第64回全日本相撲選手権 〜国技館から中継〜 2015.12.06


生字幕放送でお伝えしますアマチュア相撲の日本一を懸けた戦い。
きょう、ことしのアマチュア横綱が決まります。
東京・両国の国技館です。
数多くの名選手、名力士を生んだ全日本相撲選手権。
長い歴史を重ねてことしで64回目を迎えました。
この1年アマチュア相撲の大会で好成績を挙げた社会人大学生、高校生が全国からアマチュア横綱を目指して集まりました。
総勢64人。
午前中から予選が行われまして現在は決勝トーナメントベスト16を決める戦いが進んでいます。
解説は日本相撲連盟専務理事大野孝弘さんです。
大野さんよろしくお願いします。
大野⇒よろしくお願いします。
土俵が、この対戦2回戦最後の相撲です。
東から社会人アイシン精機の神山、同志社大学のOBです。
去年は、この大会でベスト165回目の出場です。
西は拓殖大学2年生、ことしの学生選手権のチャンピオン学生横綱、黒川宏次朗。
この対戦が終わりますとベスト16が出そろいます。
突き放していきたい黒川。
中に入りたい神山。
いろんな技を持っています。
1m80cm105kgの神山と150kgの黒川宏次朗です。
寄り倒しました、黒川宏次朗学生横綱、ベスト16進出です。
これでことしの全日本選手権ベスト16が出そろいました。
大野さん、少し食いつかれてどうかと思いましたが。
そうですね。
慌てずに自分の体勢に持っていって引き付けて最後は相手が投げを打つところ体を寄せてそんな感じですね。
2年生で学生横綱を取りました。
乗っていますね。
体も大きくなっていますし自信もついたと思います。
きょうはお兄さんも出場していますので、お兄さんも優勝候補楽しみです。
ベスト16まで勝ち上がってきました。
ベスト16が出そろいましたので紹介します。
緑の色が社会人、青が学生です。
見ますと学生が多いわけですけれども16人の中で学生10人、社会人6人という構成です。
この中で近畿大学の石橋4年生。
日大3年生のトゥルボルド東京農業大学4年生の小柳このあたりが注目ですね。
学生のランクの1位は近畿大学の石橋君ですけれども小柳君は東のチャンピオンですし日大のトゥルボルド君も一時、腰を痛めてましたけれどもだいぶ元気になりましたよね。
去年ベスト4に入った宮下もことし勝ち上がってきました。
もう一方のブロックです。
社会人が4人います。
この中では、やはりアイシン軽金属、黒川宗一郎ことしの国体の成年のチャンピオンです。
そして初優勝を目指すベテランの荒木関もベスト16で勝ち上がってきています。
2年前の学生横綱、一ノ瀬康平も勝ち上がりました。
学生横綱の黒川宏次朗も勝ち上がってこの中でいいますとやはり黒川宗一郎でしょうか。
そうですね黒川選手が第1有力ですね。
ことしは世界選手権大阪大浜で開かれました。
9年ぶりに日本で開かれました。
無差別で優勝国体成年の部でも優勝しました。
去年の全日本選手権惜しくも決勝で敗れて準優勝です。
その黒川に大会の思いを聞いています。
黒川⇒学生に負けてばかりいられないなというのはあります。
これを取ったら正直アマチュア相撲で1番だと思うので僕の最終目標と言ったらそうなるのかもしれないですね。
きょうは優勝して、ことしを締めくくりたいと思います。
学生には負けられないという話でした。
このところこの大会3年連続学生が取っていますよね。
黒川君も卒業したばかりですから十分チャンスはありますし世界選手権も取っていますので自信になっていますよね。
左四つ、右の上手を引くのがいちばんいい形です。
次の対戦は木崎信志、日大の4年生との対戦です。
もう1人、注目が学生の小柳です。
東京農業大学の4年生です。
小柳も世界選手権重量級のチャンピオンです。
大会への思いを聞いています。
小柳⇒1年の最後の締めくくりではないですけれどもいちばん大きな大会なのですごい今まで優勝するというのは憧れとかもあったりするのでそういう意味では結構、意味の深い大会です。
