メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「共産以外で新党を」

インタビューに答える松野頼久維新の党代表=東京都千代田区の衆院第1議員会館で2015年12月9日、藤井太郎撮影

 6日に維新の党代表に再選された松野頼久代表は9日、毎日新聞のインタビューに応じ、民主党と合意した統一会派に共産党以外の全野党の参加を求めた上で、「来年の早い時期に一つの党にすべきだ」と述べた。来夏参院選に向け、社民、生活両党なども含めた新党結成を目指すべきだとの考えを示したものだ。【聞き手・田所柳子、松本晃】

     −−5月の大阪都構想否決による橋下徹大阪市長の引退表明、江田憲司代表の辞任で代表に就任。この半年間を振り返るとどうか。

     ◆二枚看板を失い、本当にきつい半年だった。大阪側とはもっと早く収拾したかった。大阪側とは分かれたが、今でも橋下さんという政治家は大好きだ。

     −−民主以外との統一会派の可能性は?

     ◆共産以外の生活、社民、おおさか維新の会、新たに党を作ろうというグループ、無所属のすべてに呼びかけるべきだ。できれば年内に進め、統一会派を母体に来年の早い時期に一つの党にすべきだ。

     −−野党間の選挙協力ではだめか。

     ◆選挙区はそれでもいいが、比例を考えれば新党にすべきだ。

     −−民主は解党や党名変更には慎重だ。

     ◆民主、維新とも過去を清算し、まったく新しいものを作ることを国民は望んでいる。

     −−統一会派や新党の対象に大阪側は含まれるのか。

     ◆排除しない。野党寄りか与党寄りか、今後の大阪側のスタンス次第だ。

     −−民主内には生活の党の小沢一郎共同代表へのアレルギーもあるが。

     ◆小沢氏の経験、手腕は生かすべきだし、人ではなく政策を軸にまとまるべきだ。安倍政権では、増税せずに行政コストを下げて持続可能な財政体系に変える政策はできない。幅広い野党が結集することで、身を切る改革、徹底した行政改革を訴えるべきだ。今のままでは財政破綻か増税国家になる。

     【略歴】まつの・よりひさ 55歳。日本新党職員などを経て2000年の衆院選で初当選。09年、鳩山政権で官房副長官を務めた。12年に日本維新の会創設に参加し、現在6期目。比例九州。

    あわせて読みたい

    制限なく記事をお読みいただく方法はこちら

    毎日新聞のアカウント

    のマークについて

    話題の記事

    • ビューアーで読める!サンデー毎日