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タイの警察 米大使を不敬罪で捜査12月10日 0時07分
タイで去年起きた軍事クーデターを巡り、アメリカとタイの関係が冷え込むなか、タイの警察は、アメリカ大使の記者会見での発言が王室への中傷を禁じる不敬罪に当たらないか捜査を始めたことを明らかにし、両国関係のさらなる悪化が懸念されます。
タイに駐在するアメリカのデイビース大使は、先月25日、バンコクで記者会見し、去年5月のクーデター以降、不敬罪に問われる市民が相次いでいることに触れ、「軍事裁判所が民間人に不敬罪で前例のない重い禁錮刑を言い渡していることを憂慮している」と述べました。
この発言を巡りタイでは王室に忠誠を誓う市民たちが、アメリカ大使館の前で抗議行動を行い、「内政干渉だ」と強く反発しました。
さらに大使の発言そのものが不敬罪にあたるとして告発し、タイの警察は9日、この告発に基づいて捜査を始めたことを明らかにしました。
これについてアメリカ大使館は、コメントできないとしています。
大使は外交官として不逮捕特権を持っているため、実際に身柄を拘束されることはないとみられますが、去年のクーデター以降アメリカはタイへの軍事支援を縮小するなど両国関係は冷え込んでいるだけに、今回の捜査開始でさらなる関係の悪化が懸念されます。
この発言を巡りタイでは王室に忠誠を誓う市民たちが、アメリカ大使館の前で抗議行動を行い、「内政干渉だ」と強く反発しました。
さらに大使の発言そのものが不敬罪にあたるとして告発し、タイの警察は9日、この告発に基づいて捜査を始めたことを明らかにしました。
これについてアメリカ大使館は、コメントできないとしています。
大使は外交官として不逮捕特権を持っているため、実際に身柄を拘束されることはないとみられますが、去年のクーデター以降アメリカはタイへの軍事支援を縮小するなど両国関係は冷え込んでいるだけに、今回の捜査開始でさらなる関係の悪化が懸念されます。