出るからにはやっぱりいちばん上に上がりたいなという。
優勝ですね。
なかなか大きなタイトルは取れないんですけれども、どうでしょうか。
これが最後ですからね。
1年の集大成でもありますし4年生ですしここに出てくる選手は、やはり優勝をねらって出てくるわけですからその中でも特にベスト16に上がるのは難しいというのを味わいながら上がってきています。
この16人誰が優勝してもおかしくないという大会だと思います。
近大の池川と小柳が次の対戦です。
ことしの全日本選手権では相撲中継、新しい取り組みをしました。
主審の方の胸のあたりに小さいカメラを装着しました。
小型のカメラを装着してより選手に近いところの映像を皆さんにお届けできればと思っています。
放送の中で何度かご紹介できると思いますので、そちらの映像も楽しみにしてください。
ちょうど主審の方の胸につけたカメラからの映像です。
迫力がありそうですね。
よく撮れていますよね。
放送の中でも、折を見てご紹介していきたいと思います。
これからベスト16が出そろって3回戦が始まります。
東から東洋大学職員の中出雄真西からは株式会社折尾鉄工所梅崎です。
左の上手が欲しい中出と右の前まわしが欲しい梅崎、社会人どうしの対戦です。
1m85cm170kgの中出九州情報大学のOB。
初めて全日本で決勝トーナメントに進んで初戦を突破しました、梅崎。
前まわしが欲しい西の梅崎。
右四つに組みたい中出。
中出の勝ちです。
ベスト8進出全日本3回目の出場で、初めてベスト8進出を果たしました。
6年前は高校横綱です。
相手が動いてきました。
対応は、どうだったでしょうか。
慌てずに、それについていきましたね。
主審の胸につけたカメラです。
落ち着いていましたか。
慌てないで差し手から攻めるという。
左でまわしを引きました。
東洋大学職員、まず社会人どうしの対戦は中出が勝ち上がってベスト8進出を決めています。
続いては優勝候補の1人近畿大学1年国体ベスト4全国体重別135kg以上のチャンピオンです。
右四つの相撲です。
西は中央大学の3年生新しいキャプテン矢後です。
けんか四つですね。
石橋君が出足で前に持っていくところを見てみたいですね。
きょうの動きはどうですか。
だいぶかたくならず予選はいい相撲を取っていました。
決勝トーナメント2回戦は東洋大学の村田を寄り倒しです。
石橋と矢後の対戦学生どうしの対戦です。
富山商業高校出身の石橋です。
矢後は埼玉栄高校出身です。
出身は北海道です。
力強い相撲です、石橋、ベスト8進出です。
序盤は右を封じられましたがそこからの流れはどうでしたか。
決して慌てずに自分の相撲を取っていました。
腰が重いですよね。
少し押されるんですがしっかり残る腰がありますよね。
途中で上手を引きました。
豪快なすくい投げですね。
これでベスト8進出です。
続いて3回戦日大新しいキャプテンのモンゴル出身のトゥルボルド、鳥取城北高校の出身です。
西は拓殖大学の4年生のキャプテン宮下。
去年この大会でベスト4まで勝ち上がっています。
右四つがっちりと組めば力のあるトゥルボルド。
宮下は右の上手が欲しい相撲です。
トゥルボルドは決勝トーナメント2回戦、福島の工藤との対戦でしたが4分近い長い相撲を制して勝ち上がってきました。
右四つ左の上手トゥルボルド。
右の上手の宮下という対戦です。
トゥルボルド、ベスト8進出です。
大野さんいかがでしたか。
きょうは、いい相撲を取っていますトゥルボルド君は。
どの辺りですか。
今までは前に出てこられる相手ははたいちゃうんですよね。
きょうは、はたかないで自分から前に出ていますよね。
宮下も左から押っつけながら右を封じましたが上手が効きました。
トゥルボルド、ベスト8進出です。
去年はけがのため、この大会に出場できませんでしたトゥルボルド次は東京農業大学の小柳の登場です。
近畿大学4年生池川との対戦です。
小柳は学生選手権でベスト16黒川宏次朗に敗れて上位に進出することはできませんでした。
