が変わると力をじゅうぶんに発揮しきれない
あのときの記憶が岡崎の脳裏に焼き付いていた

(歌声)
シーズン15得点のマインツでの活躍を引っ提げ意気揚々とワールドカップブラジル大会に臨んだ岡崎
だが結果は1ゴール
そしてアジア最強と称されていた日本代表も4年に1度の大舞台では真価を発揮できなかった
岡崎はこれまでほとんどワールドカップについて語ってこなかったがちょうど1年がたちようやく重い口を開いた
正直整理できたかって言ったらまったくできてないというか。
じゃあどうやったらワールドカップという舞台で思い描く結果が出せるのかっていうのはいまだにずっと考えてることで。
「あの負けから勝つためには」っていう思いで勝ちにこだわってやってきたんですけど。
勝ちにこだわったワールドカップで結果を出せず新体制となった日本代表もいまだ高評価を得るには至っていない
このままでは世界で通用しない
危機感を覚えた岡崎は自身のさらなる成長が必要だと感じていた
(岡崎)僕はハリルさんが来るまでワールドカップの負けの3試合を反省することがなかったんですけど…。
その弱い部分から逃げずにそこをまず世界基準にしてそこからたぶん自分たちのさらなる挑戦が始まるって思っていて。
自分が今まで経験してきた中でもがいた先に何もなかったことはないんで。
何か自分の成長に大事なことが見つかるって自信を持って言えるんで。
だからやり続けるってことが今大事なことで。
成長止めることは駄目なことだと思うんですよね。
そこで選んだ舞台は世界最高リーグとの呼び声も高いイングランドプレミアリーグ
近年は莫大な放映権料を原資に中堅クラブまでもが世界選抜のような選手層だ
過去には中田英寿や香川真司らが挑戦するも名を残す活躍はできず特に日本人フォワードで成功を収めた者はいない
そして岡崎がやって来たのはイングランド中央部に位置する中核都市レスター
クラブは1884年に創設
FAカップ決勝も4度経験している古豪
Jリーグでもプレーした元イングランド代表のリネカーも所属していた
一時は低迷していたがタイの大富豪が経営権を取得してからクラブは上昇
そんなレスターをよく知る男が日本にいる
レスターでプレーした経験を持つ元日本代表の阿部勇樹
(阿部)見てますよ結構。
昨シーズンも見ましたし。
今シーズンも始まって見てますね。
どこ行くにも結構便利な場所。
イギリスのど真ん中にあるし。
静かで集中できる。
食事も取れますしね。
ピッチも何面もありますし。
室内の用具も含めて充実はしてたなと思いますけど。
ホントに勝ちたいって思ってる選手が多いし。
そこからまたステップアップしたいって思ってる選手が数多くいたと思う。
がむしゃらにやってほしいです。
岡崎を獲得したレスターは今シーズン新監督にイタリア人指揮官ラニエリを迎えた
チェルシーやインテルなど強豪クラブを率いてチャンピオンズリーグなどの舞台でも戦っている経験豊富な監督だ
ここで監督の信頼を得て試合に出続けなくては世界トップレベルでの経験は積めない
世界と戦うためいまだ日本人が成功を収められていないプレミアリーグで岡崎のかつてない挑戦が始まる
(スタッフ)グッドモーニング。
(スタッフ)ハウアーユー?
