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武器溶かして作った“平和の鐘” イラクに届く
12月10日 5時23分

武器溶かして作った“平和の鐘” イラクに届く
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戦後70年の節目に平和への願いを込めて戦争の武器を溶かして秋田市で作られた鐘が、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦闘が続くイラクに届けられました。
この鐘は、秋田市の元教諭熊谷恭孝さん(66)が、戦後70年の節目に平和の象徴にしたいと考えて作りました。
熊谷さんは、太平洋戦争中の秋田市での空襲を体験した人や、骨董品の収集家から集めた高射砲の砲弾や大砲の薬きょうなど、合わせて7キロほどの重さがある武器の残骸を溶かして、ことし8月、高さおよそ24センチの2つの鐘を作りました。
このうち1つは、秋田市での空襲を後世に伝えようと活動する市民団体に寄贈されて、地元の追悼式典で鳴らされたということで、残りの1つが、今も戦闘が続くイラクに贈られました。
鐘は、現地時間の先月30日、現地で医療支援を行う東京のNPOのスタッフによって、イラク北部の都市、アルビルに運ばれ、ISの支配地域から逃げてきた子どもたちが入院する病院などで鳴らされました。
鐘は、バグダッドにある学校に寄贈されるということです。
平和の鐘を製作した熊谷恭孝さんは、「秋田で作られた小さな鐘の音が、イラクの人たちの心に響き、平和な国づくりにつながればうれしいです」と話していました。

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