学生最後の全日本。
小柳は全日本は決勝トーナメントでは、まだ白星がありませんがことし初めてこの決勝トーナメント2回戦日大の小山内を破りました。
いい相撲でしたね。
いい相撲を取っていますよ。
小山内押し切った2回戦の相撲がありました。
池川との3回戦です。
どの辺りがポイントですか。
池川君も学生選手権で準優勝しています。
結構自信をつけてきていますよね。
体が柔らかいんですよね。
懐も深いしそれをなんとか中に入って小柳君は相撲を取ったらいいんじゃないかと思います。
組めば池川のほうが力があるでしょうか。
立ち合い下がっていますよね池川君は。
かち上げがすごい強いんですよね。
かち上げの立ち合いをするのでそのカウンターをまともにくらってしまうとちょっと厳しいですよね。
池川の右のかち上げですね。
小柳君も分かっていると思いますけれども。
予選でも右のかち上げを2度見せています。
寄り切りました、小柳の勝ち。
上手を許しましたが右から起こしていった小柳ベスト8進出。
やはり、かち上げがきましたね。
あのかち上げをまともに食らってしまうとちょっときついですよね。
今、どうでしたか。
そんなに食らってはいませんが分かっていますからね。
上手を差して。
学生選手権で池川君は気をよくしていましたのでやっぱり前に出てきましたね。
体を入れ替えて小柳君はいったんですけれど懐が深い、体がやわらかいそれで攻めあぐんでしまいましたね。
いかがですか。
あごの下ですね。
それでも少し食らっていますよね。
左が差していますのでね。
体を入れ替えてすくい投げをしてこれでいきたいところですね。
上手が深かったですね。
池川君、よく残ってますよね。
休まないでいったところがいいですよね。
1回休んでしまうと池川君の逆襲ですよね。
準々決勝2回戦はトゥルボルドと小柳の対戦が決まりました。
3回戦の5試合目日大の木崎信志と社会人優勝候補のアイシン軽金属の黒川宗一郎です。
木崎に聞きますと黒川宗一郎対策はできているということです。
上手を取られてもいいから横についていく作戦を取るということでした。
前さばきがいいんですよね木崎君は。
黒川得意は右の上手です。
圧力、黒川宗一郎の勝ち。
まわしは切られましたがそれでも攻め込んでいきました。
黒川宗一郎ベスト8進出です。
日大4年生、キャプテンを務めてきた木崎信志ベスト8進出なりませんでした。
いかがでしたか。
やはり黒川君の出足ですね。
木崎君もいい相撲を取ったんですけれどね。
考えた相撲ですよね。
黒川君の懐が深いですからね。
何回か、いい相撲を取って木崎君は頭をつけましたけれども上手を取られてしまったんですね。
土俵、あとがありませんでした。
かまわず黒川君は前に出ていましたね。
黒川宗一郎ベスト8進出です。
これで5人が決まりました。
東洋大職員の中出近大の石橋日本大学のトゥルボルド東京農業大学の小柳そしてアイシン軽金属の黒川宗一郎です。
学生どうしの対戦です。
近大4年生の玉木と中央大学4年生日本学生選手権で小柳に敗れましたが2位に入った吉本の対戦です。
玉木は突き放しから強烈な左からの小手投げを持っています。
勝ったのは吉本です。
全日本選手権初出場でベスト8進出です。
きょうは頭からいきましたね。
うまくいなしましたね。
玉木君もいなすんですけれど一歩一歩が大きいですよね。
ですから玉木君は足が流れてしまうんですね。
きょうはいい動きが出ている吉本。
東日本学生選手権で小柳に敗れましたが第2位でした。
これが、大きな自信になったということです。
あと2試合です。
ベテラン29歳悲願の全日本のタイトルを目指します荒木関賢悟東洋大学職員です。
そして西はやはりこちらも社会人山口県響高校教員の中村優太、30歳です。
ベテランどうしの対戦です。
押し相撲の荒木関。
中村も押しながらも左からの攻めがあります。
日体大のOBです。
決勝トーナメント2試合戦ってきました。
日体大の三輪を下してきました。