(岡崎)練習試合入ったりとか。
プレミアリーグはシーズン中の練習は調整がほとんど
試合をこなしていく中でチームをつくりあげていく
練習でアピールできない分いったんレギュラーから外れると戻るのが難しくなる
レギュラー入りをアピールしたい岡崎はシーズン開幕前最後の実戦の場となるバーミンガム戦に臨んだ
それまでのプレシーズンマッチでは満足な結果を得られていなかったがこの試合では最大のインパクトを残した
ダイビングヘッドはラニエリ監督への強烈なアピールとなった
すると8月8日プレミアリーグ開幕戦
ホームでのサンダーランド戦の先発メンバーに岡崎の名が
早くも大きなチャンスをつかんだ
岡崎は献身的な前線からのチェック
さらに得意の裏への動きなどで勝利に貢献
ゴールこそ奪えなかったが守備のバランスを重視するイタリア人指揮官は岡崎に高評価を与えた
そして迎えた開幕2戦目
2試合連続スタメン出場を果たすとフォワードとしてその期待に最高の形で応えてみせた
フォワードとしての自らの存在価値を示すプレミア初ゴールでチームを開幕2連勝に導いた
日本サッカーにとっても大きな1点
決して流ちょうとは言えないがその言葉には確かな自信が表れていた
欧州各地で強豪チームを率いてきたラニエリ監督も新加入の岡崎に大きな信頼を寄せている
今シーズン開幕から絶好調のレスターを献身的な動きで支えている岡崎
世界ではまだ無名のストライカーだがチームの中心選手たちはその実力をしっかりと認めている
チームメートとのコミュニケーションも問題がなくまさに順風満帆
(岡崎)ジャパニーズ。
だが岡崎には一つだけ不安なことがあった
ここはレスターにある岡崎行きつけのスーパー
(岡崎)ノーノーノー。
まだ会話がぎくしゃく
買い物を終えた岡崎は自宅にわれわれを招いてくれた

(岡崎)よしっ。
(岡崎)楽っすけど。
ドイツでは清水時代に結婚した奥さんと2人の子供と一緒に暮らしていたが今回は単身赴任
22歳で結婚した岡崎にとって一人暮らしは実に7年ぶりだ
生活感のない殺風景な自宅
食事はクラブで出されるので自炊している様子もない
この暮らしこそが岡崎の不安要素
(スタッフ)実際独身生活になって困ってる部分とかってある?いや全てっすね。
まあ全てっていうか洗濯…やっぱ家事ですかね。
ご飯作るのもそうだし洗濯掃除全てにおいて。
自分が寮出てから結構早く結婚したんで一人暮らしをしない状態できてるし。
寮ですら汚過ぎて家出ていったっていうぐらいで。
まあ向いてないですね一人暮らしにまず自分が。
身の回りのことはハウスキーパーに任せっきり
サッカーに打ち込める環境ではあるものの家族がいないことは相当こたえているようだ
(岡崎)写真ばっか見てますよパソコンで。
家族と一緒に住みたいなと思いますけどね。
もし家族がいたらサッカーの方も我慢ができたりとかするのかなと思うんで。
家族の重要性感じてるっていうか。
新たな場所で初めての単身赴任
一人の時間が増えたことで岡崎自身にもある変化が
(岡崎)あんまり過去を振り返ることないんですけどふとよくここまで来たなみたいなふうに思うときもあって。
それ自分に過信とかしてるわけじゃなくて。
でもここで終われない。
ここまで来たならもう一個上に行きたいっていう。
せっかくここまでチャンスもらえたならとか。
どっちかっていうとそういう考えに至りますね。
2005年岡崎は兵庫の名門滝川二高から清水エスパルスに入団
特に鳴り物入りというわけでもなくフォワードとしてはチームで8番手の存在だった
だがそこから岡崎はもがいてはい上がりチームを代表する選手に成長
そして世界へと巣立っていった
岡崎にとってその原点であるエスパルスとは?
プロとしての心構えを学んだ大切な場所
ここに岡崎の転機があった
プロ1年目から指導した長谷川健太氏に入団当時の話を聞いた
会ったときには想像できなかったですね。
ただ点を取るツボは持ってましたんでどうなるかな?この子はと思いながら…。
「足が遅い」という欠点を克服するため岡崎は1年目からフィジカルトレーナーの指導を直訴
バルセロナオリンピックのリレーでファイナル進出の経歴を持つ杉本龍勇氏
Jリーグ時代そしてドイツ移籍以降も専属契約を結び今もレスターの自宅でトレーニングの指導を行っている
岡崎にとって最も頼れる存在だ
遅い子の典型。
手足は一生懸命動かしてるんだけどまったく進まないって状況だったので。
(杉本)そこにとにかく特化して。
杉本氏の指導の下走りに関するウイークポイントを徐々に克服していった岡崎
今では飛び出しのスピードが速いという評価を受けるまでになった
長谷川監督もその成果を感じていた
そして清水で結果を残し自信をつかむとやがて日本代表にも定着した
他の場合は身体的な才能はなかったかもしれませんがハートの面で非常に大きな才能持ってたのかなと。
だが瞬間的なスピードだけでは世界と渡り合えないとも感じていた
(岡崎)僕はやっぱり生きないと思ってて。
岡崎は自身のストロングポイントを見極めそれを磨き必ず結果へとつなげてきた
そして次なる挑戦
新天地における理想のストライカー像とは?
