中国、鉱業業界の不良債権受け皿ファンドを設立へ-関係者
2015/12/10 03:23 JST
(ブルームバーグ):中国政府は国内鉱業業界の不良債権を吸収する国営ファンドの設立を準備しているもようだ。価格急落が世界的に商品業界を苦しめていることが背景で、吸収予定の債権には国有の中国五鉱集団のものが含まれると、関係者が話した。
公に話す権限がないとして匿名を希望した関係者によると、このファンドは国務院の国有資産監督管理委員会(国資委)が設立。鉱業業界の既存債務の一部を引き受ける。
五鉱集団は中国最大の金属取引企業。関係者3人は同社の債務残高が600億元(約1兆1300億円)を超えると述べた。新設される国営ファンドが少なくともこの一部の受け皿になるという。五鉱集団は74%出資する香港上場企業MMGを通じ、ペルーやオーストラリアなどで鉱山を運営している。
中国の鉱業業界をめぐっては、国資委が8日、五鉱集団による中国冶金科工集団の買収を発表したばかり。国資委の北京に駐在する広報担当とは連絡がつかなかった。五鉱集団の広報は、現時点でコメントできないと回答した。
原題:China Said to Form State-Owned Fund to Deal With Mining Debt(抜粋)
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更新日時: 2015/12/10 03:23 JST