荒木関の攻めです。
5年前にこの大会で2位に入りました。
澁谷に敗れて全日本のタイトルはこのときは取れませんでしたが悲願の初優勝に向かって内容はいかがでしたか。
きょうは前に出るいい相撲を取っていますね。
荒木関も調子がいいんじゃないですか。
この相撲は審判につけた小型のカメラで見てみたいと思います。
どうでしょうか?迫力がありますね。
荒木関の相撲はどうですか。
腰が割れていて、前に出ていますよね。
手も出ていますしまわしを取られると弱いのでその辺は自分で十分分かってますので、まわしを取られないように前に出ていますよね。
この対戦が決勝トーナメント3回戦、最後の相撲です。
最後の枠です。
一ノ瀬康平と学生の黒川宏次朗です。
一ノ瀬は2年前の学生横綱です。
現在は福岡の博多高校で相撲部の指導にあたっています。
2年前は小柳を破って学生横綱のタイトルをつかみました。
黒川君もまわしが取れればいいんですけれどね。
でも突っ張っていくでしょうね。
上手出し投げ。
黒川宏次朗、ベスト8進出。
最後は右の上手に手が掛かっていたでしょうか。
うまくいなしました。
やはり学生選手権から勢いに乗ってきた感じですかね。
そうですね。
気をよくしているんでしょうね。
自分の相撲に自信を持って決して下がっても自分から下がらないというか。
落ち着いて対処していますよね。
拓殖大学の舛田監督に聞きますとまだまだ非力で序盤は突っ張るしかないんだという話をしていました。
これでベスト8が出そろいました。
社会人3人そして学生5人というこの8人です。
どうでしょうか。
かなり勝つべき選手が勝ち上がってきたなという感じですか?順当ですね。
まずはこの中でやはり注目に挙げた黒川宗一郎。
決勝トーナメントの相撲をご覧いただきます。
こちらが2回戦。
松永昭久との対戦です。
見て立っていきましたね。
決して慌てず相手の動きを見ながら。
押される相手ではありませんからね。
先ほどは木崎信志と相撲を取りました。
うまく木崎に取られましたけれど。
まわしを切られても慌てずに前に出ていましたね。
やはり社会人になって落ち着いてきたという話を本人もしていました。
そしてもう1人注目に挙げた小柳もきょうの決勝トーナメントの相撲を振り返ってみます。
まずは日大学生選手権団体の優勝の立て役者小山内ですね。
攻めきりました。
何度も差されそうになりました。
下から下から前に前に持っていきましたね。
いい相撲を取りました。
そして池川との対戦です。
かち上げに少し起こされる部分がありましたね。
一気に攻めたのがよかったですね。
休んでしまうと押し返されてしまいますからね。
本人も非常に調子がいいという話をしていました。
この中でいいますと次の準々決勝で楽しみなのはトゥルボルド対小柳ですね。
やはり学生の大会で何度かあたっていますので手を知っていますからね。
きょうの解説、日本相撲連盟専務理事の大野孝弘さんです。
大野さんこのところ日本選手権、学生が3年連続で優勝しています。
社会人としても意地があると思います。
そうですね。
黒川選手は国体も取っていますしやはりいちばん大きな全日本選手権を取りたいというのが目標ですからね。
頑張っています。
きょうは調子がいいですよ。
社会人が4年ぶり松永六十四以来の社会人でのアマチュア横綱なるかどうか。
期待がかかっています。
これからその8人による準々決勝が始まっていきます。
その社会人アマチュア相撲には大相撲に進むうえでの新たな規定が今年度からできました、いちばん下です。
三段目最下位格です。
ベスト8に進むと三段目最下位格付け出しということになります。
ベスト8に進んだ社会人はその資格を得たということになります。
社会人にもっともっとプロの門戸を広げようということです。
どうしても相撲人口が少なくなっていく中で本当にありがたいと思いますね。
この中でいいますと中出黒川宗一郎、荒木関この3人にプロへの意識があるかどうかは分かりませんけれどそういった新たな制度ができました。