前線からの守備でのハードワーク
それは岡崎の代名詞ともいえる武器でありプレミアリーグでも通用した
開幕4試合目
先制を許したレスターは試合の流れを変えるべく岡崎を後半から起用
セカンドストライカーの位置に入った岡崎は全速力で相手のパスコースを切りにいく
これでレスターの守備は引き締まり試合の流れを引き寄せた
すると85分岡崎が猛チャージ
ボールを奪うと一気にカウンターへと展開
(ホイッスルの音)
敗戦濃厚の劣勢から同点に追い付いた
世界最高峰のリーグでも通用したハードワーク
岡崎は守備と攻撃をつなぐ潤滑油となった
岡崎の特長について地元紙の記者は…
(ロブ)素早く自陣に戻りそして相手ディフェンダーの裏へ飛び出していく。
カウンターアタックには欠かせない選手なんです。
ハードワークも怠らないし。
ファンも慎司が積極的にトライしていると感じていますよ。
ゴールを決めればいいというものではないんだ。
慎司は守備のときには戻ってきてタックルを決めたり献身的に動いている。
チームへの貢献は大きいね。
慎司はまるで忍者のようだね。
強さとスピードがあってタックルも素晴らしいんだ。
彼はボールを奪うための情熱と意欲がすごいわ。
それと動きもシャープよね。
そう。
完全なるチームプレーヤーよ。
世界から生粋のストライカーが集結するプレミアリーグで受け入れられた攻守の献身性
まさに岡崎が求めていた評価だ
結局求められてるとこが今ストライカーだけではなかったりするんで。
チームの役割って増えてるじゃないですか。
ストライカーとして。
僕はそういうのも見ながらチームに貢献しながらも点決めれるっていうのが僕はやっぱり重要なんじゃないかなというか。
岡崎らしい取り組みで上々のスタートを切ったプレミアへの挑戦
だが試合を重ねることで思わぬ弊害も出てきていた
そんな岡崎に日本代表の攻撃をけん引したあの男がアドバイスを送る
チームの貢献度高いけど「使い勝手がいい」ってなってくるとまた話が別になってくるね。
プレミアリーグでスタメン出場を続けていた岡崎だったがその状況が少しずつ変わってきた
流れを変えるため最初にベンチに退くことが多くなってきたのだ
その象徴的な試合がアストン・ヴィラ戦
試合は2点をリードされ敗戦濃厚
ゴールが欲しいラニエリ監督は攻守のバランスを保っていた岡崎をベンチへと下げる
するとレスターは安定感を失いつつもノーガードの打ち合いを展開
そして結果的に劇的な逆転勝利をマークした
岡崎の交代で変わった流れ
くしくも試合を動かすために岡崎が交代する試合が多くなっていくきっかけとなった
この試合の帰り道試合を見に来ていた専属トレーナーの杉本氏に岡崎はつい本音を漏らした
行きましょう。
お疲れさんでした。
っていうか45分だからそんなに疲れてねぇか。
そんなことはねえ。
予想外の展開に岡崎はあらためてプレミアリーグの難しさを感じていた
プレミアって感じっすね。
あんな展開になるんだっていう。
(杉本)まあね。
(岡崎)まあいいっす。
次だ。
(杉本)ホントに次だ。
(岡崎)とことん繰り返すしかないかなって。
来たときにホントに俺が勝負したいところはどこなのかっていうとこだけはっきりさせとくっていうか。
空回りするのが一番駄目だと思うんで。
できないことをやって…。
(杉本)あれもこれもじゃなくてな。
別に悪くなかったと思うんで。
悪くなかったのに45分で終わっちゃったからさ。
「俺か!」って感じだったんですけど。
結局だから前回と一緒なんですよ前節と。
「代えるの俺か!」って感じで今後も代わるから。
そこ何?英語で会話したの?ジェスチャーで…。
(岡崎)「me?」は心の声ですけど。
言えよ!「me?」って。
何かアドバイスくれるんかなと思ったら「Ichangeyou」そこでお前「何で?」って「Why?」ぐらい言えばよかった。
こんな英語で言われるとこんなにぐさって刺さらないもんなんかっていう。
「お前交代」って言われる日本語よりも全然響かなかった。
この試合以降フル出場がなくなってしまった岡崎だが彼に太鼓判を押す男がいる
セルティック時代チャンピオンズリーグで大きなインパクトを残した中村俊輔
日本代表で岡崎と知り合って以来親交を深め今でも年に一度は食事会を開く仲だという
ヨーロッパで成功を収めた先輩として岡崎について語ってくれた
いつだっけな?ほぼ毎年1回ご飯食べますけどオフ中に。
