MMD研究所は、スマートフォンを利用した健康管理に関する調査結果を公開しました。調査結果によると、20歳以上の男女のうち24.1%がスマートフォンで健康に関する記録をしているとのこと。また、16.3%がスマートフォンと連携する健康管理デバイスを利用していることがわかりました。
今回の調査は、スマートフォンを所有する20歳以上の男女を対象として、2015年11月19日~11月21日に実施。565人から有効回答を得られたとしています。
調査結果によると、スマートフォンで健康に関する記録をしているかを尋ねたところ、24.1%が「現在記録をしている」、9.2%が「過去に記録をしていた」と回答。スマートフォンで健康管理をしている人はおよそ4人に1人にものぼり、昨年の調査と比較すると4.9%増えているとのことです。
また、スマートフォンで健康管理している人を対象に、毎日記録している具体的な項目を聞いたところ、「運動した時間」が47.9%で1位、「身長や体重」が35.6%で2位、「BMI」が21.3%で3位となりました。4位以降は「睡眠時間」「血圧」「生理記録」などが続いています。
スマートフォンで健康管理する際に便利なのが、ウェアラブル活動量計などのスマートフォンと連携するデバイスです。調査結果によると、これらの健康管理デバイスの認知度は64.6%、利用者は16.3%となりました。昨年、一昨年の調査と比較すると、認知度は頭打ちになっていますが、利用者は順調に増えていることがわかります。
また、利用されている健康管理デバイスの種類については、「時計型ウェアラブル」が29.7%で最も多く、次いで「リストバンド」が28.9%、「GPS機能付き腕時計」が12.5%となりました。
さらに、具体的な製品群としては、Fitbitのウェアラブル活動量計「Fitbitシリーズ」が16.4%、Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」が15.6%で、利用されている健康管理デバイスのトップ2となっています。
健康管理は多くの人にとって関心度の高いテーマの一つということもあって、スマートフォンアプリと連動することにより活動量や歩数、睡眠時間、血圧などを測れるスマートウォッチやスマートバンドは、かなり定着してきたように感じられます。
今後は搭載されるセンサー類の進化によって、採れるデータの種類が増え、精度もより上がってくることが予想されます。いずれは健康診断の際、スマートウォッチに蓄積したヘルスデータを提出することで、個々人に向けてカスタマイズされた具体的なアドバイスがもらえる、といった時代が来るのかもしれませんね。