もちろん、これまでのとおり4つの大会のタイトルを取った選手は幕下15枚目格。
そして全日本とほかの大会でタイトルを2つ取りますと10枚目格付け出しは変わりません。
中出と石橋の対戦です。
相四つの両者です。
中出君も出足がいいですし石橋君はちょっと受けて取るんですけれどきょうは結構押されもせず自分の相撲を取ってますね。
立ち合いゆとりがありますね。
それが鍵になると思います。
決勝トーナメントに入って得意の相撲、右が差せている石橋です。
寄り切り、石橋ベスト4進出。
近畿大学4年生石橋広暉が全日本選手権初めてのベスト4進出です。
立ち合い、上手を取りにいきましたね。
速かったですね。
上手からすぐに振って一気に攻めましたね。
中出も一瞬上手はかかったんですけれどもそれは切れました。
石橋がベスト4の1つの枠を取りました。
次が注目、日大3年生トゥルボルド対、東京農業大学の小柳です。
この2人はことしの世界選手権の団体の日本対モンゴルの大将戦で対戦しました。
あのときは小柳が勝ちました。
試合はモンゴルが勝ったんですけれども。
組み止めればトゥルボルド。
組まれたくない小柳です。
一気に攻めたいですね。
宇佐大会の3位決定戦ではトゥルボルドが小柳に勝っています。
日大の新しいキャプテン。
日大としては初めての外国人のキャプテンが誕生しています。
そのトゥルボルド、鳥取城北出身。
見合う形になりました。
頭でいった、押し倒しました。
トゥルボルドの勝ち。
小柳、ベスト8で敗退。
最後は頭であたっていきました。
すばらしい最後のあたりでした。
内容としてはどう見ればいいですか?立ち合いも両者ともいい立ち合いをしています。
離れたときにですねちょっと見すぎですね。
小柳君、自分から攻めればよかったですね。
途中はよく取っていますよね。
これも足が流れたときが勝負で突き落としができればよかったんですけれども。
まわしを切って離れるんですよね。
頭であたっていくんですね。
小柳も少し構える形でした。
ちょっと見すぎましたね。
小柳君が先に出ないといけないですね。
勝ったのはトゥルボルド。
石橋とトゥルボルドの準決勝です。
準々決勝の3試合目アイシン軽金属の国体チャンピオン黒川宗一郎と中央大学4年生、吉本雄斗。
右の上手が欲しい黒川に対してもろ手突きから突っ張って左の前まわしが欲しい吉本。
それでも先ほど近大の玉木との相撲は吉本頭からかます立ち合いを見せました。
押し出し、黒川宗一郎の勝ちです。
黒川宗一郎、ベスト4進出。
手繰るとき、ぐらつく場面がありました。
慌てなかったですよね。
主審のカメラで見てみましょう。
突き返していきました。
相手にまわしを取らせないように下に入って攻めていますよね。
吉本のほうがですね。
そうです。
それに対してうまく黒川宗一郎が落ち着いた対応を見せました。
慌てませんね。
勝って弟の相撲を土俵下で見る兄・黒川宗一郎です。
準々決勝、最後ベスト4残る枠は1つです。
東洋大学職員の荒木関、29歳とことしの学生横綱、黒川宏次朗。
荒木関は実業団横綱は3回取っていますがアマチュア横綱のタイトルはまだ取っていません。
若くて勢いのある黒川どんな相撲になりますか。
まわしを取られると荒木関のほうがちょっときついので突っ張っていくでしょうね。
その突っ張りをどう対処するかですね。
黒川君が。
兄・黒川宗一郎が土俵下で声援を送ります。
黒川宏次朗ベスト4。
これで準決勝の第2試合は兄弟対決。
荒木関、ことしもアマチュア横綱のタイトルに手が届きませんでした。
今の相撲です。
かましていきましたね。
荒木関も突っ張ってうまく離れようと攻め込んでいきました。
このいなし。
効きましたね。
ちょっと腰が入りましたね。
これで4人が決まりました。
今、舛田監督がかなり熱く指示を送っています。
兄弟そろって教え子ですからね。
この大会前もお兄さんが拓殖大学に来て一緒に稽古を積んでいました。
ベスト4が出そろいました。
社会人1人、学生3人というベスト4です。