「イギリス行きたい」みたいな話聞いてて。
この年齢でリスクあるけど行く?と思ったんですけど。
すごい熱く語ってたんで。
今ね…ことし頭から出てるし。
出続けてるし評価もいいし。
それで言われんのが「得点が取れてない」とか言われてますけど。
でもチームの状況によって自分が何を今すべきかっていうのができてるんで。
貴重な選手じゃないですか。
かつて中村俊輔は大活躍したセルティックから自身の憧れだったスペインへと戦いの場を移したが思うような成果を残せなかった
ドイツで結果を出し念願のプレミアに挑戦した岡崎をそんな自分の経験と重ねていた
挑戦したいっていう…。
僕もスペイン行きましたけど結果全然出ませんでしたけど。
ドイツで足を止めてるのが怖いんじゃないですかね。
挑戦ですけど。
行ってね結果が出なくても「挑戦だ」って行ってあれはないですね失敗はないですね。
そのままマインツ行って妥当な成績残して日本代表になるたびに帰ってって。
サッカー選手として1回しかないのに。
後で後悔しますよ。
僕全然スペイン行ってまったく後悔してないし。
行ったからこそいろんなことが通じなかったりそういうのも怖がらずに岡崎は行ったっていうのは彼のもともと持ってるそういう本能っていうか。
岡崎の挑戦に期待を寄せる中村俊輔は現状を打破できると語った
元日本代表エースの中村俊輔。
いまだ現役として横浜F・マリノスではチームをけん引
そんな中村俊輔が見る岡崎の現在地とは
ゲームの流れを読めるシャドーストライカーみたいな感じだから使われてると思うけど。
チームの貢献度高いけど「使い勝手がいい」ってなってくるとまた話が別になってくるね。
そう。
中村俊輔が語るとおり最初の交代カードとなっている岡崎はまさに「使い勝手のいい選手」というポジション
岡崎にとって10試合目のプレミアリーグはチームがリードしていた後半守備固めでの起用だった
この試合逃げ切りに成功したレスターは5位キープと絶好調
岡崎も全試合に出場し貢献しているのは確かだが…
いちストライカーとしては素直に喜べる状況ではない
レスターの絶対的フォワードはことし才能が一気に開花したヴァーディ
岡崎の守備の貢献もありフィニッシュに集中できるヴァーディは得点を量産
10試合連続ゴールを決めるプレミア記録で得点ランクでも1位につけイングランド代表にも呼ばれるようになった
一方で引き立て役となった岡崎にとっては守備のイメージを払拭するどころかそのイメージが固まりつつあるが…
勝って最後の何分みたいな。
締めるときに岡崎を使うっていう試合も出てくると思うけど。
今はこのバランスでいい気がしますね。
あんまり点ばっか意識しちゃうと…。
そういうことずっと繰り返してるとぽろっぽろっぽろって取れますよ絶対。
点が。
いいこと絶対起きるのを分かってる。
頭良くなきゃあのレベルまでいかないからね。
そうそうそう。
早くに結果を求められるポジションでありますけど僕は今のプレーを続けるだけかなと思っていて続けた先に2年目3年目とホントにどうしようもないときが来たらもしかしたら自分はエゴに走らなきゃいけないときがあるかもしれないですけど。
今はそうじゃなくていいのかなって。
(岡崎)今は試合に出たり出なかったり続けながら自分がこういうプレーヤーでこういうところで結果出せる。
理解されることが一番大事だと思ってて。
そのためには自分は泥くさくてもこのチームのためにやれることやらないといけないと思ってるし。
自分がやれてることにプラスゴールっていう結果っていうものがついてくれば。
そういう自信はあるんで。
岡崎がレギュラーを争っているのは昨シーズンチームの得点王ウジョアだ
岡崎とは対照的に空中戦が得意な典型的ストライカー
得点力はあるが守備に気が利くタイプではない
ハードワークを評価される岡崎は得点力が加わればレギュラー定着にぐっと近づく
そのゴールのため今追究しているのがクロスへの対応
ニアファー足元
点で合わせようと色々と動きを工夫しているが理解されるまでにはもう少し時間がかかりそうだ
ハードワークと決定力を兼ね備えたストライカーへ
それはすなわち日本代表を次のステージに上げることにもつながっていく
世界を巡り様々な国で戦い続ける岡崎
その歴史の一部を見せてもらった
(スタッフ)何年分ですか?
(岡崎)5年ですね。
(スタッフ)2010?
(岡崎)はい。
(スタッフ)ちょうどワールドカップ?
