この記事は、Splatoon Advent Calendar 2015 10日目の記事です。
そもそもマイナーなブキとは?
マイナーなブキとは、「よくある戦況に非常に弱い」ブキのこと。イカナカマのブキ使用率ランキングを見てもらえばわかると思うが、近距離・中距離・遠距離のいずれか2つに致命的に対応できないブキ(もしくは、対応できても隙が大きいブキ)がマイナーになっている。
なんでマイナーなブキを使っているか
最初は、マイナーなブキを使えたらカッコいいと思っていたから手に取った。他の人が使えなかったブキでうまく立ち回れると、すごく気持ちいい。多かれ少なかれ弱点があるブキで相手をたおすと、心の中でガッツポーズするくらいうれしいのだ。
それから、他人とダブらないブキを使おうと思って決めていたら、弱いと言われているマイナーなブキにたどり着いた。H3リールガンなら、まずダブらない。メジャーなブキは対策をとられやすいが、マイナーなブキはその対策の隙を突くことができる。
これから、お気に入りのマイナーなブキについて、特徴や立ち回りを書いていく。普段使ってないブキに少しでも興味を持っていただけたら幸いだ。
もみじシューターについて
もみじシューターは初期の頃からわかばシューター比べられて、「中距離以上に対策がないし、ポイズンを当ててもやられる」と弱ブキ四天王で最も弱いと言われていた。しかも、最近出た14式竹筒銃・乙がサブスペシャル同じだったので、オワコン感が強まった。
でも、まだ終わってないし、そもそも竹筒銃・乙とは全然違うブキだ。
子供の頃にRPGを遊んで、行動速度を下げたり、命中率を下げる行動は意味がないと思っていた。しかし、相手の意識を乱し、仲間全体の生存率を上げ、チームで勝つには有効だった。
もみじに求められる役割も、それと同じだ。もみじシューターの特徴は、相手を慌てさせて、仲間の生存率をサポートするところにある。
仲間が交戦する前にポイズンを当てて対人戦を有利にし、スーパーセンサーを発動して味方の攻撃を当てやすくする。チャージャーが狙っている敵にポイズンを当てたり、スーパーショットの発動時にスーパーセンサーを発動させると(たまに)ナイスがもらえる。
メイン・サブ・スペシャルは、それぞれ1人の能力を高めるものと、チームに貢献し、4人の能力を高めるものに分かれる。塗りが得意なら足場を確保しチームに貢献できる。相手の能力を低めることは、4人に貢献できる。相手の位置がわかることは、勝利に貢献できる。
もみじシューターにとって大切なことは、チームに貢献して、目に見えない士気を高めることだ。ヒーローにはなれないが、勝利には貢献できる。
スクイックリンα について
スクイックリンといえば、急な接近に弱く、初心者の頃は外したら接近されて倒されるだけのブキだった。なぜ、サブがクイックボムやスプラッシュボムではないのか。1
それは、メインだけで戦えるからだ。
スクイックリンの射程は、スプラシューターより長い。それどころか、他のチャージャーとジェットスイーパー、ハイドライトを除けば他のどのブキより射程が長い。チャージャー以外のインクは、発射してから下に落ちる。そのため、塗る射程と倒す射程がずれる。Wikiなどにあるデータより、倒すときの射程は長い。)
つまり、適切に間合いをとっている限り(理論上は)一方的に勝つことができる。このブキにとって大切なことはエイムではなく、間合いをとること、そして後方に退けるように逃げ道を確保することだ。無理して突撃するのではなく、冷静になって後ろに下がること。バリアを張っても、無理して突撃しないこと。
死なない限り、勝機はある。バリアは多人数に囲まれたときに使うべし。最後まで使う機会がなければ、エターナルファランクスΩ2をやれる。
ちなみにエイムは二番目に大切なので、試し撃ちでエイムをれんしゅうするのも大切だ。3
ラピッドブラスター
他のブラスターに比べ、射程が長い。スプラシューターやN-ZAP、.52ガロンとほぼ同じ射程だ。しかし、一撃で倒せないため、同射程以下のシューターに急接近されると弱く、自分より射程が長いブキからは一方的に攻撃される。