なかなかいいメンバーが勝ち上がってきましたね。
順当といえば順当ですね。
小柳選手も頑張りましたが、しょうがないと思うんですけれども。
小柳、敗れたトゥルボルドとの試合を振り返ります。
小柳突っ張ってちょっと見すぎてしまったという大野さんの解説でした。
自分から攻めればいいんじゃないかなと思うんですけどもね。
ここですね。
トゥルボルドも、もう一発強いあたり。
なかなか攻められないんですね。
全くカウンターですよね。
ベスト4の顔ぶれトゥルボルドと小柳の相撲をご覧いただきました。
この中から誰が勝ち上がっていくのかことしのアマチュア横綱。
黒川としては学生にだけは負けたくないそろそろ社会人が、という話をしていましたね。
まず最初に、弟には負けたくないということでしょうね。
兄弟対決で準決勝があります。
歴代のアマチュア横綱ここ5年間を見てみます。
2010年澁谷悟、松永六十四、ここは社会人が2年連続で取りました。
そのあと遠藤、川端、大道と大相撲の世界で活躍する3人が学生が3年連続取ってこのところ3年連続。
大学生が4年連続取るというのは大会史上、初めてなんですよね。
そうですか。
かつて高校生のくしまが勝ったとき高校生と大学生が4年連続勝ったことあるんですが大学生が4年連続というのは初めてですね。
ですから黒川としては。
勝ちたいですね。
石橋対トゥルボルドことしは金沢大会でトゥルボルドが石橋を破っています。
学生選手権の団体でこの両者は2度対戦がありました。
1勝1敗。
右四つに組んだ場合どうかというところです。
相四つですからね。
先に上手から攻めるのがいいでしょうね。
先ほど石橋は上手をねらいにいって中出を破りました。
勝てば決勝進出。
ちょっと下がったトゥルボルド。
ここは間合いを嫌います。
比較的、立ち合いが非常にいい形で進みました。
近大の伊東監督、笠井コーチが見えました。
すくい投げ、トゥルボルドの勝ち。
放り投げました。
トゥルボルド決勝進出。
先に上手を引いたのは石橋でした。
その上手を切りましたトゥルボルド。
主審のカメラで見てみましょう。
上手を引いているんですね。
上手を軽く引けて上手から振ったんですけれどもそのあとが、ちょっと腰が入ったというか、相手の腰に乗っちゃったような感じですよね。
本来なら自分の足が相手の中に入って上手投げを振ればいいんでしょうけれども相手のすくい投げを食らうような相手の外に足が出ていて上手投げを打っていますのでちょっとすくい投げのほうが強かったですね。
トゥルボルド、日大3年生新キャプテンが初めての決勝進出です。
準決勝2試合目は兄弟対決。
長い歴史の中でもこれだけ上の対戦で兄弟が対戦するというのはないですよね。
弟の黒川宏次朗稽古では全く兄に通じませんでした。
上手投げ。
兄・宗一郎が勝ちました。
一瞬チャンスがありました弟・宏次朗。
黒川宗一郎、決勝進出。
チャンスはありましたね。
ありましたね。
いい相撲でしたよ。
頭から、かましていって攻められても残って。
土俵際でしたね。
でもやっぱりお兄ちゃんの貫禄ですね。
よく残しました。
勝負あったと思いましたね。
普通だったら押されてしまいますよね。
懐が深いですからね。
宗一郎はあそこからでも上手が取れるんですよね。
黒川宗一郎が決勝進出です。
トゥルボルド対黒川宗一郎の決勝です。
学生と社会人による決勝という顔合わせです。
なかなか決勝トーナメント熱戦が多いですね。
近年まれに見るというかそう言うとおかしいですけれどきょうは、いい相撲をみんな取っていますよ。
トゥルボルドは初めての決勝進出です。
2年前、大学1年生のときに全日本でベスト4まで進んで優勝した川端に準決勝で敗れました。
自分のいちばんいい全日本の成績を上回ってきました。
こちらは黒川宗一郎です。
弟を破っての決勝進出。
社会人として学生に負け続けるわけにはいかないという話をしていました。
トゥルボルド、予選3試合中央大学の内山、拓大鳩岡和歌山県庁森本と破って決勝トーナメント2回戦は福島の工藤。