(岡崎)ワールドカップ後っすね。
2010の9月なんで。
アジアカップ終わった直後のやつとか…。
シュトゥットガルト…思い出深いですねあれは。
子供も生まれたし。
移籍決まって弾丸で行って子供その後見てって感じで。
2〜3日してまたブンデス行ってみたいな。
試合に出れなくてみたいな。
(岡崎)コンフェデもね自分にとってはおっきかったし。
マインツに行くためには。
95試合自分が出てるっていうのが信じられないですからね代表で。
ありがたいことですけど。
自分がいつもコンディションよかったかっつって思うとそうではないと思うんですけど。
その陰では試合出たかった選手もいっぱいいたと思うし。
感謝しかないですよね。
こればっかりは。
いつまで日本代表にいれるか分からないですからね。
いれるうちにスタンプ増やしますまだまだ。
11月岡崎はワールドカップ予選を戦う日本代表に合流
シンガポール戦は勝てばグループ首位となる重要な一戦だったが岡崎には最後まで出番がなかった
試合は岡崎の抜けたマインツに所属する武藤らの活躍で見事勝利
ベンチ入りした代表戦で90分間出場しなかったことは岡崎の記憶にないという
だが代表からイングランドに帰ってきた彼の表情は思いの外明るかった
だからプレミアで壁にぶつかるだろうなと思ったし。
ただそうしたら絶対日本代表で試合に出続けることはなくなるだろうなって。
全部予想どおりに今正直きてて。
「どうせこうなるだろう」みたいな感じで思ったことが今そのとおりになってるんで。
代表でスタメン落ちしてでも日本のレベルアップのためにと自分を信じて突き進む岡崎
今何より必要なのはプレミアリーグでのゴールだ
やりながら…でも何かこうポイントが絶対どっかにある。
ストライカーとして…。
試合に出たらとにかくがむしゃらにもがくじゃないですけどやってみるっていうのが今自分が出せる答えかなと思って。
サッカーってそれが一番重要だと思ってるんで。
考えることが一番重要ではなくて「全力で毎日を生きる」じゃないですけど練習もそうだし試合もそうだし。
与えられたものを一生懸命やらなきゃいけないなと。
正直今までの挑戦と全然変わらないですね。
挑戦は挑戦なんで。
後悔したことないんで自分が決めてきた選択に。
それと一緒でこのプレミアに来たことはホントに自分にとってのいつもどおりのチャレンジだし。
自分らしく生きてんなって思いますね。
人とは違う自分の生き方がこれだっていう。
その証明のためにもゴールが欲しいっすね。
こう語った日から2日後の11月21日ニューカッスル戦
2点リードの後半28分
相変わらず守備固めでの出場だったが与えられた少ない時間の中そのときは訪れた
(ホイッスルの音)
奇麗な形ではなかったがまさに岡崎らしい泥くさいゴール
岡崎がこのゴールをどれだけ欲していたかはそのくしゃくしゃの笑顔が物語っていた
これでレスターは首位に浮上
今最高潮のチームの輪の中に岡崎はいる
世界最高峰の舞台でもがき続けるストライカー岡崎慎司
これまで幾度となく逆境をはね返してきた男は自身の未来を切り開くためあえて激しい競争の中に身を投じた
世界に勝つため今ある環境に満足しない岡崎慎司という生き方
その挑戦は日本サッカーにとって希望の光
だが本人にその気負いはなく純粋にサッカーを楽しんでいる
(スタッフ)サッカー楽しくてしょうがないでしょ?そうですね。
こういうときに会いたいときに家族いたらさ…。
甘いかもしれないですけど。
時間ないんで。
ありがとう。
来月岡崎の家族はイングランドへと移住
最も心強いサポーターがやって来る
2015/12/07(月) 00:45〜01:40
関西テレビ1
俺のGOAL 岡崎慎司という生き方[字]

日本代表の不動のゴールゲッター岡崎慎司がいまイングランドプレミアリーグでもがいている!世界と戦える真のトップレベルへと成長するために…逆境に挑む岡崎慎司に密着!

詳細情報
番組内容
今季より世界最高峰のイングランドプレミアリーグに挑む岡崎慎司29歳。ドイツで収めた成功に執着することなく、新天地での冒険へと乗り出した理由とは?これまで積み上げて来たものはブラジルでは通用せず、岡崎に宿った危機感。世界に勝つために日本代表は何をしなければならないのか?あえて逆境に挑むストライカーを独占密着!再び日本代表が輝くために…岡崎慎司という生き方が日本サッカーの未来を変える!
出演者
岡崎慎司(レスターシティFC) 

中村俊輔(横浜F・マリノス) 
阿部勇樹(浦和レッズ) 
長谷川健太(元清水エスパルス監督) 
クラウディオ・ラニエリ監督 

【ナレーター】
鈴木省吾
ご案内
【番組ホームページ】
http://www.sut−tv.com/show/okazaki2015/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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