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福井北陸新幹線、福井以北で先行開業も 与党検討委「最悪の場合」北陸新幹線の二〇二〇年度金沢−福井間先行開業を目指す与党検討委員会の会合が九日、東京・衆院第二議員会館であった。委員長の山本拓衆院議員は福井までの二年前倒しが基本としつつ「最悪の場合、芦原温泉までできないか課題を整理する」と述べ、福井以北での先行開業の可能性も示唆した。来年八月までの政府・与党による合意を視野に議論を進める。 会合は冒頭を除き非公開で行われ、終了後に山本委員長と補佐の滝波宏文参院議員が説明した。 現在の計画で金沢−敦賀間開業は二二年度。検討委は八月末に「二〇年度の福井駅先行開業の可能性はある」との報告書をまとめたが、課題はさらに検証が必要とし、年末までに政府・与党ワーキンググループでの検討を求めた。 これに対し国土交通省は「敦賀までのさらなる前倒し開業の検討も含め、早期開業に最大限努力する」との見解を示し、明確な結論は出ていなかった。 山本委員長は敦賀までの二年前倒しは困難との見方を示した上で「半年や一年早めるなら早めない方がいい」と説明。東京五輪の開催時には「(県内まで)試運転でも走らせたい」と語った。 会合では機構が金沢−敦賀間の用地取得状況なども報告した。必要な用地幅の検討や道路・水路の付け替えなどを話し合う設計協議は福井で八割、石川で全てが完了。用地取得率(面積)は福井で7%、石川で22%となっている。 (山本洋児) PR情報
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