3回戦は拓大の宮下、そして準々決勝は東京農業大学、優勝候補の小柳。
そして準決勝は優勝候補、近大4年生の石橋を下してきました。
非常に勢いに乗って勝ち上がってきた感じがありますね。
トゥルボルド。
そして黒川宗一郎です。
黒川、予選で3試合目で東洋大学の村田に敗れました。
決勝トーナメントに勝ち上がってからはご覧のような成績です。
リポートです。
兄弟対決ですけれど、弟の宏次朗選手ですけれど新鮮でしたということです。
一瞬、中に入ったときに勝てるかなと思ったそうです。
戻ってきたときには、真っ先にだからあそこで相手が右の上手から振ってくるから外掛けにいけといっただろうとなぜ足をかけなかったと。
お兄さんの宗一郎選手がきたときにお前汚いよ弟なんだからゆずってくれてもいいじゃないかと言っていました。
監督はそのように冗談を言っていました。
決勝に向けて右を差してくるのでとにかく右のまわしを取れば必ず勝てるから大丈夫だというアドバイスを送られていました。
右のまわしを取れば大丈夫ということです。
いちばん得意のまわしが右の上手です。
アイシン軽金属社会人2年目、黒川宗一郎です。
去年は2位去年も決勝に進んで大道に敗れました。
表情はリラックスしていますね。
拓大出身者としても全日本を取るのは第13回ですから今から51年前ですね。
それ以来です。
ですから久しぶりの拓大勢の優勝が見えてきました。
半世紀以上前ですね。
そしてトゥルボルドです。
勝てば初めて全日本で外国出身者がタイトルを取るということになります。
おととしは3位川端に敗れました。
全く表情が対照的ですね。
こちらは集中してきています。
敗った相手を見ますとみんな強豪ですね。
そうですね。
ここで破られた選手も決勝に上がってきたいい選手ですからね。
初戦の工藤との対戦は4分ありました。
あれでだいぶスタミナを使ったかと思いましたけれどもそこで勢いに乗ってきました。
對馬コーチの姿も見えました。
リポートです。
トゥルボルドの表情ですけれど裏で両者すれ違いました。
そのときは両者とも表情を変えずに花道の奥で映像で映ったようにこの表情でずっと座っていて周りからコーチや監督から集中しろと。
集中ということばを周りからずっとかけられていました。
大事なところでなかなかタイトルが取れないんだという話を本人もしていました。
大きなタイトルまであと1つというところまできました。
ポイントは何でしょうか。
やはり黒川君はまわしがほしいですね。
押されません。
トゥルボルド君は四つ相撲なんですが先に攻めたいですよね。
黒川君に上手まわしを取らせないことですね。
黒川は序盤突っ張るでしょうか。
手を出してくるでしょうね。
ことしのアマチュア相撲の日本一を懸けての戦いです。
日大3年生、新しいキャプテンバーサンスレン・トゥルボルドそして黒川宗一郎です。
小手投げ、トゥルボルドの勝ち。
初めての外国出身のアマチュア横綱が誕生です。
悔しがる黒川宗一郎、ことしも2位でした。
小手、きめられて腕を痛めたでしょうか。
右の手が、かなり痛そうですね。
痛みでうずくまって、痛そうです。
勝ったのは日大3年生新しい日大のキャプテンバーサンスレン・トゥルボルドです。
田中英壽理事長にあいさつをしました。
黒川はかなり肘が痛そうですね。
相当きまったんですね。
勝ったのはトゥルボルドです。
先に上手を引きましたね。
はやかったですね。
黒川君に攻めさせないで小手投げにしても、ちょっと前に出てくるところ、いいところで相手の小手をきめてしっかりきまりましたよね。
右、固めていったんでしょうか。
差しにいったようにも見えましたね。
突っ張りを見せませんでした黒川。
黒川君は上手がほしかったですよね。
上手を取るような形ではなかったですね。
外れたんですけれどタイミングよく強引にいきましたね、トゥルボルド。
内無双もいきました。
それで上手が切れました。
そこから強引ですけれど先に先に攻めましたトゥルボルドです。
