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“拷問・弾圧 中止を”国連が中国を非難
12月10日 8時30分

“拷問・弾圧 中止を”国連が中国を非難
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国連の委員会は、中国で、当局による取り調べの際の拷問や人権活動家などへの弾圧が依然として行われていると非難し、中止するよう求めました。
国連が拷問などを禁止する条約に基づいて設置している、10人の有識者で作る委員会は、中国の人権状況に関する報告書をまとめ、9日、スイスで記者会見を行いました。
この中で、委員会のメンバーは、先月、2日間にわたって中国で活動する人権団体から聞き取った内容として、「自白を得るために拷問が頻繁に行われているとする数多くの報告がある」と述べ、当局による取り調べの際の拷問が依然として行われていると非難しました。
そして、「人権活動家や弁護士などが拘束されたり、脅迫を受けたりしていることを強く懸念している」と述べ、体制に批判的な人々への弾圧が続いているとして、こうした行為を中止するよう求めました。
国連の委員会は、中国ではことし7月以降、弁護士など200人以上が当局に拘束され、今も25人が監視を受けているとしていて、これまでの要求にもかかわらず、状況は改善していないと指摘しています。
この発表に先立って中国外務省の華春瑩報道官は、9日の記者会見で、「中国は法に基づく統治を全面的に推進しており、残虐な刑罰に反対する取り組みなどでも大変な努力をし、多くの人が認める成果をあげている」と、けん制する発言をしています。

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