■SNS利用した痕跡はほとんどなし
家族によると、男は全羅北道南原市生まれ。高卒検定試験を経て電気技師の資格を取得、2009年に空軍に入隊し、現役下士官試験に合格した。軍では施設兵科で服務し、今年3月に除隊した。その後は特に職に就いていなかったという。フェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用した痕跡はほとんどない。
男が暮らしていたワンルームマンションの家主は「2カ月前に1年契約が終わり、部屋を出る時、最後の1カ月分の家賃24万ウォン(約2万5000円)が払えず、保証金から差し引いた。経済的に余裕があるようには見えなかった」と言った。このため、男が1カ月間に2回も日本に行く費用をどこで調達したのかについて一部から疑問の声が上がっている。これについて男の母親は「除隊した時に受け取った退職金があり、金をあまり使わない子だったので、それくらいの金はあったのだろう」と語った。
■日本の警察、裁判所から逮捕状取る
日本の警視庁公安部はこの日、危険人物の入国を把握するシステムを通じて男の入国を知ったとのことだ。公安部は羽田空港で男を任意同行の形で靖国神社に近い麹町警察署に連れて行き、取り調べている。公安部は同日、建造物侵入の疑いで裁判所から男の逮捕状を取った。公安部は、男が先月21日に日本に入国し、爆発音事件を起こしたと見ている。日本の警察は、靖国神社のトイレで回収したタバコの吸い殻から検出されたDNAと男のDNAの型が一致したと発表した。一方、韓国外交部(省に相当)は「現地領事を派遣して経緯の把握に努めている」と述べた。