日大3年生。
インタビューの準備ができましたらお願いします。
優勝インタビューです。
アマチュア横綱トゥルボルド選手です。
優勝おめでとうございます。
ありがとうございます。
アマチュア横綱になった今のお気持ちはどうですか。
大学、来てから3年間この夢をみてきました。
本当にうれしいですね。
しかも外国出身としては初めてのアマチュア横綱です。
うれしいですね。
夢がかなった今の気持ちはうれしさはこみ上げてきますか?今まで応援してくれた皆さんと相撲を教えてくれた先生方たちに心から感謝しております。
ありがとうございました。
決勝は、どうでしたか?緊張しませんでしたか?もうここまで上がってきたら緊張も何もないですね。
力を出し切るしかないです。
そのように思いました。
どのような相撲を取ろうと思いましたか?自分の四つ相撲をやろうと思ったんですけれど小柳選手との対戦で途中見合って、そのあと思い切り踏み込んでいきましたね。
力が強い相手なので下手にいったら負けてしまうと思って気をつけていきました。
これで逸ノ城関と照ノ富士関にいい報告ができますね。
そうですね、うれしいです。
おめでとうございました。
ありがとうございました。
優勝インタビューでした。
大相撲で活躍する照ノ富士と逸ノ城と同じ飛行機でモンゴルから、この日本にやって来て鳥取城北から日本大学。
日本大学で初めて外国人のキャプテンということでチームを率いることになりました。
初めて外国出身のアマチュア横綱です。
いかがですか?何とも言えませんけれどとにかく実力で上がってきた選手ですから順当だと思いますね。
いいんじゃないですか?キャプテンに選ばれるくらいですからチームの中でも非常に愛されているんですね人気があって、ふだんは気の優しいトゥルボルドです。
きょうは集中していましたね。
決勝も相対する黒川君とトゥルボルド君の顔を見るとこれはトゥルボルド君にもチャンスがあるんじゃないかなというふうに思いましたけれどやってみなきゃ分かりませんからね。
ことしの全日本相撲選手権優勝が日大3年生トゥルボルド。
準優勝は去年に続いて黒川宗一郎です。
肘ですけれど一瞬、電気が走っただけ大げさですみません大丈夫ですという笑顔でした。
3位に近大の石橋、拓殖大学2年生の黒川が入りました。
大会を振り返っていかがですか。
順当な、とにかく熱戦がことしは見られたんじゃないかと思っています。
初めて外国出身のアマチュア横綱が誕生しました。
敗れた黒川宗一郎選手のひと言です。
肘は大丈夫です。
もろ差しをねらいにいったんだそうです。
二本差せばと思って出ようとした瞬間に小手投げを食らってしまったという話をしていました。
解説は日本相撲連盟専務理事の大野孝弘さんでした。
「第64回全日本相撲選手権」をお伝えしました2015/12/06(日) 17:00〜18:00
NHK総合1・神戸
第64回全日本相撲選手権 〜国技館から中継〜[字]

全国の高校生・大学生・社会人から選ばれた精鋭がアマチュア相撲日本一をかけて戦う。解説:大野孝弘(日本相撲連盟専務理事) 実況:三瓶宏志アナウンサー

詳細情報
番組内容
アマチュア相撲日本一を決める大会。過去には嘉風、遠藤など角界で活躍する力士も多数輩出している。優勝争いの中心は社会人の黒川宗一郎(アイシン軽金属)と小柳亮太(東京農業大4年)の二人。黒川は去年の決勝で敗れた雪辱を晴らすことができるか。今回、初めて土俵上の主審に小型カメラを装着。立ち合いの瞬間などを迫力ある映像でお届けする。解説:大野孝弘(日本相撲連盟専務理事) 実況:三瓶宏志アナウンサー
出演者
【解説】大野孝弘,【アナウンサー】三瓶宏志

ジャンル :
スポーツ – 相撲・格闘技

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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