仕事をしている中で気になるものの一つに年収があります。
ご自身がもらっている年収は相場と比較して高いのか、安いのか。
なかなか普段の仕事の中ではわからないことです。
今回は、実際にIT業界で働くエンジニアの年収(30代)について書いていこうと思います。
一言で「エンジニア」と言っても、その職種は多岐にわたります。
ではまず、職種毎に見てみましょう。
30代エンジニアの職種毎の平均年収はどのくらい?
エンジニアの中に含まれる職種としては、
①プロジェクトマネジャー ②コンサルタント・アナリスト ③システム開発(Web・オープン系) ④システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)⑤基盤・インフラ ⑥ネットワーク設計・構築(LAN・Web系) ⑦運用、監視、テクニカルサポート、保守
といった職種があります。
ではそれぞれの平均年収はどのくらいでしょうか?
まず①プロジェクトマネージャーです。こちらは700~730万程度が平均的となります。エンジニア全職種の中でも最も平均年収が高い職種と言えます。
続いて②コンサルタント・アナリストです。こちらもプロジェクトマネージャー同様年収は高めとなっており、650万円程度となります。
では③システム開発(Web・オープン系)はどうでしょうか。この職種は実は年収の開きがとてもあるのが特徴です。残業時間数や所属する企業体によって年収が大きく異なるためといえます。年収相場は500万程度です。続いて⑤基盤・インフラは550万程度、⑥ネットワーク設計・構築は530万程度となります。そして⑦運用、監視、テクニカルサポート、保守については470万程度と続きます。
ただ実は①プロジェクトマネージャー職以外の職種は同じ職種内でも年収に開きがかなりみられることとなっており、その方の保有技術や所属している企業体等によって差が出ることとなっています。
職種毎に年収差が出るのはなぜ?
プロジェクトマネージャーやコンサルタント職種の年収が高めとなっているのは、以前から変化はありません。
昨今の大きな傾向としては、基盤・インフラやネットワーク系技術者の年収が、業務系技術者の年収と比較して高めになっている傾向があるということです。
これは、各企業がIT投資を推進していく中で、基盤・インフラやネットワークと言われる部分に対する意識が高まり重要度が増していることが言えます。
またもともと業務系技術者と比較して基盤・インフラ、ネットワーク系技術者は人数が少ないということも年収UPを後押ししていると言えます。
エンジニアの年収はその人が保有している技術や企業への寄与度によって大きく異なってくるといえるでしょう。
いかがでしたしょうか。
年収相場はあくまで平均となるため、最高年収と最低年収でかなり差が出てしまいます。適正な年収というにはなかなかわかりにくいものですが、ぜひ一つの目安としてみるとよいかもしれません。