分数の割り算やり方@ひっくり返す解き方の理由

このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事は2分で読めます

forest-workers-364411_640

分数の割り算
と言えば、やり方は、

1.÷を×になおす
2.÷の後ろを逆数にする

という2つの作業をしたうえで、
分数同士の掛け算として計算しますよね。

小学校で分数を教えるときにはこれで十分だし、
これをひたすら覚えさせるべきだと思います。

ただ、

・逆数にする意味
・÷が×に変わる理由

にはきちんとした論理があります。

小学生のうちにこの論理まで教えるのは
けっこう大変ではあるものの、
覚えおいて損はありません。

むしろ方程式を解くようになってから改めて、
分数の割り算のやり方を論理的に見直すことで、
基本の重要性をより深く理解させることが
できるんじゃないかと感じています。

分数の割り算で逆数にする理由

たとえば、

3/4 ÷ 2/5

という割り算の計算をしようと思ったら、

3/4 ÷ 2/5 = 3/4 × 5/2 = 15/8

という風に、逆数にして
掛け算で計算する
わけですよね。

結果だけ見てみると、大した話じゃないんですが、
逆数を利用する理由を明確にするために、
この過程をもう少しかみ砕いて見ていきます。

まずは、1をかけても計算結果はわからないですよね。
つまり

3/4 ÷ 2/5 = 3/4 ÷ 2/5 × 1

ですよね。

ここで、1を分数同士の掛け算に分解します。
具体的には、

1 = 2/5 × 5/2

という風に考えます。

分数同士の掛け算
に分解した状態で、
元の式にあてはめると、

3/4 ÷ 2/5 × 1
=3/4 × 1 ÷ 2/5 
=3/4 × (2/5 × 5/2)÷ 2/5 

となりますので、
さらに計算を進めていくと、

3/4 × (2/5 × 5/2)÷ 2/5 
= 3/4 × 2/5 × 5/2 ÷ 2/5 
= 3/4 × 2/5 ×(5/2 ÷ 2/5)
= 3/4 × 2/5 × 1
= 3/4 × 2/5

となります。

分数の割り算では
÷を×に直して逆数の掛け算にするわけですが、
その背景にはこういったプロセスがあるわけです。

ただこの過程を小学生に説明するには、
ちょっと難易度が高いから省略

「÷を×に直して逆数の掛け算にする」

ことだけを覚えさせてしまったほうが
スムーズだというわけですね。

日本の教育は
暗記に重点が置かれていて頭でっかちになりがち、
なんて言われますが、それは極論じゃないか?
というのが僕の独自の見解です。

通分する方法もある

逆数を避けるならば、
通分して計算する方法もあります。

例えば、整数の割り算は、

8 ÷ 4
=8/1 ÷ 4/1
=8/4
=2

といった感じで計算していると言えなくもない。笑

分母そろえることで結果として分母を相殺できるので、
分数同士の掛け算では通分するのもありっちゃあり。

3/4 ÷ 2/5
=15/20 ÷ 8/20 
=15/8

途中のプロセスを理解できないと辛い

僕は塾の講師をやっていたことがあり、
小学生にも勉強を教えていました。

小学生に基本を教えることがどれだけ難しいか
身を持って理解しているつもり。

分数の割り算も、
途中計算を持ち出すのは
愚の骨頂だとわかっています。

だからこそ暗記しちゃったほうが、
教える方も教わるほうも
両方ともハッピーだとは思います。

ただいつかは、
その意味をきちんと教えてあげるべきだと
思うんですね。

親が子供に注意することっていうのも、
些細なことが多かったりするじゃないですか?

箸の持ち方や使い方、
日常生活のちょっとしたマナーなど。

子供にしてみたら、

「何でそんなことでいちいち怒るんだよ!」

って思うわけですが、
怒るにはわけがあるんですよね。
子供にマナーなんて言っても
最初は理解できないことも多いものです。

それならまずは覚えさせちゃうほうが良い、
って言う発想は、間違っちゃないし、
生産的だと思います。

ただ、なぜそうするか?
って言うのを教えてあげないと、
本当の意味で理解はできないと思うんですね。

分数の掛け算にしても、
結果だけを「計算のルール」として覚えるのは、
間違いではないとは思いますが、

なぜそうなるのか?

というのをいつかは教えてあげたほうが、
論理的に考える思考法みたいなものを、
子供に伝えることができるじゃないか?と思います。

 

 

関連記事

  1. 18fefd66e684003e597da1252104af12_s
  2. alcohol-428392_640

アーカイブ

おすすめ記事を表示するためには、あらかじめ記事編集画面にあるカスタムメタボックスより「おすすめ記事」を選択してください。

これからアルバイト探し