では、どうすれば勝てるのだろうか。答えは、地形を利用する。
一番わかりやすい例が、モンガラキャンプ場。網を伝って自陣に渡ってくる敵は、網の下から攻撃することで一方的に倒せる。対岸や段差の上への攻撃など、相手が急に迫ってこられない場所"へ"攻撃するのが特に効果がある。
ちなみに狭い通路ではラピッドブラスターが有利だと思われがちだが、ボムを背後に投げられると近づかれてピンチになる。そういうときはスペシャルのバリアを発動しよう。むやみに使うことはせず、ピンチのときにのみ使うようにすると生存率がぐっと上がる。
それと、ナワバリバトルで全く役に立たないと噂のトラップだが、あれは通路に仕掛ける落とし穴っぽいやり方だとうまくいかないので、誘い込みに使う。道が二つあるなら、片方だけで威嚇して、もう片方にトラップを仕掛けておく。相手が回避しても次の一発で倒せるようになっている。4
H3リールガン
ナワバリを3時間遊ぶと1人くらい使ってるブキ。なぜ、ここまで使われていないのか。それは、インクを撃った後に約0.5秒の硬直が発生するから。それだけならまだしも、やたら精度が高いため、動いている相手に当てづらい。
使っている人があまりに少なかったためか、アップデートで救済措置が執られた。5 それでも利用者が少ないのは、対人において通常のシューターより外したときのリスクが高すぎる、つまり普通よりエイムが必要になるからだと思われる。
H3リールガンのエイムのコツは、発射時に左右にぶれないこと。チャージャーやブラスターは発射時の一瞬だけ合えばいいのだが、リールガンは3発撃っている間にぶれると同じ場所に当たらない。そのため、チャージャーが止まって狙っているときや、相手が直線的に動いているときに撃つと割と当たる。ジャイロを使っている人は、撃つ瞬間だけ手首を固定すると当たりやすくなる。動き続けている敵は、待ち伏せすると倒しやすい。
どうしても当たらない場合は、塗ってチームに貢献するという戦い方もある。H3リールガンは、全シュータートップクラスの塗り性能を誇る。そのため、少し練習すればかなりの面積を塗ることができる。スペシャル増加をメインギアに3つ つけることで、試合中1分間くらいはスーパーセンサーをつけることもできる。6
索敵・牽制しつつ、広範囲を塗って足場を作り、油断している敵を倒そう。
まとめ
マイナーなブキを使い続けると、いろいろなことを学べる。
もみじシューターからは立ち回りを。 スクイックリンからは間合いの取り方を。 ラピッドブラスターからは有利な位置取りを。 H3リールガンからはエイムの大切さを。
他人とダブらない役割で勝利に貢献しよう!
おまけ:ダニング・クルーガー効果について
ゲームの話は以上です。
ところで、「ダニング・クルーガー効果」を知っていますか。未熟な人々が、自身の能力や技能を実際よりも高く評価する認知バイアスだそうです。よくわかってない人ほど「○○できますよ」と言ったり、できる人ほど「よくわからん」とか「ワタシハ○○チョットデキル」って言ってるあれですね。
ダニング・クルーガー効果をSplatoonに当てはめると、この画像のようになります。7腕前が未熟なうちは、S+カンストまで余裕だな!と思っていても、強い人と対戦するうちに自信がなくなってナワバリバトルに引きこもるようになっていく……
しかし、自信がなくなっていくのは成長していく上でごく普通のことなのです。
成長しているから、自分に足りないものが見えてくる。足りないものがあるから、隣の芝生が青く見える。相手との差がわかるから、自分に必要なものが見えてくる。他人との違いが見えているのは、成長している証拠なのです。
あなたならきっとうまくいくはずです…自分の力を信じなさい…信じなさい…。
さいごに
明日のAdvent CalendarはRanats85さんの「botで二番煎じする」です。
あっ、あと私はホタル派です。イカ、よろしく〜〜〜