レシピの調味料の分量について、いまいち曖昧でピンとこないのが塩の分量でよくある「ひとつまみ」と「少々」。料理初心者の方の中には、この曖昧さにつまづいて「料理ってよくわからない」とイヤになってしまう人もいるそうです。日常的に料理をしている人でも、このふたつが具体的にどのくらいの分量なのかはっきりとしている人は少ないのではないでしょうか。
一般的な定義としては、「少々」は親指と人差し指の指二本でつまんだ量、「ひとつまみ」は親指、人差し指、中指の指三本でつまんだ量とされています。この測り方だと、「少々」の実際の量は小さじ1/8~1/10(約0.5グラム)になり、「ひとつまみ」の実際の量は小さじ1/5(約1グラム)になります。「ひとつまみ」は「少々」よりも多いということです。
ただし、これは料理業界で統一された明確な定義というわけではありません。そもそも、この測り方だと指の大きさや塩の種類によっても量が変わってきます。塩加減は個人の好みによって変わるものなので、自分好みの感覚をつかむようにしましょう。計量スプーンを使っても、サラサラ/しっとり、大粒/小粒といった塩の状態によって量は結構変わってきます。失敗しない味つけのためには味を見ながら、少しずつ調整したほうが良さそうです。
そのほかのよくわからない分量表記にニンニクやショウガでよく使われる「1片(ひとかけ)」があります。これはだいたい親指の第一関節分の大きさで約8~12グラム。そこまで厳密に測らなくても基本的には問題ありません。また、豆腐の「1丁」や「1パック」もスーパーにはさまざまな豆腐が並んでいて、どれがレシピのいうところの「1丁」「1パック」なのかよくわかりませんね。この場合、「1丁」「1パック」も300グラムのものが基本です。買う前に重さをチェックしましょう。