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【ゴルフ】森美穂が68で首位発進 帰ってきた元祖天才美少女2015年12月10日 紙面から
◇加賀電子カップLPGA新人戦<第1日>▽9日、千葉県長南町・グレートアイランドC(6480ヤード、パー72)▽晴れ、気温12・1度、風速1・5メートル▽賞金総額1000万円、優勝180万円▽23選手 今年の女子プロテスト合格者による2日間の戦い。アマチュア時代から天才の名をほしいままにし、ビジュアルでも「美しすぎるゴルファー」と言われ、脚光を浴びていた森美穂(22)が、篠原真里亜(19)、武尾咲希(21)=GOLF5=とともに68で回り、4アンダーで首位発進した。どん底のスランプからはい上がった美人プロが、生涯一度のタイトル奪取なるか。1打差の3アンダー、4位には辻梨恵(21)=大和地所=ら5人が続いている。 得意クラブはパター。森がその本領を存分に発揮して首位発進だ。「長いパットがよく決まりました」。1番で8メートルのパーパットを沈める“ガッツパー”で滑り出すと、3番で6メートル、9番ではグリーン左から14メートルをチップインさせ、2アンダーでハーフターン。「パッティングのラインのイメージが出てたので、入りそうだなという予感はあった」という。 インに入っても、10番こそボギーにしたが、14番で14メートル、15番で4メートル、17番で10メートルのバーディーパットを次々に決めた。「3メートル前後のチャンスが入らなかったのでトントンですが…。ティーショットがよくなかったので、このスコアは意外です」。5バーディー、1ボギーの68に、ちょっぴり控えめに胸を張った。 157センチと小柄な身長。ドライバーの飛距離はアマチュア時代から200ヤードそこそこだった。それでも中部ジュニアは中学1年生から5連覇。日本ジュニアも福井工大福井高2年で制した。正確無比なショットとパットで「天才」の名をほしいままにした。つまずきのきっかけは2011年にプロテストでまさかの不合格になったこと。高校卒業後、愛知県の三好CCの研修生としてプロテストに挑んだが、失敗が続く。いつしか自分のスイングを見失い、自暴自棄にもなった。救いの手をさしのべたのは、福井工大福井高時代の恩師、金井兼理事長。三好CCを辞めてしまっていた森を福井に呼び戻し、バックアップをした。 どん底からはい上がった森は、ことしやっとプロテストに合格。前週の最終予選会(QT)では44位に入り来季のレギュラーツアーの6割程度の出場権が得られそうだ。「思った以上に疲れて、3日間ぐらい練習せず、移動と睡眠に充てていた。で、きのうラウンドしたらまともに球に当たらなくて、こりゃまずいと、夜に練習場に行きました」。200球ほど入念に打ち込んできたという。 そのかいあっての1位発進。「体調も(ゴルフの)調子もそんなにいいわけじゃないので、逆に気楽にプレーできたところもある。最後まで楽しくやりたい。それで優勝できたら最高ですね」。大会終了後は仲良しの葭葉(よしば)ルミと、茨城・霞ケ浦へバス釣りに出かける予定。美しいだけじゃない、どん底を知って成長した森が、まずは目の前に泳ぐ“一生一度の勲章”を取りにいく。 (月橋文美) PR情報
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