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【大リーグ】

広島、前田をポスティング申請 争奪戦開始

2015年12月10日 紙面から

練習に訪れた広島の前田健太=マツダスタジアムで(吉澤敬太撮影)

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 プロ野球の広島が9日、エース右腕の前田健太(27)がポスティングシステムで大リーグへ移籍するための申請手続きを行ったことを明らかにした。譲渡金は上限2000万ドル(約24億6000万円)に設定したとみられる。日本野球機構(NPB)から連絡を受けた大リーグ機構(MLB)が全30球団に通知後、譲渡金を支払う意思を持つ全ての球団が30日間交渉できる。

 鈴木清明球団本部長によると、8日午前にNPBへ申請書類を送り、NPBからMLBに通知したとの連絡を9日午前までに受けた。メジャーの複数球団が関心を示しており、同本部長は「(前田にとって)いい条件で成立してくれれば」と話した。この日、マツダスタジアムを訪れた前田は「今、僕にできることは何もない」と話すにとどめた。

 では、前田獲得に向け、どこが手を挙げるのか。前田の存在は米球界でも知られており、各球団の関心は高いが、今オフは先発投手の移籍市場が活発で情勢は刻々と変化している。

 前田に最も早い段階から関心を示し、日本へも数回視察に訪れるなど、移籍先として有力視されていたダイヤモンドバックスはFAのグリンキーら有力投手の補強に早々と成功し、撤退気配。一方、ジャイアンツはボウチー監督が「すばらしい才能を持っている」などと強い関心を示しており、前田との独占交渉権をどこが獲得するのかは見えにくい状況だ。

 そのジ軍でさえも、監督の“ラブコール”後に、球団首脳がそれを打ち消すような消極的な姿勢を示すなど、球団間の駆け引きもあって情報が交錯している。

 FA組には右腕クエト(前ロイヤルズ)や左腕チェン(前オリオールズ)ら移籍先が未定の有力な先発投手は多く、前田争奪戦も他選手の動向をにらみながらの進展となりそうだ。

 

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